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(2024年6月)池袋でみた大道芸 その2

(つづき)

とても、というか桁外れに背の高い人たちがタンゴを踊っていたり、銅像の人が歩いていたり。
公園内にとどまる人も多く、たいそうな賑わいを見せているのは、池袋西口公園から東京芸術劇場にかけてのエリアで、大道芸のイベントをやっていたからなのでした。

池袋西口公園の広場に昭和モダンな装いの男女がおり、女性の方がマイクを持ってなにかアナウンスをしていました。
女性の口上によると、これから二人によるモダンサーカスがはじまるらしい。
昼過ぎのその時間、日差しも強くなってきていましたが、二人を囲むように腰をおろす人も数十人、遠巻きに眺めている人も大勢いました。

前輪に比べて後輪が極端に小さな自転車(実用的には見えない)にデモンストレーション的に乗り、昭和モダンな音楽、衣装、小道具でレトロな雰囲気を醸成しながらスタートです。
設置されたサーカス用の器具を使って女性が綱渡りを始めました。
物干し竿よりももっと長い棒を持ってバランスをとりながらの綱渡りは、見ていてハラハラドキドキです(←感想の表現もレトロです)。
綱渡りの次は男性が大きな玉に乗っての、玉乗りです。
玉乗りってサーカス以外ではなかなか見る機会がありません。
サーカスといえば玉乗り、玉乗りといえばサーカス、おすぎといえばピーコ、警視庁のマスコットキャラのピーポくんの妹の名前がピー子です。
玉乗りを披露する頃には、ピーコもピー子も関係なく、どこから湧いて出たかと思うほど多くのお客さんが集まっていました。
さすがは池袋、若者を中心に親子連れや元気な高齢者までお客さんは雑多な顔ぶれです。

まるで新体操でもはじまりそうなアクロバチックな動きの流れで、女性の方は綱渡りで使われた機材のはじの方に設置された棒でポールダンスまで見せてくれました。
男性の方も、今度はヤジロベーみたいな長い棒を持たずに、綱渡り。
落ちたら危険がはらむ綱渡りは、落選覚悟が見え透いている東京都知事選の候補者よりも、ずっと緊張度が高い。
男性の緊張感ある綱渡りの最中、女性の方はやることが無くなってしまったということもないのでしょうが、綱渡りの下で踊ってました。
そして最後は昭和ジャズソングが流れるなか、男性が綱渡りを自転車で行うというスーパーアクション!
女性は楽しそうに踊って花を添えてました。

サーカスとして見せるパフォーマンス、大道芸として限られた空間で楽しませるパフォーマンス、両者の最大公約数でぎゅっと詰まったモダンサーカス芸は、お客さんから大きな拍手で幕を下ろしました。

おわり

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