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(2024年6月)浅草でみた大道芸

2024年6月の、とある日曜日に見たもの。

有名な雷門を見ながら浅草寺方面へ。
噂に違わぬ外国人観光客の数でした。
さらに歩いていくと、地域の商店街であじさい祭をやっていました。
道を隔てて観光地エリアを外れた商店街には外国人観光客は激減。
その一角に小さな、本当に小さなイベントスペースが設けられていました。
力士が5人いたら、それだけでいっぱいになってしまいそうです(それ以前に暑苦しいかもしれない)。
その隣にこれまたつつましく子ども向けの射的とスマートボールコーナーがあり、窮屈を通り越して遠慮深さを感じました。
30脚ほどの椅子が置かれており、イベントステージで行われているものを椅子に座らずに見ようとすると、商店街の歩道へはみ出して立ち見することになるという立地。
丁寧に言うと「狭い」。

そんなつつましいステージ上に、帽子をかぶった男性と、同じく赤い帽子をかぶった女性。
BGM的な音楽が流れ、なにかが始まる模様です。
並べられた椅子は幼少のお子様を中心にその保護者で埋められ盛況でした。
男性の方は、立派な体格(笑)ながらも衣装やステッキなどシネマチックな雰囲気で、立ち居振る舞いは軽いコメディ映画のようなユーモアさが溢れていました。
客席を押し避けながら女性の方が逃げ回るのを追いかける男性の姿にお子様たちは大受けでした。
一方、女性の方はピエロをイメージするかのように鼻の頭を赤く塗り、等身大で親しみのあるキャラクターでコミカルに場を盛り上げていました。

男性が3個のボールを使ってジャグリングを披露していると、女性のほうがそのボールを横取りしてしまい変わってジャグリングを始めました。
と、思ったらジャグリング中の女性からまた男性がそのボールを横取りしてジャグリング。
と、思ったら再び女性が横取りしてしまい、、、それを繰り返すうち最後には二人で仲良くボールをキャッチしあっていました。
それって愛?

今度はバスケのゴールのようなネットがついた帽子を男性がかぶり5つのボールを手にしました。
察するにジャグリングをしながら、その帽子のゴールにボールを入れると思われる。
突然、男性は真顔になって「長く続かないので、拍手を早めにお願いしますね」。
ここまで男性の方はほとんどしゃべらずサイレントのようだったのに、セリフがあまりに唐突(笑
なんか、そこだけ必死?と思ってしまったり。
それでも流れや雰囲気が壊れることなく、見事に成功して大きな拍手が起こりました。
牧歌的な盛り上がりが、なんかいい。

パーティションのような衝立を利用したコントみたいなパフォーマンスなど、見ていて飽きない。
皿回しでは、興奮したお子様たちはキャッキャッ言いながら跳ね回って、楽しさを全身で表現していました。
それから、小学生と思われる女の子をステージに上げ、皿回しに挑戦。
女性が自ら皿回しを行い、アシストしながら女の子が持つ棒の上へお皿を移動させました。
そして、さらにもう1枚(お皿だけにさらに)。
左右の手にそれぞれ持った棒の上でくるくると2枚のお皿が回り、大成功。
大きな拍手とともにフィナーレを迎えました。

大規模ではないけれど、その規模にあった楽しさが充満してました。
幼少のお子様たちが、立ち上がり大きく指差してキャーキャー突っ込んだり笑いながら拍手をする姿が微笑ましく、それを見た保護者たちがまたほっこりするという、なんともアットホームであたたかい空間でした。
もっともその日は日差しも強く、あたたかいと言うより暑かったけど。

おわり

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