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アルゴランドは今後上昇する?Algorandの概要と将来性について

みなさんこんにちは。かなおです☆
今日は、私が注目している暗号資産の1つ、Algorand(アルゴランド)について紹介したいと思います。初めに言いますが、私はアルゴランドの回し者ではありません(笑)単なる、アルゴランドに大切な資金を預ける者の1人です。今回はアルゴランドについてざっくりと分かるよう、出来るだけ簡潔にまとめてみました。


アルゴランドの概要

まずは簡単に、アルゴランドの概要について紹介します。

アルゴランドの特徴①-MIT教授のシルビオ・ミカリさんにより創設

アルゴランドは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授である、シルビオ・ミカリさんによって創設されました。シルビオ・ミカリさんは、コンピューター分野のノーベル賞といわれるチューリング賞の受賞者で、現在の暗号技術の基礎となる多くのプロトコルの発明に貢献した、ブロックチェーン業界の権威のような方です。

また、その他アルゴランドのメンバーには、暗号学・量子耐性の世界的なリーダーや、IT業界での経験豊富な開発チームメンバーが集結しており、日々開発が進められています。アドバイザーには、2020年ノーベル経済学賞受賞のポール・ミルグロムさんも就いているそうです。

素人的には、仮想通貨を発行する人なんてそもそもみんな凄いと思うけど、特に業界で著名なシルビオ・ミカリさんがアルゴランドのリーダーというのは、他の通貨と比べて何が有利なの?

それを理解するためには、次の特徴➁の代表的なユースケースをまず読んでみてね。

アルゴランドの特徴➁-国家的なプロジェクトの採用に強み

アルゴランドの技術は、政府系のプロジェクトに多く採用されていることが特徴です。代表的なものとしては、

アルゴランドが採用された、政府系のプロジェクトの代表的なケース

■ラテンアメリカのブロックチェーンのリーディングカンパニーであるkoibanxが、ビットコインを法定通貨化したエルサルバドルと協定を結び、アルゴランドの技術上で、ブロックチェーン・インフラを開発することを発表。
■アルゴランドを活用し、COVID-19ワクチン接種を追跡する初のブロックチェーン・ベースのシステム「VitalPass」をコロンビアで提供。ラテンアメリカの他の国々にも拡大予定
■バミューダやパナマで、医療機関での取引コストを削減するため、効率的な健康保険決済システムとしてアルゴランドを活用したソリューションを導入
■イタリア著作者・出版社協会(SIAE)が、95,000人を超えるSIAE会員である著作者の権利を、透明かつ効率的に管理できるよう、アルゴランドのプラットフォームを利用してNFTを発行
■マーシャル諸島共和国は、独自の仮想通貨ソブリン(SOV)の発行に向け、技術パートナーとしてブロックチェーンスタートアップのアルゴランドを選出

等があるかと思います。

政府系のプロジェクトとして採用されるためには、アルゴランドへの信頼度がとても重要になってきます。単に取引処理のスピードが速い、手数料が安いというだけでは採用には至らず、公のプロジェクトが実施する場合、民間に比べて慎重にならざるを得ず、確かな実績が必要になると考えられます。

アルゴランドの性能面での優位性を考えての採用、ということが、採用の決め手の大きな部分かとは思いますが、他にも信頼を補完するものとして、MIT初のプロジェクトであること、そして、チューリング賞を受賞したシルビオ・ミカリさんのパワーが発揮されるのだと思います。

なるほど。確かに政府等のお偉いさんがコンペを審査する際に、ブロックチェーン技術の話とか、性能面等の技術的な観点で比較をしても、正直全部は理解しきれないでしょうね。そんな時、アメリカでも指折りの名門大学であるMIT初のプロジェクトというのは、決める側としても決断しやすそうですね。

いずれにせよ、アルゴランドの価値が今後上がっていくかどうかは、今後のユースケースの広がりがキーになりそうですね。

なお、それぞれの内容については、アルゴランドの日本語の情報サイトであるアルゴランド・ジャパンのリンクを貼っておきますので、興味のある方はご覧ください。

エルサルバドル、政府のブロックチェーン・インフラをアルゴランドで開発するため、Koibanxと協力協定を締結 (algorand-japan.com)
MAPay、バミューダの医療費削減のためにアルゴランドのソリューションを導入 (algorand-japan.com)
イタリア最大の共同管理組織であるSIAE、著作者の権利をアルゴランド・ブロックチェーンで管理されたデジタル資産に (algorand-japan.com)
マーシャル諸島共和国:アルゴランドで世界初の国家デジタル通貨の発行を推進 (algorand-japan.com)

アルゴランドの特徴➂-パブリック・ブロックチェーンで欠かせない【スケーラビリティ】【セキュリティ」【分散化】を同時に実現

アルゴランドは、 「スケーラビリティ」 、「セキュリティ」、「分散化」をすべて同時に実現することで「ブロックチェーンのトリレンマ」の解決を目指す、ブロックチェーンプラットフォームです。

ブロックチェーンが多くの人に利用されることを目指すにあたり、「スケーラビリティ」を犠牲にした場合には、 実用的なプラットフォームとして支持を得ることはできません。取引の承認にあたり、1取引の承認に何時間もかかってしまうようでは、多くの人の使用に耐えることは出来ないからです。

「セキュリティ」についても、暗号資産等を送金するためには、安全なプラットフォームであることが大前提ですので、これももちろん欠かすことは出来ません。

最後に「分散性」についても、取引を承認するバリデーターが分散化していなければ、例えば極端な話、バリデーターが世界に数人しかいなければ、その数人が悪意をもって共謀し、取引の二重支払いといった不正な取引の承認や、ある取引が承認されるのを妨害する、といったことが出来てしまいます。

アルゴランドの「Pure Proof of Stake(PPoS)」がブロックチェーンのトリレンマを解決

アルゴランドのPPoSは、チェーンに新しいブロックが追加されるたびに、すべてのステーキング中のALGOトークンの保有者の中からブロック・バリデータを、ランダムかつ秘密裏に選択する仕組みを構築することで、すべてのユーザーがシステムに選ばれるチャンスを平等に与えており、ネットワークを完全に分散化された状態に維持することが出来ます。

Pure Proof of Stake(PPoS)の仕組みについては、以下の動画が分かりやすいと思います。

他の取引の承認形態としてPoS型を謡っている仮想通貨は、「スケーラビリティ」と「セキュリティー」は達成し、取引スピードは早めているものの、「分散化」については疎かになっている通貨もあるようです。

この記事を記載している2022年1月4日現在の、アルゴランドのバリデーターの数は、1,575となっており、かなり分散化が図られていることが分かります。
(ちなみにバイナンススマートチェーンは21、最近日本でIEOされたパレットトークンは10程度で、アルゴランドと比べてかなり中央集権的と言えます)

ちなみにアルゴランドですが、取引の処理スピードが本当に早いです。実際に送金してみたら分かるのですが、1分以内には完了します。
取引処理速度や、手数料は以下のようになっています。

・アルゴランドのトランザクション手数料:0.001Algo(約0.2円)
・トランザクション・スピード: 1,000 TPS(まもなく、46倍の46,000TPSへ向上との情報あり)
・ブロック作成時間:4.2秒(まもなく、2.5秒に短縮との情報あり)

取引処理速度や手数料が、これから改善する見込みがあるのは、今後のAlgoの価格上昇にも繋がりそうで良いですね!

当初は2021年中にアップグレードと公式ページに書いてあったので、私は昨年の12月にマイアミで開催された、Algorandの祭典のDecipherの開催時に、何か発表があるかなと踏んでAlgoを積み増していたのですが、そこでは特に発表はなかったようです。

もしかしたら、他の開発の優先順位を決めて、取り組んでいるのかもしれませんし、あるいは徐々に改善しているのかもしれませんね。いずれにせよ今の取引ボリュームなら、現在のパフォーマンスでも十分な感じがします。いずれにせよ、今後に期待ですね!

アルゴランドの特徴④:ハードフォーク(分岐)がない

イーサリアムは、「イーサリアム」と「イーサリアムクラシック」があるように、過去にフォークしてしまった仮想通貨もあります。
この点、Algorandは、フォーク(分岐)しないことが数学的に証明されているそうです。これは特に、NFTホルダーにとっては非常に重要なのではないでしょうか?

もしSolanaやiost等の通貨がフォークしてしまったら、僕が買ったNFTは2つに複製されてしまうのでしょうか?

正直、私にもどうなるのかは分かりません。他のチェーンのNFTを買っている方は、もしかしたらフォーク(分岐)の可能性には目をつぶって買っているのかもしれませんね。その点、アルゴランドはフォークがないので安心ですね。

アルゴランドの特徴⑤:カーボン・ネガティブを実現

ビットコインは、よくギリシャ1国分のエネルギーを消費していると言われ、エネルギー問題が話題になることがありますが、アルゴランドの場合、PPoSコンセンサスを持つプロトコルが、ALGO保有者のグループ全体から少数のバリデータをランダムに選ぶため、ブロックバリデータ間の競争は行われず、取引あたりの消費電力はほとんど発生しないようです。

さらに、アルゴランドは「カーボン・ニュートラル」を超える、「カーボン・ネガティブ」を達成しているそうです。その仕組みについて興味がある方は、下記リンク先をご覧ください。
How Algorand Offsets its Carbon Footprint | Algorand

アルゴランドの価格推移

アルゴランドの22年1月4日現在の価格と、過去のUSD建ての価格推移は以下のようになっています。

時価総額ランキングは現在19位となっており、直近の価格は、ビットコインの下落に負けず、徐々に上がってきているようです。

今後アルゴランドが伸びていくためには、アルゴランドのユースケースがもっと拡がっていき、実需が発生することが一番重要と思います。


イーサリアム2.0や、SolanaやAvalanche、MATIC等との競争が気になるところですが、それについては、以下の記事が参考になるので、紹介しておきます。

Why Algorand?. Metapunks is not an average NFT project… | by metapunks.world | Medium

BSC、Cardano、Avalanche、Solana、Polygonとアルゴランドの比較を行い、なぜアルゴランドが良いと思うのかについて、意見が記載されています。

アルゴランドは日本の取引所には上昇していない

アルゴランドは、コインベースやBinance等の世界の取引所には上場しているにも関わらず、日本の取引所には現在どこにも上場していません。

これについてアルゴランド・ジャパンの代表のAkio氏の話では、アルゴランドはこれまで、上場費用は一切支払ったことがなく、日本から上場費用を請求されたとしても、日本だけ特別扱いは出来ないので、すべて断るようにしているのだそうです。

もし、日本の取引所が誘致のためアルゴランドを無料で上場させて、うまく規制も突破し、日本の取引所でもAlgoが上場することになれば、価格の上昇につながるかもしれませんね。

終わりに

アルゴランドについてざっくり紹介しましたが、少しはアルゴランドについてイメージをもって頂けましたでしょうか?
保有したアルゴランドは、取引所のステーキングに預けるのもよいですが、アルゴランドの場合、Algorand Governanceに参加して、Algoをステーキングし、実際に投票して報酬をもらうほうが、もらえるステーキング報酬は高いと思います。
(つい先日締め切られた第2期ガバナー報酬では、10%~20%の報酬がもらえるようです)

なお、今回登場したSolanaやビットコインについては、私はWhitebitの取引所にステーキングしています。年率28%で運用できますので、もしご存じない方は以下の記事にまとめています。よろしければご覧ください。

【USDT 年利30%】高ステーキング報酬提供のおススメ取引所 | 公認会計士が暗号資産(仮想通貨)への投資でFIREを目指すブログ (investment-journy.com)


それでは、今日はこの辺で☆

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