（2024年５月）上野でみた大道芸

2024年５月の、とある祝日に見たもの。

日本では全国的にゴールデンウィークな５月の初め、上野公園へ行きました。
「すごい人の数だ、、、」と思わず絶句するほどではないものの、午後になればお天気の良さも相まって公園内を行く人はそれなりにいました。
上野動物園へむかう中央の広場の左端の方に、スポーツウェアのような服装をした二人の男性がいました。
市松模様のシートの上で、ウォーミングアップでもするかのような動きをしている二人。
ドレッドヘアをした男性の方が、公園をゆく人々に向かうようにおもむろに話し始めました。
これから始まるパフォーマンスのためにお客さんを集めていくようです。
もう一方の男性の手に持たれたスケッチブックには「ウォーミングアップ」の文字。
ウォーミングアップはこれからでしたか。
二人で組み技をしたり、一方の両肩の上にもう一方の人が立ったりと、これからどんなマッスルプレーが始まるのかとお客さんが集まってきました。
二人がステージを作るかのようにロープを地面に置いていくと、あっという間に人垣が出来上がりました。
ページをめくられたスケッチブックの「SHOW TIME」の文字に、その場は拍手で包まれ、拍手は音楽に合わせて手拍子へと変わっていきました。
ブレイクダンスやアクロバチックな展開に、ギャラリーも徐々に盛り上がりを見せて行きます。

特に西洋から旅行で来日していると思われる外国人グループの女性らが大きな笑いや声出しをしているせいで、なんか全体が大盛り上がっているような錯覚もありました。
その外国人のグループの人たち、すごく楽しんでる雰囲気を全身から溢れんばかりに出していて、「明日死んでも後悔はない」ぐらいに見えました（実際どう思ってたのか知らんけど）。

レベルに合わせた技紹介/SKILLは、レベル01からレベル02へ、ユーモアを交えつつもちょっと微妙な空気（笑
その空気を払拭するかのようにレベル02からレベル11へ一気にレベルアップです。
盛り上がりに若干の偏りがあるようには思えるものの、決して悪い雰囲気ではなく、おもしろかっこいいブレイクダンスの世界が広がって行きました。
レベル11から、次はいきなりレベル47へ飛躍してしまいました。
レベル01　→　02　→　11　→　47
飛躍しすぎじゃね？
いや、勢いです。
勢いがあります。
レベル47の華麗なダンスを見せて一盛り上がりさせると、二人組の人たちは勢い余って上半身裸になってしまいました。
飛ぶ鳥を落とすどころか、飛ぶ鳥と一緒に飛んでしまうぐらいの勢いです。
すごいマッスルマンですわ。
脱いだ途端に戦闘力が上がりまくった感じです（そのうちスカウターがボンッて壊れる）。
肉体美。
美大の学生なら、その場ですぐデッサンすべき！
上半身裸のままミラクル技が炸裂。

スケッチブックに「ラストショー」の文字が現れると、冒頭で地面に置かれたロープは狭められ、より近くでダンス＆マッスルプレーを体感できるように。
さすがに最後は服を着て、「失敗したら死ぬ」というヤバイ技、つづけてブレイクダンスで盛り上げてフィナーレ。
手にした帽子、ではなくヘルメットには次々と投げ銭が入れられていきました。

使用される音楽がセンス良く選曲されている上、スゴイことやカッコいいことに差し色的に入るユーモアのおかげで、見ていてしっかり楽しい気分を味わえるのでした。

おわり