【J1⑮vs新潟レビュー】あくまでも試合を支配するための手段です。

勝ったどぉーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

25年ぶり公式戦5連敗。
サポーター連合の応援ボイコット。
ボイコットながら自発的応援。
サポーター連合と選手たちの話し合い。

いや〜、いろいろありました。
やっと、やっと、やっと勝てました。
リーグ戦での勝利は4月9日の川崎戦以来、49日ぶりの勝ち点3ゲットとなりました。

では、新潟戦についてです。
今節はキャプテン宇佐美が累積警告で出場停止です。
スタメンは前節より1人変更、ダワンに変わって山本悠樹が先発となりました。

新潟戦スタメン

守備ではマリノス戦のように4-4-2をとるかと思いきや、ジェバリ1人を前に残した4-5-1でガンバは対応しました。
新潟の2CBをジェバリ1人で見る形です。ある程度、新潟CBの2人に持たせて楔のパスを狩るゲームプランを採用しました。

しかし、「ボールを持たせて狩る」というプランを採用するのなら、より守備力の高いダワンのほうが良いのでは?と思うところです。

わたしはこう考えます。
・ボールを狩るのは、中盤3枚のところではなく中盤のサイドと最終ライン
・ボールを奪ったあとに、少しでも時間を作る

そのため、インテリオールに石毛と山本ゆをポヤトス監督は起用したのではないでしょうか。

開始2分で先制点ゲット!!
自陣でのスローインから半田が新潟DFラインの裏へロングパス。プレスをかけたジェバリが千葉からボールを奪い、ニアサイドの倉田へパス。倉田が相手ともつれながらもゴール。

試合序盤にデザインした形で、ゴールを奪うことができました。
守備の基本である、①パスカット ②前をむかせない ③抜かれないを徹底することができました。それがうまくハマり、パスカットからショートカウンターを何度も発動させることができていました。
ポヤトス監督が守備の基本である優先順位を整理してくれたのかもしれません。

しかし、J2でプレーモデルを完成させJ1に昇格した新潟は、3人目のうごきでハーフレーンをうまく使っていました。

何度か新潟にチャンスは作られましたが、ハーフスペースへランニングする新潟の選手を「誰が・どこまで・マーク・カバーをする」かをガンバは決めていたので大きな破綻はありませんでした。
このへんも新潟対策としてポヤトス監督が整理したように思います。

これもポヤトス監督がいう「改善」の1つなんでしょうね。

前半44分に追加点です。
自軍からアバウトなハイボールを石毛がジェバリ送りました。競り合ったボールがアラーノの足元へ。アラーノがジェバリとワンツーをしサイドネットに流し込みました。

後半3分にCKから失点しましたが、すぐさま後半11分に黒川のゴールで再度2点差に広げました。
その後、チャンスも作られましたが追加点を与えず試合終了。

ボール保持はガンバ34%と新潟に多くの時間ボールを握られましたが、そこまで多くの決定機を作られることはありませんでした。
また、攻撃はロングボールとシュートカウンター(ドリブルではなくパスをつなぐ)をうまく使い分け、意図のあるサッカーをすることができました。

また、WGに倉田とアラーノを起用することでファイナルサードで両WGがハーフレーンに立ち位置を取り、黒川・半田の両SBが大外レーンを使う攻撃が多く見られました。
今シーズン、黒川と半田が窮屈そうにプレーしていたのが、前節の横浜FM戦から倉田・アラーノを起用することで上記のようにレーンの整理ができて黒川と半田に躍動感が出てきました。
ただ、これをすると両SBには相当の運動量が求められますが、黒川と半田の持ち味を考えるとこの方が良さそうです。

次に、ポヤトス監督がブレてきているのか否かについてです。
今節の新潟戦においてもポヤトス監督はブレていないと考えます。
試合後のコメントでもポヤトス監督はこう言っています。

自分自身がまず支配という言葉は支配イコールやはりチャンス数かなと思っていて、ポゼッション数で言えば、新潟さんが今日は(ボールを)持っていたかなと思うんですが、ポゼッションというのはいつもコメントさせていただいているようにチャンスを作る手段でしかないと思っていて、そういったところでいうとポゼッションは(新潟に)持たれたんですが、チャンス数でいうとそんなに作れていなくて、逆に自分たちのほうが守備からしっかりチャンスというものを多く作れたんじゃないかなと思っています。そういった意味では自分たちの方が支配できたのではないかなと思っています。先制した後に少し引いたのは自分たちのアイデアではなかったんですが、しっかりとそこを選手たちが頑張ってくれたと思います。非常に嬉しい勝利を得たと思っています。

ガンバ大阪オフィシャルHPより

ポヤトス監督の哲学では、「試合を支配=ポゼッション率高い」ではないようです。
「相手が違えば戦い方も違うよ」ということです。
ですので、ポヤトス監督のサッカーは今シーズンずっと同じコンセプトのもと行われていて、新潟戦もブレずにガンバのサッカーを表現しました。

最後に、福岡&佐藤のCBについてです。
福岡&佐藤のコンビで3試合を戦いました。
失点はCK2、PK1、FK1の4失点していますがすべてセットプレーからです。

このコンビの良い点は、チャレンジ&カバーと予防的守備ができているところです。また、福岡&佐藤のコンビはパスとドリブルの状況判断が良いです。

次戦の福岡戦もこのコンビが先発は間違いないでしょう。
ポヤトス監督からしても、チームを勝たせてくれた新潟戦のイレブンを変えることはほぼないと思います。

しかし、福岡の特徴により先発変更はありえます。まだ、福岡の試合を見ていないのでわたしのスタメン予想は後日Twitterで。

ガンバれ、ガンバ大阪!!
ではでは〜


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