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【体験談】仮想通貨の送金時のメモの入力ミスで法外な返還手数料を支払った話

こんにちは。かなおです☆
今日は夫が某取引所にて、XRPをBinanceに送金する際、宛先タグとラベルの意味を間違えて解釈し、なんとかXRPは元のウォレットに戻ってきたものの、法外な返還手数料を支払うこととなった体験談を皆さんにお伝えしたいと思います。

皆さん、、くれぐれも出庫先アドレスの間違いや、宛先タグの入力漏れにはご注意ください!


うちの夫は、いったい何をしてしまったのか?

当時は、日本円を某取引所に入金してXRPを購入し、Binanceに送金していました。暗号資産を始めた当初はCoincheckを使っていたのですが、販売所形式であるため手数料が高く、相対取引を提供している他の日本の取引所を利用することにしました。

その際、いつもコインチェックで買っていたiostは板取引が薄かったため、送金手数料の安いXRPを初めて購入し、いつものようにBinanceに送金しようとしました。その際、事件は起きてしまったのです。。

上記は、左側にBinanceのXRPの入金時画面を、右側には、某取引所のXRPの送金時の画面をキャプチャーしたものです。
通常であれば、

  • Binanceのアドレスを、右側の「出庫先アドレス」にコピペ

  • Binanceに記載のMEMOを、右側の「宛先タグ」にコピペ

という手順を踏んで、XRPの送金手続きが行われるのですが、うちの夫は、「MEMO」と「宛先タグ」の紐づけを勘違いし、「MEMO」の番号を「ラベル」に記入してしまったのです。

その結果、何が起きたかというと、Binanceには送金できたものの、自分の口座には届かないという事態が生じました。 「MEMO」 は、取引所の住所みたいなもので、それが空欄ということは、自分の送金がBinance内で宙に浮いてしまったということになります。送金額30万円が消えたと思い、かなり焦りました。

Binance側での返金手続き

Binance側での手続きは、比較的スムーズに行うことが出来ました。返金時の手数料も、確か送金額の0.1%くらいだったと思います。

下記サイトに行って返金のためのApplyボタンを押し、某取引所の出金履歴に残っているTxIDをコピペすると、24時間以内には、Binance側での返金手続きが完了した旨の通知が、ウォレット画面に表示されていました。

間違った、または欠落しているタグ/メモで仮想通貨入金を取得する方法 | Binance Support

某取引所側での返金手続き

これが物凄くしんどかったです。。

某サイトのウォレット上には、Binance側での返金手続きが完了したにもかかわらず、何も反応がありませんでしたので、カスタマーセンターにメールで問い合わせをしました。

2日待っても返事がなかったため、出金履歴の画面や、TXID、Binance側で返還手続きが完了した際に夫に通知された情報等を再添付して、改めて問い合わせを行ったところ、ようやく返事がきました。(この間の不安感といったら、たまったものではありません)

返信されてきたメールによると、通常はそのような返還に関する問い合わせは受け付けていないものの、お客様とのウォレットとの紐づけが確認できたので、今回に限り、特別に対応しますとのことでした。

ウォレットへの返金にあたり、送金金額の10%の手数料を請求される

特別に対応してくれるとのことで、一瞬ひと安心の想いをしましたが、そこにはなんと、返還にあたっての条件が付されていました。

「送金金額の10%分のXRPを手数料として減額し、その差額を返金することに同意すれば、返金手続きを致します。」

いやいや、例えば銀行の場合、誤送金した場合の組戻手数料は数百円というレベルです。
私が今回送金した金額は30万円でしたので、3万円分の手数料を頂きますということだそうです。
3万円あれば高級ホテルに泊まれちゃいますよね?いったい何の工数にかかる手数料なのでしょうか?

夫は憤慨し、返還手続きに応じて頂けることに感謝しつつも、Binance側の手数料が0.1%であったことや、銀行の組戻手数料が数百円なので、10%の手数料は法外ではないか?せめて1%にしてくれと頼みました。そしたらなんと、、

「それではご納得頂けなかったようですので、弊社からBinanceにただちに返金致しますね☆」

という意味不明なリプライが返ってきました。
いや、ちょっと待って、Binanceに返金したところで、「MEMO」が記載されていないから、またBinance側で宙に浮いてしまい、結局自分のウォレットには戻ってこないじゃん!!

ということで、検討するのでひとまず待ってと取り急ぎ返信しました。

金融庁の相談窓口に電話するも、おばちゃんが出てきて何も解決せず

その取引所は、金融庁の認可を受けた取引所なので、こんなことが罷り通っていては日本の暗号資産業界に未来はない!とひとり憤慨し、金融庁の金融サービス利用相談室に電話することにしました。
ただ予想通りの結果と言いますか、金融庁は何も解決することはできず、結局は取引所の利用規約に従ってください。とのことでした。

取引所の利用規約上は、誤送金を行った場合は取引所は返還又は保障に応じる義務を負わず、返還に応じる場合であっても、返還にあたって生じる費用等を徴収することができる、としか書いておらず、明確な手数料率は記載がありません。

電話に出てくれたおばちゃんも、取引所と私の間で話し合ってくださいね、ただそのような事実があったことは報告します。ということしか言えませんでした。 (それはそうですよね。おばちゃんお時間取らせてしまい、夫がすみませんでした)

返還の条件を飲むも、返還されてからわずか1分で、またメモなしでXRPを送った夫

これはもう仕方ないと思い、取引所が提示してきた条件を飲み、返還手続きを行ってもらうことにしました。
そのあと30分くらいで、送金したXRPが手数料分を除いて元のウォレットに戻っていました。

ふう、一見落着と思い、改めてBinanceに送金しようと思いました。
そしたらなんと夫は、またメモなしでXRPを送る、というとんでもない愚の骨頂を犯したのです!


この上記画面の真ん中の黒ぬりで写っている黄色いタグが、アドレスの「ラベル」というもので、「〇○用」等とウォレットの名前を書いてあるものになります。

うちの夫は、「MEMO」と「宛先タグ」の紐づけを勘違いし、「MEMO」の8桁の番号を「ラベル」に記入していました。その結果、上記ラベルには、数字8桁が記載された状態で表示されていたのです。
夫はこれを、メモが記載されているものと思い込み、再度そのウォレット宛てに送金してしまったのです!


カスタマーセンターに泣く泣くメールで、また間違って送ってしまったことを報告し、Binance側での手続き後、再度返還に応じてくれないかと頼みました。(この時、夫は最近の人生で一番恥ずかしたっかようです。)

2回目はもしかしたら無料で応じてくれるかも、という淡い期待を胸に抱いていましたが、今回もきっちり手数料2万円程度を取られ、計5万円ほどの手数料を払うはめになりました。

終わりに

このブログを書くときに調べてみると、どうやら誤送金した場合の対応は取引所によってまちまちのようで、コインチェックでiostを誤送付した人の体験談では、送金手数料の5倍が返還手数料としてかかったそうです。
私が利用している日本の某取引所は送金額の10%ですから、コインチェックは良心的な対応です。

皆さん、、くれぐれも出庫先アドレスの間違いや、宛先タグの入力漏れにはご注意ください!

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