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その2。悪魔のボーダーに飼い慣らされた悲しいポンコツの物語。
ボダ(ボーダー)のカノジョ=X子とは職場で出会った。
年齢は1個下で、部署移動のタイミングで。
ほぼ同期だし、一緒に研修もするし、まあ仲良くなりますよね。
X子は、見た目、ファッションもよろしくて、髪サラサラで誰とでもすぐ打ち解けてた。けっこうマッハで。
まあ、なんでもない日々。
仲良くなるにつれて、いろいろプライベートなことも話すようになった。普通に。
僕の彼女(神子ちゃん)のことも自然な流れで話した。
・プチ遠恋。
・ちょーかわいい。
・ちょーかわいい。
・浮気の心配ゼロ。
でもX子は「絶対浮気してる」「そんなの付き合ってるっていえない」と、日々、呪文のように全否定。
それでも「いや〜神子ちゃんだよ?X子ちゃんは神子ちゃんのこと知らないじゃん」て笑って流してた。
神子ちゃんとのことは、なんと言われようと全幅の信頼があった。
可愛い子を見ると嬉しそうに「あの子可愛い!」と言ってくるような人。
他人の悪口を言わない人。
神のような、慈愛に満ちた人。
~僕の人生の終わりのはじまり~
X子とは、仕事帰りによく飲みに行くようになってた。
そんなある日。
飲んで飲んで。
X子というと、僕の腕の血管をツツツ〜となぞる始末。
これは・・誘ってる???
まとわりつく指に、いい匂い、オシャレだし、髪サラサラだし、くらくらしないわけがない!
ヤングでウブな僕はネギを背負った鴨だったと思う。
X子からすれば余裕のよっちゃん。指先ひとつで。
神のような神子ちゃんがいるにも関わらず僕は・・アウト。
ヤングでウブな僕が、神子ちゃんに対して罪悪感がわかないわけがない。
並行して、職場では猛アタックしてくるX子。
かと思えば翌日には素っ気なく無視されて職場の同世代の男と親しげに話したり。
ちょ、どゆこと?意味がわからない僕。宙ぶらりんな僕。そんな日々。
気づけば二股だし、てかそんなことしたことないし、どうしていいかわからない。
ピーマンみたいな頭で僕なりにちょー考えて、中途半端がいけないんだ!と決意した。
それが大間違いと気づくのはずっと後・・
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