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100万円のジュエリーが音だけで売れる世界!?|ラジオ広告ってなんだろう?その1

TVCMや動画WEB広告、他にもたくさんの広告がある中で、実はラジオ広告が今熱いこと。知ってますか?

グローバル企業様から街の商店様まで、数多くのクライアントの方にご活用していただいているラジオ広告。
これから数回に分けて、「ラジオ広告ってなんだろう?」というそもそものギモンに答えていくnoteシリーズをはじめます。


【このnoteを読むと解決すること】
・ラジオ広告の大きな特徴がわかるようになります
・ラジオ広告の苦手なこともわかります

ラジオ広告の得意なこと

向き不向きがすべての広告にあるように、ラジオ広告も得意なこと・不得意なことがあります。ではまず、得意なことから探っていきましょう。

①商品・サービスのブランディング

ラジオ広告(以後音声広告も含む)は、非常にブランディングに適していると言われています。
これには、伝統的な要素と人間の本質的な要素が理由となっています。

まず、人間の本質的な要素から。
脳波を解析する調査結果により、音声広告は動画(ディスプレイ)広告よりもブランド伝達強度があがることが判明しています。
※ニールセンニューロ調査レポート(調査日程2020年6月)より

これには、ラジオ広告の大きな要素である『想像』が起因していると考えています。
たとえば、『とっても甘い香りのするチョコレート!』とラジオでアナウンサーが読み上げた時、頭の中で一旦「とても甘い香りのするチョコレート」を想像します。それは視覚情報が何もないからこそ、

実際に、面白い事例があります。
弊社ニッポン放送では、ラジオリビングというラジオショッピングを毎日放送しています。
お布団からつぶれ梅や害虫駆除まで様々な商品をほぼラジオの音声だけで販売しています。
そこでなんと、100万円のジュエリーを販売することになりました。正直、担当者も「ほんとに売れるかな…?」と不安だったそうです。

しかし、実際に放送するとするとなんと、複数の方にご購入いただいたのです!
ラジオだからこそ、見えない=想像するほかないメディアで販売された100万円のジュエリー。
しかしリスナーの方にはしっかりと想像してもらうことで、商品の良さが届き、実際に購買までつながっているんです。

↑こちらは直近でも放送した30万円のジュエリー。

このように、想像のメディアであるラジオをうまくご活用いただくことで、より多くの方の頭の中に、商品やサービスの「イメージ」を残すことができます。
これがラジオ広告がブランディングに非常に優れている理由の一つです。


それでは、伝統的な理由というのは何でしょうか?
これはラジオが「刷り込みのメディア」だからというのがあります。
ラジオリスナーの方々は、生活の一部としてラジオをお聴きいただいています。本当にありがたいことに、毎日の生活の中でラジオが欠かせないというお言葉もいただくことも多いメディアです。

ラジオリスナーの皆さんは、毎日だったり毎週だったり、定期的にCMなどに触れていただくことになります。すると、そのCMなどが刷り込まれていくんです。
これはリスナーの方だとピンとくるのではないでしょうか。

『◎◎のCMが流れた、もうすぐ店を開ける時間だ』
『XXのCMの時間。あと少しで番組が始まる!』

こんな形で、ラジオリスナーの皆さんはCMごとラジオを覚えて活用されています。実はラジオCMの完全聴取完了率は90%以上。これだけスキップされない広告メディアも、今は珍しいのではないでしょうか?

リスナーの皆さんの生活に入り、CMやメッセージを刷り込んでいただく。
これがラジオの大きな特徴です。

②SNSなどを絡めたキャンペーン施策

ラジオの中でも特にニッポン放送が得意としているのが、この複合メディアでのキャンペーン化です。

ラジオはSNSと相性がいいメディアと言われています。
それは「ながら」聴取が可能だからです。
家事をしながら、勉強しながら…耳だけを使うラジオならいろんなことをしながら、楽しむことができます。
だからこそ、SNSでリスナー同士で会話(ときには壁打ち)でより楽しむことができるんです。

その特性を生かして、様々なSNSでのキャンペーンを行うことが得意です。

例えば少し前の佐久間信行さんのオールナイトニッポン0では、下記のようなキャンペーンを行いました。

DiDi様と実施したこの企画は実際に1万RTを達成し、一般リスナーが佐久間さんと一緒にタクシーで移動するという体験を提供することができました。

このようなRTキャンペーンはもちろん、番組ハッシュタグがトレンド入りするなどして、多くの人が広告主のメッセージを目にする可能性が高めることが可能です。

③ファンベースマーケティング

日経クロスTREND等をはじめとして、2024年のマーケティングトレンドである「ファンベースマーケティング」。

ここで質問です。パレートの法則って知ってますか?

「80:20の法則」ともいわれ、「売上げの8割は2割の社員に依存する」といった傾向をさす。集団の報酬や評価が一部の構成員に集中するという経験則。

https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/ha/pareto_princ
野村総研用語解説より引用

この法則がマーケティングにも活用され、2割のロイヤルカスタマーが売り上げの8割を担っているというデータも数多く検証されています。

この2割のロイヤルカスタマーを生み出すのがラジオは得意です。

ラジオは熱狂を生み出すメディアとも言われています。
ラジオをささえてくださる多くのユーザーは、「ヘビーリスナー」とも呼ばれるように熱心にラジオをお聴きいただいているファンの皆さんです。
この方々が、番組を愛してくれるのと同時にその番組をささえてくれるスポンサーさんありがとう!という形で提供各社の皆さんの賞品を購入する…なんていう行動を起こしていただくこともあります。

より多くのリスナーの皆さんが「好き!」と思ってもらえる番組作りを進めていく同時に、リスナーの皆さんの「好き!」という気持ちを、御社にも向けてもらえるような企画をニッポン放送は作っていくのが得意です。


ラジオ広告の不得意なこと


1回だけのCM放送で多くの人にメッセージを届けること

たとえばテレビで、一回きりしか流れないCMがあったとします。
その場合は、そのテレビを見ている人分メッセージが伝わります。同じくyoutubeでも一定の予算で1回だけ触れてもらう広告を出稿するとしても同様で、その1回は確実にメッセージが届いているはずです。

しかし、ラジオはメディア規模がそこまでは大きくないので、1回の放送で伝えられるメッセージには限界があります。
もし仮に1回きりのCMを放送して反響を得てみたい!という方がいたら、あまりおすすめできる媒体ではありません。(それでもウン十万人には届くんですけどね)

属性ターゲティングをすること

これは、ごく正確なターゲティングが難しいという意味で、全くできないわけではないんです。
番組ごとにリスナーの皆さんの特徴はもちろんあるので、そのデータに合わせて広告出稿もたくさんいただいています。

しかし、WEB広告のように○○な人だけ、XXで▽▽な人以外、などといったごく限られたマーケティングをするのには向いていません。
ただ、その代わりにリスナーの皆さんには大きな共通点があります。それは「ある番組のリスナーである」という自己意識。
そんなリスナーの皆さんに対してしっかりメッセージを発信ができたとき、反響が想定以上になったクライアントさんもたくさんいます。


と、ここまで書いて3000字が目前になってしまいました。
ラジオ広告の大きな特徴がお分かりいただけましたでしょうか…?

よくわかんなかった!という意見も、こんなことはできるの?というご意見も、ぜひ下記にお寄せください。
noteと同じ担当者が確認させていただきます。

次回(その2)は、ラジオ広告についてもっと深く説明していきますよ!
ぜひぜひニッポン放送も聞いてみてくださいね。

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