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「日記」予測不能にもほどがある 昭和的実録海外ひとり旅

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既に半世紀前、プライベートでの初めての海外ひとり旅時の一年半程の日記です。 旅行日記であるにも関わらず、その地の紹介や感動などは余り書かれておらず、ただ自身の上に絶え間なく押し…
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2024年6月の記事一覧

予測不能にもほどがある 29 (欧州各国)|イタリア編 (6 昭和的実録 海外ひとり旅日記

        日記_031 ・・・をたずねて - 2   8-(2 / july 1978 ” 国は好きだけど 険しいアルプス越えは終わったか、やっとの事で湖が見えて来た。 Zürichは大きな駅だが、目もくれず、Konstanzの一つ手前のKreuzlingen駅に降り立つ。 直ぐEugenに連絡を、とも思ったのだが、”アジア廻って、日本にも行く”とか言っていたし、今晩の宿のYouth Hostel探しが先決だ。 先程降りたKreuzlingen駅はス

予測不能にもほどがある 28 (欧州各国)|イタリア編 (5 昭和的実録 海外ひとり旅日記

        日記_030 ・・・をたずねて - 1   6/july 1978 怪しいもの 実はイタリアの旅では別の目標があり、Veneziaは特段の思い入れがある訳では無かった。 しかしあたかも海面の水切り遊びを思わせる一直線の列車専用道、またドキドキの街裏迷路は思いもかけぬ大収穫で、大いに俺のココロを高めてくれたそのご機嫌に拍車をかけるかのように、列車はVeneziaを後に、さらにMilanoもスルーすると、一気に北上し始める。 辺りは既に緑深く、