プラチナデータ(東野圭吾先生)を読んで
お久しぶりです!
毎日投稿すると息巻いておきながら、全くしていなかった、「古本コレクターβ」です!
いやあ〜もうあの時の暑さはどこへやら、地方によっては雪が降っているところもあるというから驚きデス(笑)
秋、どこ行っちゃったんでしょうね〜
と、世間話はここまでにして・・・
二宮和也さん主演で実写映画化もされた東野圭吾先生作、「プラチナデータ」を
原作と映画の違いと原作と映画についての紹介と、それぞれの感想を今回は書いていきたいと思います!
- あらすじ
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平(かぐらりゅうへい)はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と『神楽龍平』の名前だった。
革命的システムの裏に隠された陰謀・・・
陰謀の鍵を握る謎のプログラムと、ある人物。
神楽は警察の包囲網をかわしながら、真相に辿り着こうと奮闘する。
- 筆者の感想
私が「原作」と「映画」両方を見た感想としては、DNAを用いた(今でも用いられてはいるのですが・・・)最新の捜査システムというものがとても現実味を帯びており、それによって出てくる問題についてもかなり重大なものであると考えるきっかけとなる作品でした。
凶悪犯罪の解決を優先するのか、それとも・・・
というような感想でした。
- 「原作」と「映画」どちらを先に鑑賞するべきか?
「「原作」と「映画」どちらも見たい!」
「でも、どちらから見れば良いか分からない!」
「「映画」を観る前に「原作」で予習していた方がいいのかな?」
「映画」か「原作」かこの二つのうちどちらから「プラチナデータ」の世界に足を踏み入れるか迷っている人は多くいると思います。
(原作がある映画にはいつも付きまとう悩みですよね・・・)
筆者がお勧めするのは圧倒的に
「映画」→「原作」
の順番です。
やはり、「映画」の方が映像ということもあり、「原作」よりも情報の吸収が容易であり楽しみやすいのも一つの理由です。
加えて、「映画」の方では終盤に明かされる一つの謎が「原作」では序盤から描かれています。
それがどうしたと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは小説原作の映画には必然のことなのですが、「映画」よりも「原作」の方が内容てんこ盛りです。
上映時間という尺の都合上、「映画」は「原作」の何要素かをカットしてあります。
(ハリーポッターシリーズなんかは、特にそうですよね!)
つまり、この一つの真実は「映画」の限られた尺の中で、一つの謎として後半に真相が明かされています。
つまり、「原作」でその謎について、既に知ってしまっていると、「映画」があまり楽しめなくなってしまう可能性が大なのです。
「映画」の方で映像美と話の大まかな概要を楽しみ、「原作」でより彩のある謎と「映画」との相違を楽しむ。
それがベストだと考えます。
筆者はこのような理由から、「映画」の方を先に観ることを推奨します。
あっ! 加えて
「映画」を見た後に「原作」読も〜!
と、「映画」を観る前に「原作」を買うのも推奨しません!
背面のあらすじに思いっっきりネタバレがしてありますから!!
「原作」を鵜入するのは「映画」を観た後にすることを強く推奨いたします!
(アマプラで鑑賞した後に、Kindleで読了されるのがオススメです!)
ここからはネタバレ注意です!
- 「原作」と「映画」の共通点と相違点について
共通点
原作、映画に共通しているのは、
- システム開発者が殺害される
- 神楽龍平が容疑者として警察に追われる
- “彼“の存在
- DNA捜査プログラムに隠された陰謀
この4点に関してはほぼ原作通りでしょう。どれも話の核となるトピックなので変更する方がおかしくなると言うのもありますが・・・。
変更点
- 『プラチナデータ』の意味の相違
- 原作では“スズラン“と己を自称する龍平と行動を共にする女性が登場する。
- 蓼科兄弟(本小説での被害者)と神楽龍平の治療を担当する水上教授の性別の変更(男性→女性)
- 真犯人がどの事件に関与しているか
- 犯行の動機の変更
になります!
また、本筋の事件に入る前、『NF13』と呼ばれる人物が引き起こした事件について「原作」の方がより詳細に描かれているので、そこも相違点の一つと言えますし、より深く物語を楽しむことができる一つの要素でもあります。
- 最後に
これから「映画」と「原作」を視聴される方、もう既に視聴済の方、両者の方がもしかするとここまで読んでいただいているかもしれません。
悪を捕らえ、正当な裁きを受けさせるために創り出された、ほぼ完璧に近いシステム。
果たしてそれが平等に、正常に運用されるのかどうか。
人間がシステムを運用することによって、その完全性はどう変化するのか。
「プラチナデータ」を通して
皆さんと共に、現実に存在する類似のシステムにも目を向けながら、それを考えることができれば、と筆者は思います。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!
それでは皆さま、良い小説、映画ライフを!
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