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『スパイダーマン: アクロス・ザ・スパイダーバース』感想及び映像制作現場について思うこと

前作の熱狂ぶりを更にまたプルスウルトラで超えて来る続編の仕上がりと作品としての強度に、息をつく暇もなく驚嘆するばかりだ。本作が誇る極上の映像美は、繊細で濃淡が秀麗なグラフィックアートのようなタッチと、躍動感溢れてメリハリのあるキャラクター達の存在で独自のデザイン空間を構築する。その作品世界での没入感は凄まじく、スパイダーマン達によるスピーディーな攻防に加え、緩急のあるアクションで見れば見るほど惹き込まれていく。今作ではグウェンの心理描写にフォーカスが大きくなり、彼女が抱える個

    • 『ブラッククローバー 魔法帝の剣』 鑑賞及び感想

      3年半のアニメシリーズに一旦ピリオドを打ち、初の映画として全霊を賭した意気込みや熱量を大いに感受できるような作品だった。Netflixでも公開と同時に配信されたが、これは劇場のスクリーンで観た方が確実に英断と言えるほど、スペクタクルな魔法バトルに圧倒される。冒頭のコンラートvs魔法騎士団団長達との熾烈な攻防戦から劇場作ならではの大迫力とボルテージが大画面で炸裂し、ファンはもちろん初見の人すらも魅了できるであろう王道ファンタジーものらしい作劇に一気に呑まれる。以降も個々の活躍が

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