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2022年中国留学渡航(1週間目)

9月28日

中国杭州に到着。

着目すべきはやはりこの防護服に身を纏ったCA(防護服を来た人たちを大白と呼んだりする)少なくとも俺自身からすればCAといえば綺麗でみんなの憧れの職業のはずだが、ここ2年半の中国においてはそうでもないらしい。せっかくの美貌が防護服に隠れてしまってもったいない。だがゴーグルから覗く美しい目はやはりCAだなと思ったりした。俺の目は誤魔化せない。

空港のグランドスタッフだって当然大白。

手続きに時間がかかるので飛行機から降りてもなかなか前に進めない。空港での手続きを終え、バスに乗って2時間弱かけて隔離ホテルへ。

隔離ホテルのエレベーターのボタン。開くのボタンがぶっ壊れていた。開くボタンを誰かが押してあげて譲り合いの精神でエレベーターから出るという日本では当たり前の奥ゆかしいムーブが中国、少なくともこの隔離ホテルでは見られないということだ。郷に入ればなんとやらの道理をさっそく身体をもって示してくる共和国だ。

隔離ホテルのバスタブから出てくる水は黄色かった。いいんだ、それが水であるならば。

9月29日

隔離中の様子など、飯の写真くらいしかない。毎日朝8時昼11時夜17時に食事が配給される。囚人の気分である。ちなみに味はどれもなかなか美味い。1日しか経っていないが、日本から持ち込んだ食材に手を出す必要が一切ないほど。

3枚目は場所を変えて風呂場で撮影をしたが、その理由は部屋の照明が暗すぎて夜は綺麗に撮れないから。風呂場は比較的明るいため、夜の撮影スタジオは風呂場、まあ便器がすぐ隣にあることは内緒。

9月30日

隔離ホテルからの景色はこんな感じ。富春江という大河を一望できる素晴らしいロケーション。

河の向こう岸には高層ビルが立ち並び、夜は煌びやかな照明で装飾されている。明日は中華人民共和国が成立した国慶節だからこんなにキラキラしてるのかな?

10月1日

今日はフルーツについて。実は今日の朝の便が赤くて一日中不安だった。ただ便が赤いこと以外は特に異常はないので生活環境の変化によるものだと思っていた。しかし夜にした便もまた赤かったため、さすがにまずいと思い、調べていたらホテルから配給されたドラゴンフルーツによるものだとわかった。ドラゴンフルーツには赤いものと白いものがあり、赤いものを食べると尿や便が赤くなるらしい。日本で普段ドラゴンフルーツを食べないのでビビり散らかした。

2枚目のブドウに関してだが、皮が剥きづらくて途中で食べるのやめた。ちなみに葡萄🍇は中国の標準語ではプータオと発音するが、上海語ではブドウと発音する。日本語と上海語には発音に共通点がいくつかあり、上海人が他の地域の中国人よりも日本語を得意とするのはこのため。

10月2日

今日はこのネコに翻弄された1日だった。中国にはグレートファイアウォールというネット規制があり、特定のアプリが使用できない。みんなが日常的に使っているGoogle、LINE、Twitter、Instagramなど…これらのアプリは中国では使用することができない。そこで我々外国人が必要になるのがVPNというサービス。中国にいながらにして日本や海外のサーバーを使用することができる。アプリを開いてボタンをタップするだけでOK。安かろう悪かろうという言葉に表されるようにVPNも質を求めるのならそれなりの出費が必要になる。前回の大連留学の時に使用していたセカイVPNは月1000円程度。しかし今回は訳あって自分ではVPNの購入をしておらず、無料で使えるこのVPNネコを使用している。原因はわからないが今日はこのアプリがずっと使えず、この画面を開いてボタンを押してはアプリを消す作業を4時間ほど繰り返した。俺は疲れたぞ、ネコラッシュ。

10月3日

中国の老人の朝は早い。朝の7時半くらいに撮影。朝から元気だな。見たところ現地で生活している中国人はマスクはしていないようだ。彼らは自分たちの目線の先にあるホテルが外国から来た人たちが収容される隔離ホテルだと気づいているのだろうか?

10月4日

隔離ホテルの窓から見える川にはこのようなクルーズ船が行き来している。今日はその船から中国だけでなく世界中で有名な『月亮代表我的心(月が私の心を映している)』が聞こえてきた。台湾人歌手テレサテンが歌っているバージョンが一番有名。あんまり中国語の歌は聞かないが、この曲だけは良い曲だなと心から思う。

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