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[豆知識] 建築デザイン「ペディメント」

「ペディメント」とは、建築デザインのことで、屋根にデザイン上の三角形の小屋根を設けた物を指します。古代ローマの神殿の形状がペディメントの始まりと考えられています。


彫刻などの装飾を施した物が多く、建築上にも重要な部分となっていきました。

中世にはペディメントはほとんど用いられなくなりましたが、ルネサンスにおいて再び多用されるようになりました。
教会・公共施設の正面入り口に取り付けられ、正面であることの強調の意味で使われることが多かったようです。
この時期には、ペディメントに彫刻を施さなくなったり、設置される場所が、古代ギリシアではコロネード(列柱)の上と決まっていたのに対し、柱と無関係に取り付けられるなどの変化があったようです。

バロック・ロココ時代になると、半月形や半円形をなす物が登場し、ペディメントは本来の形を失っていきました。

バロック・ロココ時代のペディメント


しかしその後の新古典主義の時代になり、古代ギリシアの原型に近い形でペディメントが扱われだし、現在に至っています。
アメリカ合衆国のホワイトハウスや議事堂などがその例です。

ホワイトハウス

日本建築では同じような意味を持つ物として破風(はふ)がありますが、破風は建物の正面と裏面を指すのに対し、ペディメントは建物の正面部分だけを示すところに大きな違いがあるようです。

日本建築


近年の洋風建築においては屋根以外にも、窓や扉の上部で三角になっている部分もペディメントという言葉が使用されているそうです。


アルゼンチンのメトロポリタン大聖堂にも美しいペディメントがついています❣️


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