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お前のオールを任せるな

一旦、カウンセリングは終了となった。これはいい意味での完了である。

なぜなら、復職が決まったからだ。

このご時世のためZoomで職場の上司と面談をし、復職したい旨、いつからか、今の気持ちなどを伝え了承された。

その内容をカウンセラーさんに伝え、あとは出社してからまた何かあれば、という形となった。

復職は来月半ば。振り返れば結局4ヶ月半の休職だった。

初めの1ヶ月半は自分の好きなことをして会社とは断絶し、とにかく心を休ませることに専念した。次の1ヶ月半は転職活動に専念し、結果には結びつかなかったものの、客観的に会社と自分を見定めることができた。そしてここ1ヶ月は復職に向けての心構えや気持ちの整理に努めた。

我ながら良い休職を過ごせたと思う。コロナ禍でなければもっといろいろなところに出かけてさらに気分転換できたかもしれないということが心残りだが、こればっかりは誰しも同じ条件だから考えても仕方がない。

正直言って今の生活はしんどい。平日は毎日どこかのファミレスで午前中からお昼すぎの4〜5時間を過ごす。そこでは読書やレバレッジメモの作成などで時間をつぶしていたのだ。

本当はダラダラしてしまいたいところだが、それは毎週通っている心療内科の先生に注意を受けてしまう。今はなるべく規則正しい生活を過ごすというのが命題なのだ。

だが規則正しく過ごすのも、結構キツいことだと分かった。人間その日の気持ちや体調などで変化があるため、同じようには過ごせないのだ。昨日読みたかった本が今日は読みたくなかったり、昨日にはどこまでも歩いていけそうな散歩も今日はだるかったり。好不調の波というのは常にあるというのを実感した。

毎日同じように単調に暮らすというのは実はつらいことなのだ。話が大きくなるが、野球のイチローが毎日ルーティンをこなすということがコンディションを保ち成績を残す方法だというようなことを言っていたと思うが、地味でこんなに大変だとは思わなかった。

復職したら生活は乱れるだろう。日々いろいろな制約や誘惑や邪魔が入るようなことが起こると思われる。そんな中でも一定の生活リズムを保つのが今後必要で、自分のペースで人生を送るというのが今後の命題だ。それはやはり自分次第なんだと思う。

今まで環境や他人のせいにしていたのはこの休職期間で自覚した。もちろん環境や他人が本当に悪いこともあるだろう。だがそれに悲観して何もせずただ立ち止まってしまうのは良くなかったと思う。

今後環境が悪ければ、また転職活動をしたっていいと思う。その時にはまた違った結果が待っているかもしれない。

人生は自分次第なのだ。自分が決めるのだ。他人に預けてはいけない。今まではその時の流れに逆らわず、ただ身を任せているような生き方をしてきた。だけどそれは周囲の環境や他人に自分を委ねてしまう無責任な生き方だ。「お前のオールを任せるな」という歌詞の歌があったと思うが、オールはしっかり自分が握って漕がないといけない。

自分が決めたことであれば、結果がどうあれ仕方ないと思えるが、他人や環境に押し切られてしまうと、自分の本意ではないということを引きずってしまい、後から愚痴が出る。物事は一旦考えてから自分で結論を出すべきなのだ。

結局復職するということは元の鞘に収まることになるのだが、今までの自分とは違う。この休職期間で様々な本を読んだり、考えたことでこれまでとは違う人間になれたような気がする。

カウンセリングを一旦終了し、復職したら、これからは独り立ちせねばならない。自分のメンタルは自分で守り、修復できるようになれないといけない。でも、考え方一つで受け止め方は変わり、結果は変わることに気がついたはずだ。

カウンセラーさんが言ってた。ご自分の中で自己改革のようなことができたようですねと。そうです。自分は変わります。いろいろこれまで僕の話しを決して否定せず聞いてくれてありがとうございました。そして変わった自分をまた見せに来ようと思います。


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