見出し画像

【2024J1第26節vs柏(A)レビュー】中3日・サウナ・日立台・勝ち点1はポジティブ。


1.はじめに

 現地観戦してきました。
 日立台は2018シーズン最終節以来。このシーズンはクルピ監督でスタートしましたが、成績不振で解任。宮本恒靖U23監督が長時間にわたる強化部との協議を経てトップチーム監督に就任。そして、9連勝で迎えた最終節柏レイソル。意気揚々と日立台に乗り込んだガンバは2−4で大敗。。。

 大敗以来の日立台です。はい。

 レビューの前に、わたくしの柏遠征備忘録にお付き合いくださいませ。大阪から柏までの移動手段は、「青春18きっぷ」でございます。いつもは関東遠征は車移動ですが、お盆の渋滞を回避するために節約電車移動。

 移動時間は車も「青春18きっぷ」も約10時間。疲労度は車のほうが断然高かったです。電車は座ってるだけで寝ることもできますし、電車にはトイレもついているものもあるので心配ございません。

 行きは、6時26分の電車に乗り途中で寄り道をせず、柏駅に16時29分着。柏駅近くのホテルにチェックインし17時半ごろまで休憩。徒歩で日立台まで20分ほどでつきました。

 しかし、まぁこの日の日立台はめちゃくちゃ蒸し暑い。サウナに入っているようなとはまさにこの状態。座って観戦しているだけで汗だく。選手はこの気候の中でプレーするのは本当に過酷です。

 そして試合終了後、ラーメン「誉」で味噌ラーメンを食べてホテルへ戻りました。こってり系の味噌ラーメンとても美味しかったです。柏サポと少しのガンバサポで21時半ごろでしたが10人ほどの行列ができていました。

 一泊して10時にチェックアウト。柏駅から新宿に移動。大阪でお世話になっている洋服屋さんの新宿店へ。東京で3店舗めの新店舗にはじめて行きました。大阪店は19歳から通っているのでもう25年以上のお付き合いのお店です。デニムシャツを購入し、オーナーさんとお昼ご飯へ。そばとビールとスタバをご馳走になりました。

 15時頃に新宿を出発。しかしここからがヒヤヒヤドキドキの旅の始まりです。

 15時ですが、大阪へはこの時間ですでに終電。乗り継ぎも難しくないし、終電やけど家に帰れるやろと余裕をぶっこいていました。米原までは順調に帰ってこれました。

 しかし、米原から京都へ向かう米原発の電車が発車時刻をすぎても一向にホームに入ってきません。米原→京都→大阪行きで帰宅ですが、京都の終電に乗り継がないといけないのに電車が来ない。

 京都の終電出発してまうやん。

 信号のトラブルらしく、米原に電車が到着したのが約30分遅れ。とりあえず、この電車しかないから乗ろう。とりあえず京都まで行こう。

 車掌
 「草津、山科、京都での最終電車の接続は現在調整中でございます。調整ができしだいご案内いたします。」

 わい
 (JRの交渉人、まじでガンバれ。)

 車掌
「お客様へお知らせいたします。山科での最終電車との接続の約束ができたことをお知らせいたします。」
「草津、京都での最終電車の接続は引き続き協議いたします。」

 わい
(JRの交渉人、引き続きガンバってや。)

 車掌
「お客様へお知らせいたします。草津での最終電車との接続の約束ができたことをお知らせいたします。」

わい
(JRの交渉人、2連勝。やるやん。京都の交渉もその調子やで。頼むでほんま。)

車掌
「お客様へお知らせいたします。」

わい
(ざわ・・・ざわ・・・)

車掌
「京都での最終電車との接続の約束ですが、」

わい
(え?!「ですが」?!)

車掌
「できたことを、お知らせいたします。」

わい
(交渉人、キターーーーー(゚∀゚)ーーーー!!)

 ということで、無事大阪まで帰ってくることができました。みなさまも旅は時間に余裕をもって行動することをおすすめいたします。

 「青春18きっぷ」は12,050円で購入しました。翌日(8/13)に甲南チケットさんで残り3回分を7,200円で買い取っていただきました。(交通費実質4,850円)

 時間に余裕があれば、1日の間であれば途中下車を何回もできるので、観光もできるので「青春18きっぷ」は意外と使えるかなと思った柏遠征でした。

 ガンバれ!ガンバ大阪!!
 ではでは~

 って、終わったらあかんやろ。前置きがアホほど長くなりました。試合レビューしていきます。最後までお付き合いくださいませ。

2.試合レビュー

2−1 スタメン

スタメン

 前日コメントでポヤトス監督は「プレスの調整をした」と発言。そのコメントを受けてのスタメンは、3日前のFC東京戦からジェバリ・坂本・ウェルトン・ダワン→宇佐美・山田・倉田・ネタラヴィに変更。ジェバリとアラーノは理由はふめいですがベンチ外になりました。

 柏は前にダイレクトにボールを送るチームなので、「プレスの調整」の意図は柏の最終ライン3人に対しガンバは同数でハイプレスをかけるのかと私は予想しましたが、実際はそうではありませんでした。

 前半戦の柏戦では、半田陸のサイドにジエゴとSH選手で1VS2を作られて柏に前進を許していました。おなじ轍を踏まないゲームプランはどのようなものだったのでしょうか。

同数プレスでなかったガンバ

2−2 ガンバのゲームプラン

 前半のガンバの保持・柏の非保持は下の図のようになりまた。

ガンバの保持・柏の非保持

 FC東京戦と異なり、ガンバは後ろ3人で前進します。FC東京はロープレスのため、中谷・福岡に2人でビルドアップが可能でしたが、柏は2TOPが前からプレスをかけるチームのためガンバは最終ラインで数的優位を選択。そして、ネタ・ラヴィからのボール出口は柏2TOPの間に立つ鈴木徳真。

 もう一つの出口は、サヴィオとジエゴの間(レオザフットボールさんの言う「ファジーゾーン」)に立つ松田陸。サヴィオが中谷を牽制するため柏の中盤が3人になることが前半は多く見られました。

 後ろ3人・鈴木徳真・松田陸のオーガナイズが良く、柏の2TOPはいつものようにハイプレスをかけることができていませんでした。プレスに出ても数的不利でガンバにボールを保持されるといった具合です。 

2−3 前半

 前半1分
 柏はDFラインからダイレクトに松田陸の背後へボールを送り、細谷がキープ。カットインから右足でのシュートを一森が左手でセーブ。こぼれ球を柏の選手がつめるが、黒川がカバーしてクリア。細谷の個の質でガンバは開始早々にピンチを迎えました。

 前半5分
 ガンバのクリアボールを山田康太が回収。ピッチ中央の鈴木へボールを渡し、左サイドでフリーの宇佐美へボールを送りカウンター発動。宇佐美はPA内までドリブルで運び、シザーズから左足でシュート。ボールはバーを叩きゴールラインを割ったかと思いましたが、VARチェックでノーゴール。

 前半8分
 上記の図のようなオーガナイズで柏PA内まで前進することができました。鈴木徳真にマークがついているので、ネタ・ラヴィが1列飛ばしてISHの山田康太へパス。中央で宇佐美とワンツーで大外の山下へ展開。山下がPA内まで侵入しクロスを送るがカットされました。

立ち位置優位での前進

 ガンバの非保持は下のような図です。私が予想した同数プレスではなく、【4−4−2】ゾーンディフェンス+前プレでした。

【4−4−2】ZD

 前半9分
 ネタ・ラヴィが最終ラインに落ちたDHにプレスをかけたことを合図に宇佐美もプレスの連動。倉田・鈴木・黒川もプレスの連動で、犬飼にラフなボールを蹴らせて福岡で回収。オーガナイズされた守備でした。

プレスの連動

 前半21分
 サヴィオからチャンネルランをしたジエゴへスルーパス。PA内に進入するも山下のプレスバックでクリア。柏もDFラインをブレイクするパス&ランでチャンスを作ります。

 前半41分
 古賀→大外のサヴィオ→中央へナナメパスで垣田→細谷とつながれシュートまでもっていかれました。大外に張るサヴィオへ松田が遅れてプレス、中谷が本来松田がいる場所に移動したため、中央で福岡が垣田と細谷に数的不利を作られてしましました。ゾーンディフェンスの鉄則である【4−4】が作れておらず、後手の守備で決定機を作られてしましました。

 前半は、ガンバがボールを保持するも柏最終ラインへのアクションが少なく、決定機は多くありませんでした。柏はボールを保持される展開でしたが、徐々にガンバDFラインの背後へボールを送ることができ、チャンスをクリエイト。最終ラインへのアクションという点では柏のほうが意図的にできていました。

2−4 後半

 後半は柏が最終ラインへのアクションをより明確にし、回数を増やすことで柏がペースを握りました。SBが高い位置を取り始め、ガンバのCB-SB間にパスかランで最終ラインへ圧力をかけてきました。

柏のアクション

 ガンバはポケット進入の相手にはDHが対応しました。昨シーズンはこの対応が曖昧でしたが今シーズンは誰がどこまで守備をするかが整理されているのがリーグ最少失点の所以でしょう。

 柏のガンバDFラインへのアクション
 後半3分 山田のチャンネルラン→片山スルーパス
 後半4分 福岡を背負う細谷へ楔のパス。細谷が反転シュート。
 後半5分 ジエゴのラン→嶋村からパス

 ガンバは後半開始から押し込まれ、最終ラインが深くなりクリアも短く柏にセカンドボールを回収される時間が続きました。また、柏が守備でも前への意識が強くなり、ガンバはパスミスを連発し柏のターンが後半5分〜後半15分ころまで続きました。

 後半14分
 古賀→サヴィオ→ジエゴとガンバDFラインをブレイクしたジエゴが中央の木下へクロスを送るが、一森のスーパーセーブと福岡にスーパーカバーで失点を免れました。

一森のスーパーセーブ

 ロングボールで陣地回復をしたかったガンバですが、ジェバリ不在のガンバは頂点で時間とボールをキープすることができませんでした。

 後半のガンバはネタ・ラヴィがDFラインに落ちてのビルドアップをやめ、中谷・福岡・一森での前進を図りました。しかし前半同様相手の2ndラインまでは運べますが、そこからの前進ができずフリーでのクリーンなシュートはほぼありませでした。

 後半27分
 サイドから前進したガンバは黒川がPAにオーバラップしファーサイドへふんわりクロス。ダワンの高打点ヘッドもGK正面。

 その後、お互いに決定機はなく0−0で試合終了。

3.おわりに

 ガンバは最終ラインでのビルドアップはかなり安定してきました。相手のプレスによって、人数・ルートをチームで最適解を選択できています。またWB・SBの立ち位置の変更もスムーズにできています。しかし、相手DFラインへのアクション(ラン・ドリブル・パス)が少なく、相手選手からしたらあまり圧を感じていないかもしれません。

 FC東京戦では相手DFラインへのアクションが多く、シュートも決定機もたくさん作れたいたので、できないわけでもないし構造が悪いわけでもなさそうです。ただ、選手の関係性でうまくいかないのかと、わたしは思います。今後ポヤトス監督がどの相手にどのユニットをチョイスするかが、勝ち点を積み上げるキーになりそうです。

 いや〜。めっちゃ長い!!
 夏休みで時間に余裕があることで調子に乗りすぎました。。。
 最後まで駄文にお付き合いいただきありがとうございました!

 柏とは引き分けに終わりましが、町田が湘南に負けたことでガンバは順位を1つ落として4位。しかし町田との勝ち点は1つ縮めてその差は4となりました。これはポジティブに捉えましょう!

 ガンバの夏はこのあと、3連戦→大阪ダービーと続きます。次はアウェイ神戸です。勝ち点1しか離れていない神戸です。この試合は優勝争いの戦線に残る試金石になるでしょう。ビジターゴール裏は完売のノエビアスタジアム。わたしもゴール裏に参戦します。ノエビアスタジアムまでバイクで行く予定。道中トラブルがないことを祈りつつ。

 ガンバれ!ガンバ大阪!!
 ではでは~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?