中学受験・如意先生

気がつけば中高受験に携わって三十年。語彙(漢字と和語)と社会の問題をアップします。お子…

中学受験・如意先生

気がつけば中高受験に携わって三十年。語彙(漢字と和語)と社会の問題をアップします。お子さんと一緒に考えてください。

マガジン

  • 中学受験 表現の言い換え練習

    語彙力と表現力の養成

  • 中学受験 日々の和語・漢語

    和語、漢語、成句など中心とした問題。全100回を用意。

  • 中学受験のための「底力をつける歴史」

    中学受験で比較的正答率などが低いものを紹介します。

  • サピ6年のための漢字の要

    カリキュラムに沿った問題です。解答は漢字の要を見てください。

  • 中学受験のための「底力をつける地理」

    知識を羅列した問題集ではありません。問題文を読むことでテキストにもなっています。

最近の記事

漢字学習 音読みの漢字を学び直そう 第1回

第一回 小学生の漢字テストで正答率が30%程度と低いのは「同音異義語」です。正答したとしても意味を知って使い分けているかというと疑わしい有様です。 常日頃から強調しているのは、 「音読みしかない漢字は必ず意味を調べてから書く」 です。 しかし、実行しているご家庭は少ないようです。「手っ取り早く覚える、ただ手を動かして書く」ことは、自力をつける学習にはなりません。(学校の勉強の延長では力がつかない) サピックスのAテキストや、四谷大塚の漢字と言葉には、意味が載っています。

    • 中学受験 表現の言い換え練習 第21回

      問題二一 ①博士は四十年ものあいだ漢字研究をひたむきに続けた。 ②母は出かけるときに、家事について姉にこまごましたことを指示した。 ③よくもまあそんなしらじらしい嘘がつけたものだ。 ④その選手は百メートルをこともなげに十秒を切って走る。 ⑤弟はしかられているときだけしおらしくしている。 【語群】 ア問題としない    イおとなしく     ウ専念して エくわしい      オ見え透いた

      • 中学入試に出た問題 第3回

        ここでは、実際の入学試験で出された問題を紹介します。 今回は「色」にまつわる問題です。 問題一 ①~⑤の( )に最もよく当てはまる語を選び、記号で入れなさい。 ①( )声をはり上げる。  ②( )うわさが流れる。 ③( )黒髪をなびかせる。 ④お( )目なことをして笑わせる。 ⑤( )鳥をさがしもとめる。 語群 ア赤    イ黒    ウ白    エ茶    オ緑の カ赤い   キ白い   ク青い   ケ黄色い    コ黒い 問題二 次の□の中に色を表す漢字を

        • 中学受験 日々の和語・漢語 第36回

          この問題は小学生のための「言葉の力を養成」するのが目的です。 小学生は成長途中ですので、それを促すのに様々な実地体験、読書体験などが必要です。 「日々の和語・漢語」は、語句の体験です。 お子さんには、音読して耳からも入れる訓練をしてください。 今回は名詞です。 問題三六 ①今年も甲子園で二週間にわたる熱戦の〔 〕が切って落とされた。 ②今度の対戦相手には何度も〔 〕を飲まされて敗退した。 ③「同郷の〔 〕でなんとか協力を」とたのまれた。 ④「この子は〔 〕ばかりし

        漢字学習 音読みの漢字を学び直そう 第1回

        マガジン

        • 中学受験 表現の言い換え練習
          16本
        • 中学受験 日々の和語・漢語
          33本
        • 中学受験のための「底力をつける歴史」
          8本
        • サピ6年のための漢字の要
          8本
        • 中学受験のための「底力をつける地理」
          13本

        記事

          中学受験 漢字学習のつまずきを考える

          「漢字の形」(図)と「意味」が結びつかない。 覚えればいいのだというけれどなかなか漢字が書けない。書けない理由は学年や個人によって異なるようです。 ①小学低学年では、画数の少ないもの、川とか山など物の形からできたもの、大きいとか小さいなど身の回りの様子・性質を表すものから学び始めます。 ②四年生になると部首を習い、漢字の構造の一部を知ります。 ③次に、漢字には象形文字(物の形を象った文字)、形声文字、会意文字などがあることを知ります。 ④漢字熟語には、反対(左右・明暗)、

          中学受験 漢字学習のつまずきを考える

          中学受験 日々の和語・漢語 第35回

          この問題は小学生のための「言葉の力を養成」するのが目的です。 小学生は成長途中ですので、それを促すのに様々な実地体験、読書体験などが必要です。 「日々の和語・漢語」は、語句の体験です。 お子さんには、音読して耳からも入れる訓練をしてください。 今回は名詞です。 問題三五 ①社会保障費に予算を割いたせいで防衛費に〔 〕がいった。 ②兄の言葉の〔 〕から会社に対する不満がにじみでていた。 ③田舎から〔 〕の栗がたくさん送られてきた。 ④彼は〔 〕を付けて話したが、大し

          中学受験 日々の和語・漢語 第35回

          中学受験 「底力をつける歴史」 中部地方の歴史地理

          今回は中部地方です。 現在の小学校で使われている教科書に載っているものから取っています。 関ヶ原の合戦、桶狭間の合戦、長篠の合戦の三つは、必ず押さえておいてほしい場所です。岐阜県と愛知県にあります。 お借りした写真は「旧開智学校」の写真です。長野県は以前「教育県」だと言われていました。「旧開智学校は」明治の初めに出された学制の発布で造られた校舎です。この当時命令は出したものの、国に費用はなく、地元の人たちがお金を出し合って校舎を建てました。 野尻湖遺跡は、名前の通り長

          中学受験 「底力をつける歴史」 中部地方の歴史地理

          中学入試にでた語句問題 第2回

          クイズのような問題ですが、語彙力が不十分だと、なかなか思い浮かびません。 問題一 次の三つの文の意味がそれぞれ通るように□□□にひらがな三文字を書きなさい。 ①【小耳に、疑いを、口を】□□□ ②【すねを、リンゴを、英語を】□□□ ③【胸に、秒を、彫刻を】□□□ ④【畳が、心が、歯が】 □□□ ⑤【会議に、お金を、手塩に】□□□ ⑥【軽口を、無駄口を、ひざを】□□□ ⑦【火花を、クモの子を、痛みを】□□□ 問題二 次の①~③のことばを用いて文を作るとき、共通し

          中学入試にでた語句問題 第2回

          中学受験 表現の言い換え練習 第20回

          問題一五 ①事ここにいたっては両社の合併はあきらめざるを得ないだろう。 ②産業用ロボットの動きは、たたきあげの職人の技をプログラムしたものだった。 ③その歴史的合戦はのるかそるかの戦いと思われていたが、成算があってのことだった。 ④事件の真相がつまびらかになるまでは軽々しくコメントしない。 ⑤力の差は歴然としていたが監督は弱気なところをみじんも見せなかった。 【語群】 ア長年きたえて技量のある    イくわしく    ウすこし エ一か八か思い切って      オ問題

          中学受験 表現の言い換え練習 第20回

          中学受験 表現の言い換え練習 第19回

          中学受験で、習う知識項目には、文の決まり(文法)、和語・漢語表現、 ことわざ・慣用句、反対語・類義語、などがあります。 読解に取り組んでいくと知識を使って読み解くことが必要になります。知識項目は「文章読解のツール」として習うことを意識しておきましょう。 また、文章は同じことをあれこれ表現を変えてあらわします。 読解問題の設問で「傍線部と同じ意味を表している表現を見つけなさい」という出題がよく出題されます。これは「同内容表現の問題(類義表現)」で、言まさに言い換えです。 今回

          中学受験 表現の言い換え練習 第19回

          中学受験 SAPIX6年 「漢字の要」対策 第11回

          デイリーチェック 第11回の問題です。 解答は、「漢字の要」でお願いします。 「細部ミスに注意すべき漢字」 36頁から38頁 「一文字で問われる漢字」 61頁 以上が範囲です。

          中学受験 SAPIX6年 「漢字の要」対策 第11回

          中学受験 SAPIX6年 「言葉ナビ下巻」対策 第11回

          「言葉ナビ」(上下巻)は、塾生だけに配られているテキストです。 「言葉ナビ」の基本編は赤シートを被せて練習する形式になっています。実践問題はさまざまな形式をとっていて、身についているかわかるようになっています。 収録されている「ことわざ、慣用句」などの中には、小学生では馴染みのないものも多くあり、慣れるのにも時間がかかります。 必ず音読してください。 「目で見て脳に、音読で耳から脳へ」が重要です。 第11回は、p119からp121の実践問題です。 答は付けていません。 「言

          中学受験 SAPIX6年 「言葉ナビ下巻」対策 第11回

          中学受験 表現の言い換え練習 第18回

          中学受験で、習う知識項目に以下のようなものがあります。 文の決まり(文法)、 和語・漢語、 ことわざ・慣用句、 反対語・類義語、 これらを、知識でしかないと思って学習するのは、間違いです。 難関校では知識単独の出題はほとんどありません。読解問題の一部ではだすことはありますが、超難関校ではまずないです。(灘中の一日目は除外します) ところが、読解に取り組んでいくと、どうしても上記の知識をマスターして、それらを使って読み解くことが必要になります。 要するに、知識項目は「文章

          中学受験 表現の言い換え練習 第18回

          中学受験 「底力をつける歴史」 近畿地方の歴史地理(2)

          前回近畿地方の歴史地理(1)は京都・奈良が中心でしたが、 今回は範囲を大きくしてみます。 ①は天橋立ですが、日本三景の一つです。残りの二つはどうかとういことになります。また室町時代の画家雪舟が描いた水墨画は教科書にも載っています。一つの知識から関連させた項目も導き出すのが、成長途中の小学生の課題です。 ②平安京は、京都市にあたりますが、建設当時の場所とは少しずれています。桓武天皇がなぜ奈良の平城京から遷都したのかは、記述で出ます。また藤原京→平城京→長岡京→平安京の場所も重要

          中学受験 「底力をつける歴史」 近畿地方の歴史地理(2)

          中学受験 日々の和語・漢語 第34回

          この問題は小学生のための「言葉の力を養成」するのが目的です。 小学生は成長途中ですので、それを促すのに様々な実地体験、読書体験などが必要です。 「日々の和語・漢語」は、語句の体験です。 お子さんには、音読して耳からも入れる訓練をしてください。 今回は動詞です。活用させてください。 問題三四 ①医者であった祖父は深夜の往診も〔 〕ず出かけて行った。 ②発掘された古代人の骨から彼らの実像に〔 〕ことができる。 ③オセロが好きな生徒を〔 〕てオセロ同好会を結成した。 ④

          中学受験 日々の和語・漢語 第34回

          中学入試にでた語句問題 第1回

          ここでは、実際の入学試験で出された問題を紹介します。(随分昔のものもあります。学校名も外してあります。難関校が必ずしも良い問題を作るとは限りません) 慣用的な言い方の出題です。 問題一 次の①~⑤の各文の空欄に入る最も適当な語を、後の語群から選び記号で答えなさい。 ①悲惨な事故のありさまを見て鳥はだが□。 ②政治の方針をめぐって論争が□。 ③難民の生活状況は言語に□ほど困窮していた。 ④同窓会の運営に支障を□ような問題が起こった。 ⑤偶然の成功に味を□と今度は失

          中学入試にでた語句問題 第1回