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(2024年7月)上野でみた大道芸

2024年7月の、とある土曜日に見たもの。

暑い。
七夕の首都東京大決戦である都知事選を翌日に控えた土曜日の午後。
週末から翌週明けにかけて、猛暑というより酷暑。
昼間の暑さから一転、夕方には雷雨も予想されている東京。
異常とも言えるような気象状況、これまでの行いにより人類は地球から厳しく責め立てられているのかもしれない。
世間では環境にやさしくやらSDGsやら言ってますが、
「今更やさしくしないでよ!」
とヒステリックに泣き叫ぶ地球がそこにいるようです。
つぐなうほかない。
人類に対する地球からの報復に我々ができるつぐないは、テレサ・○ンと一緒に「つぐない」を歌うことしかありません。
しかしテレサ・テ○亡き今、それも叶わない。
私はいったい何を書いているのだろうか。

さて上野公園へ行ってみると、噂に聞くとおり外国人観光客が多かったです。
暑さに加えて夕方からの雷雨予報を警戒してか、日本人は特に少ない印象でした。
マイナーだけど実はけっこう由緒ある五條天神社の入り口付近に、ずいぶんと日本的な格好をした男性がいました。
お花見シーズンは桜の花が街道のように咲き乱れるさくら通りですが、夏は緑の葉の陰を求める人の拠り所となっていました。
そのさくら通りに併行するような向きで、男性が地面に赤いロープを置いて行く姿が見えます。
それは日差しや日陰の出来具合を計算しているのだろうか。
男性は、手ぬぐいのようなタオルのようなものを頭に巻き、着ているハッピの背中には大きく「大漁」と書かれており、なんだかおめでたいご様子。
どうやら大道芸をはじめるようです。
東南アジア地域のかたと思われる海外の方々を中心に、木陰を求める人がポツリポツリと大道芸人の人を見ている。
大道芸人の人は左右の手にそれぞれけん玉を持ち、さらりと振り上げると両方のけん玉がけんに収まりました。
続けて五連けん玉もあっさりと成功。
お客さんの反応は悪くはないものの、なにぶん見ているお客さんの数が少ない。
天候のせいもあって、そもそも公園内に人が少ないのであります。
それでも大道芸人の人は見てくれているお客さんのために、技を繰り出す。
ハラリと広げた傘の上でボールや輪や枡やマンボウを次々とおめでたく回します。
ところで、外国人の人って「枡(ます)」の用途とか知ってるんだろうか?と見ていてふと思いました。
枡は傘の上で回して使うもの、という認識なんだろうか?

海外の人との言葉の壁を若干感じさせつつも大道芸人の人は大道芸を続けて行きます。
グラグラと足場のふらつく中でのけん玉。
そして十連けん玉の登場に期待の視線が集まります。
ここで。
大道芸人の人は、木陰から見るお客さんをギャラリーの中心に据えることにした様子。
不忍池(しのばずのいけ)方向がショーの正面に来ることになり、そのため大道芸人の人は通りを歩いて過ぎて行く人たちに背を向ける形に。
人が少ないのだから、それもやむなし。
十連けん玉を一発で決めて、いよいよ最後の見せ場です。
簡易的な装置?で1mほどの高さに綱が渡されています。
せんす片手に「あらよっ!」とばかりに綱渡りを始めました。
最後は綱の上でジャグリングをしてフィニッシュしました。

おしまいに大道芸人の人がいろいろな国の言葉でありがとうと言っていたのが印象的でした。

おわり

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