終わっていない文化祭(後編)
「麗菜さんご準備できました」
そう男性スタッフに呼ばれ、
階段前に立ち、カーテンが開くと
制服を着た少し大人びた葉月がいた…
「お久しぶりです。小野寺くん」
「オレってわかってたの❓」
「ご予約のお客様の名前がオノデラ様で
その、夏に渡邉くんも来たよ」
「ええ、渡邉来たの!」
西村から話を聞いて、幻滅したとか軽蔑するとか言ってたくせに…
「だから、西村くんが来た時点である程度は覚悟していたから、ごめんね、当時の制服、サイズがもう合わなくて、えへへ」
こんな愛想がいい葉月、オ