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睦こそ究極の存在‼️異論は認めない

3月11日

睦がコロナとなり、生死を彷徨う。

美玖は平凡で生温かい穏やかな両親と妹が
心底嫌いだった。
おっとりとしたハチミツのような言動と行動に
吐き気を催していた。

だから破壊したかった。
彼らの好きそうな花を見つけては
盗んだ。

それなのに、あの日、強い衝撃で腕を掴まれ
グイグイと人気のない場所へ連れて行く
男…胸がときめいた。
何度かの問答の末
「あの花屋は姉さんが働いてるんだ」
なんだコイツ…大学生だろう。
姉の勤め先にいる❓はぁ❓


なんなんだよこのトキメキはさぁ


「シスコンキモい」
そう放った後の表情はなんとも曇った悩ましげな顔…
そうだ。この顔なのか‼️
人は悩んで壁にぶちあたって、苦しむ。
仙人みたいに悟った表情なんて
人間じゃないよ!
もっと見せてよ!その表情を
困った顔を‼️

蟹江 睦は悩んでいた。血の繋がらない姉への
恋心、そして実父の義姉への性的虐待…
なにそれ❗️ドロドロじゃん❗️
うらやましい。不幸の頂点にいる
蟹江 美月という女が妬ましい。

家に帰ると妹が男と歩いていたあたしを見かけたらしく、楽しそうに馴れ初めを聞く❓
「素敵な人ね。姉さんにもやっと素敵な出会いがあったのね」
やめろ‼️あたしたちはお前たちとは違う‼️
愛憎の末の爛れた関係だ。

あたしは荷物をまとめて家を出た。
大学も辞めて、風俗嬢になった。
これ以上あの仙人たちといたくない。

金を稼ぎ、あたしはまず顔を弄った。
蟹江美月になりたい…
豊満な胸も欲しい。

着々と蟹江美月に近づき、睦はあたしを完全に拒めない理由に気づく。
弄れば、豊胸すれば、美月になっていく。
あたしの素材は美月に近かったのだ。
細い身体もグラマラスに仕上げた。

固定客もつき、あたしは川﨑最高峰の高級ソープ トロピカルの一員となった。
当然、カニ座の美月と希望して
その願いは通った。

社会人となった睦につきまとう生活も
落ち着き、だんだんと平凡な感覚になってきた時、奇跡が起こった❗️

東日本大震災…気仙沼に行っていた
睦の父と美月は行方不明のままだ。

曇りきって絶望する睦…
あーああ‼️いいよ最高だよ❗️
睦、あたしがいるからね。

大丈夫…家に引きこもったあなたを引きづり出したのは誰❓

やれやれ系無気力ホストとして天下をとり
支えたエースは誰❓

知っているよ。実はあたし以外の女を知らないの?すごいホストなんだよ。あなたは。

ホントは死んじゃいたいくらい苦しいけど
まだ生存の可能性を信じてるんでしょ?
時間ができると気仙沼に行くもんね。

だから死んじゃダメだよ。
あたしたちは物語は決して終わらないからね

ホントにありがとうございます😭 さらによい作品を作り還元していきたいと思います♪