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SAPIX6年生 「漢字の要」解説 第8回 「細部ミスに注意すべき漢字(6)」

「漢字の要」の解説は、おもに部首や止め、はらいの注意点が書かれています。
このnoteでの解説は、「熟語の組み立て」「音読み漢字の意味」など今まで習った知識を使ったり、派生する漢字について書いたりして知識を増やし応用力をつけてもらうつもりで書いています。

「漢字の要」11頁の漢字解説になります。 


「養蚕」
「羊」を一部に使用している漢字は、意識したほうがいいと思われます。「養う」の上部も「羊」ですが、突き出ていません。「洋」「善」「鮮やか」「美しい」

「安否」
読みは「あんぴ」「安」は「こころやすらか」
「否」は「不」と「口」からなっています。音読みは「ヒ」。訓読みは「いな、しからず(そうではない)」
「安否」は「無事でいるか、いないか」

「類似」
読みは「るいじ」
「類」は「本質的なところで共通性があるものをまとめた型のこと。」
「似」は「にる、にせる」

「均等」
「均」も「等も「ひとしい」の意味です。「均」には、「ひとしい。ならす(土の高低をたいらにする)」の意味があります。

「奏でる」
「かなでる」神事には音楽をささげるのが慣例で、それが元の意味でした。「神様、貴人にもうしあげる」ときにもつかわれます。

「温暖」
「温」も「暖」も「あたたかい」ですが、使い分けが大切です。
「温」の部首は「氵」で、水関係に使います。「温かい水」。人の場合の「あたたかな人柄」は「温厚」の意味です。
「暖」の部首は「日」で、「体に感じる、見た目に感じるあたたかさ」を表します。「暖かい風。暖かい陽射し」暖房、暖気、暖色(寒色)


「視線」
「視」の部首は「示す」です。「視」の意味は「みる」です。視界。注視、視察


「尊重
字形の注意点:「尊」は古い字形の「酋」と「寸」をあわせた会意文字です。上部は酒の酉(とり)を使用しています。

意味は「たっとい(形容詞)、たっとぶ(動詞)」
熟語の組み立ては「尊」=たっとぶ。「重」=重んじる・たいせつで類似の漢字になります。

「模型」
「模」は「かたどる、のっとる。手本」という意味です。模造品、模写、模範
「擬」は「擬人法」で使用する漢字です。意味は「なぞらえる、にせる」「模擬テスト」は「本物に似せる」の意味です。


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