(2024年3月)上野でみた大道芸(1)
2024年3月の、とある日曜日に見たもの。
3月初め、上野恩賜公園へ行きました。
上野恩賜公園、略して上野公園といえば都内屈指の桜の名所であり、メインとも言えるソメイヨシノはまだまだなものの、ところどころ早咲きの桜はその花を開かせていました。
暖かな日和(ひより)で花粉も絶好調、くしゃみとハナミズが止まらんちん。
上野公園管理事務所の近く(なんとなくマニアックな感じだ)を通ると、全体的に黒い服装に白い手袋をはめた男性がいました。
黒い服装のおかげで、選挙の街頭演説を連想させるような白手袋が際立ち印象に残ります。
BGMが流れるなか、その男性を見ている女性が二人。
二人の女性は男性が手にした細長い風船を見ているのでした。
黒い衣装の男性は白い手袋にもかかわらず選挙演説をせずに複数の細長い風船をねじっています。
公園内のその通りを行く地球人はいろいろで、興味なく通り過ぎて行く人もいれば、「ほぅ?」と足を止める人もいました。
赤い風船から始まり、黒、黄色、白、と10本近くの細く長い風船をねじり、ひねっていきます。
ほどなくして、著作権の関係で名前は言えない有名なネズミのキャラクターが完成しました。
わかります。
あぁ、それは世界的に有名なテツニーのネズミーマウスですね。
テツニーのネズミのキャラクターといえば、ネズミのくせに白い手袋をしていることで知られています。
黒い衣装の男性の風船で作ったキャラクターも、しっかり手の部分は白の風船で作られています。
黒い衣装の男性自身の白手袋はこの伏線で、ここでしっかり伏線回収されていたわけですね。←見当違いな考察厨のお手本
20人ほどお客さんが集まり、今度は水晶を使って指の準備運動をすると言います。
白い手袋をはずし、素手で水晶玉を持ちました。
白い手袋は、テツニーのネズミも選挙演説も関係ありませんでした。
水晶が浮いて見えると言いました。
体型に似合わず甲高い声で、黒衣装の男性からここで注意事項。
水晶が浮いて見えるのは、正面限定とのこと。
しかも横からだと見えてはいけないものが見えてしまうとのご説明に、小学生の少女が敏感に反応。
見えてはいけないものを見たい欲望が少女を突き動かし、少女は横から見ようと。
いけないと言われると逆に見たくなってしまう「鶴の恩返しの法則」が発動です。
黒い衣装の男性は指先を揃え、手のひらを上へ向けるとそこで水晶玉をコロコロと転がしました。
手のひらの上で揺らめくように玉が動き出しました。
それから、左右の手で水晶玉にやさしく触れるようにしながら操ったり。
水晶玉を包み込むようにした両手が左右に離れて行くと、黒い衣装の男性の手の近くで水晶玉は宙に浮いているように見えます!
浮遊です。
浮揚です。
今この文章を書いていて「浮遊」と「浮揚」のどちらが言葉の表現として良いのか分からないので、各自ネットで辞書検索をした上で適切だと思うほうで読んでください。
浮遊(もしくは浮揚)した水晶玉の不思議さに、食い入るように見る人も。
再び白手袋をすると、ヨーヨーが登場。
ヨーヨーが回転していることをお客さんへ丁寧に見せて行った後、いよいよヨーヨーショー開始。
巧みなヨーヨーの技を一通り見せると、今度は金属でできたヨーヨーを取り出しました。
ヨーヨーが動き出すと、金属で重量があるためか、さらにスピード感が出てきて人の目をひきます。
選曲と相まったヨーヨーの技の構成もあって、華やかさがありました。
最後に通常よりもずっとヒモが長い2.5mのヨーヨーを左右の手に一つずつ持ちました。
長さのある二つのヨーヨーを使って最後の大技です。
ヨーヨーが前へ、上へ。
そして、ナイスキャッチ。
・・・なんか、あっさり成功してしまいました。
あっさりすぎて若干盛り上がりに欠けた感がありましたがそのまま終了。
20分足らずの時間ではありましたが、穏やかな休日にほど良いひと時でした。
おわり
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