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早く走りたいのでスピードに極振りしました(4)

ボスまでの道のり

「それは、私がこのゲームのオーナーと友達だからです。」と驚きなことを言った。
「え!?ってことは何でも貰えるってこと?」と私が聞いてみると、彼女は首を振った。
「少しはもらえるけど、何でもはもらえないわ。例えば何でも1発で倒せる刀などとか。」
「だからこのゲームに存在しない色とりどりの小刀がこの店の大窓に置いてあったってことか。」とココミが感心していた。
「まあそうなんだけど。もちろんここで売っていいかは聞いてます。」
「そのことなんだけど、できたらあの2つの小刀、売ってくれる?」と、小刀のことを思い出した私。
「いいわよ。四百四十円ですね。」気を取り戻した定員さんが言った。
「はい。」私がお金を出した。
このゲームを始めた時にためといてよかったー。
「そういえば名前はなんていうのですか?」と私。
「コナミです。」
「それでは、はいこれ。」と二つの小刀を渡してもらった。
「ありがとうございますコナミさん。また今度きます。」と頭を下げ、外に出て行った。
「さてとー。ボスを倒しに行きますか。」私はレッツゴーと走っていこうとした。
「ちょっとまってて。」と言い、走って店の中に入っていった。
「いったい何をしに行ったんだろう?」
それから四分後、ココミが出てきた。コナミさんと一緒に。
「え?へ?」私は混乱して言葉がうまく出なかった。
「コナミさんをスカウトしちゃった。」と、ココミがいった。
「本当に私が入っていいのですか?」と聞かれたので、私がとっさに「いいよいいよ。どうせ私たちのところ、四十人は入れるし。」と腕を左右に振った。
「それと、彼女は『作る』というものを持ってるみたい。」とココミがはしゃぎながら言った。
「どういうこと?」
と私が聞くと、
「彼女には材料さえあれば大体のものは作れるってこと。だからこのゲームに存在しない武器とかも作れるってこと。」
「え!?ってことはみんなが苦労してるものも簡単に作れるってこと?」私が驚くと、
「いいえ。私の『作る』はレア度が上がるほどその材料をとるのが大変になるの。」と、コナミが首を横に振った。
「へ~。この能力もこのゲームのオーナーってかコナミの友だちからもらったの?」
「ええまあ。私は武器を使えないようにするのと取引にもらったの。」
「え~。私も何か欲しいな~。」
別に貰えるとはまだ決まってないのに私はわくわくしていた。
「まだもらえるとは決まっていないよー」と苦笑いしながらココミに言われた。
「まあそうだね。」
「それじゃあ今度こそボスを倒しに行く?」と私は気を取り直した。
「うん。それじゃあコナミさんは来る?」
「私は作りたいものがあるから、また今度ね。」と、首を横に振った。
「それじゃあ、」「「レッツゴー!」」
「ってかそこへの門ってどこだっけ?」と私がきょとんとした。
「...」二人とも苦笑いしていた。
「そこの山を越えて、その先の森を超えれば洞穴がある。その中の一番奥にそのボスがいるよ。」と、遠くの山に指をさした。
「それと...」と何かを言おうとしたが、私は早くもココミを担いで猛ダッシュしていった。
「ちょっと待ってー!...はー..」
と、ココミはじたばたとしたが、すぐにあきらめた。
「一山超えてー♪、一森超えて♪、洞窟入ってー♪、わー!」と、歌いながら時速三百六十キロで山を越え、森を超え、森に入ると大きなクモにあった。
「逃げろー!」と通り抜けたが、地面に生えていた根っこに足を引っかけた。
「ぎゃ!」あまりにも早く走っていたので、二十メートルほどふっ飛んだ。
ココミはとっさに判断し、地面に赤い小刀を刺した。
フル攻撃だったココミは一応無事だったが、私はスピード以外は一切入れていないため、壁にぶつかり、目を回した。
「こんなもの、聞いてないよ~」と目を回したまま言った。
あきれながらも私を持ち合経てから、はーとため息をつき、こういった。
「ササミねえ。コナミさんが最後に何か言おうとしてたでしょう?多分あれってこのことを言っていたのじゃないの?」
しかし、「へ?何のこと?」私はそのことは全く聞いていなかった。
「だーかーらー、コナミさんがー最後にー何かー言おうとしてたでしょうー?多分あれってーこのことをー言っていたのじゃないのー?」
「あーあの事ねー。」と言葉で入ったが、心の中ではこうだった。
な、何のこと???
しかしそんな会話をしているときに、客が来た。
「わ!あの時のクモだ。ココミー、どうにかしてー。」と私はココミの後ろに行った。
「はー。まあしょうがないか。」といい、走っていった。
一発目をクモが食らった。
おー、さすが攻撃力に極振りしている心海。一発で半分のHPを削ってるよー。
しかし、二発目を食らわせようとすると、鋭い足が飛んで来た。
「危なーい!」と私が飛び出して、ココミを救った。もちろん簡単だったが、この一発を食らっていたら、確実に死んでいただろう。
「そうだ。ココミを私が持つからココミはただ単に腕を横にしていて。」ココミが小刀を横に向けてから一秒後、クモの反対側にいた。
「え?」ココミにとっては早くて一瞬何が起きたのかが分からなかった。
「さすがスピードの極振り人、ササミね。」と、半関心半意地悪笑いな顔をしていた。
「ははは...そんなことないよー。」と私は軽く手首を上下に振った。すると、「わー!」ドスっとココミの声とともにコケる音がした。
「へ?」と私は目を開けた。
「何してんの?」と私はココミが起きるのに手を貸した。「いやいやいや、ササミのてから出た風のせいだからでしょ!」と両手を横で上下にぶんぶん振った。
「ああごめんね。」と私は手を頭の後ろに置き、誤った。
「それじゃあ進む?」と私。
「そうしようか。」
それから少し進んでいくと、ピョコピョコと小さなカメが歩いてきた。
「可愛いー。なでよっと。」と手を出した。
「ちっと待って、それってここにいるってことは...とても...強い…ってことじゃ…ないかな…」ココミは私が百八十度カメに回されているのを見ながら苦笑いで言った。
「わー!それを早く言ってよー。グハ」私は回されて、落とされながらサッドフェースでいった。
「ササミが注意する前に行ったから注意をする暇もなかったじゃないの!」「なぬー!」とケンカしていると、ピョコピョコとあのカメが歩いてきて、ツンと私たちの足に触った。
その威力は見た目とは全く違う久手、私たちが二、三回ほど回転した。
ドス。
「や~やっぱりこのカメ~強すぎる~」と私が目を回しながらへたへたと言った。
「こ~こういう時は~...」とココミが言うと、私たちは立ち上がり、ココミが私の背中に乗った。
「逃げるー!」私は猛スピードで走っていった。
しかし、ゴーン。私は目を回していたため、バランスと視覚をとられていて、壁に勢いよくぶつかった。
「いたー。でもあそこをすりぬけられてよかったー。」とココミ。
「うん。まあ私のおかげね。」私が張り切って上の土俵に立った気分になると、ココミの一言でそれがばらばらと崩れ落ちた。
「まあ、それはよかったんだけど、この壁に当たったのはササミが悪かったわね。」
「ま、まあ前に行きますか。」「あ、そっちは...」注意を受けたが、私は目をまだ回していたため、壁にぶつかった。
「どうしよ~」「さっきのカメのようにトコトコと歩いてみようよ。」という、ココミの提案で、ゆっくりと進むと、遅かったが、一応まっすぐ進むことができた。
それから十五分後、大きなドアが見えてきた。
「ひぇー! でかー」と私は目を丸くした。
「入ってみるか。」しかし、立ち上がりドアの方に行くと、あと五メートルというところでドアの端からチェーンが出てきて、ドアのど真ん中に、とても平べったい丸い物が出てき、チェーンが丸いものに引っかかると、「石の門キーパー」という名前下に一万というHPバーが出てきた。
しかし攻撃はしてこないようだ。
ドアを開けようとしてもガチャガチャゆすぶることができるだけで、置かなかった。
「どうやらここはあの石を倒さないといけないみたいね。」とココミは真相な顔をしていた。
「それじゃあやっちゃおう!」と私たちはたたき出したが、全くHPが減らなかった。
「どうしよー…そうだ!ちょっと待っててー」と言ったが、ササミはけっこう早かったので、ココミはそんなに待たなくてよかった。
そこに何を持ってきたかというと...「なんであのカメをもってきてるの!?」とココミがカメを指さして叫んだ。
「この子を使えるかなーって。」と気軽ーみたいな顔をして私は言った。
「まあできるならいいや。それじゃあやって。」とココミはもうどうなってもいいやという顔で言った。
それから私がしたことは、
まずカメを石の前に置き、私が石にしがみついた。
それからすぐに、カメが飛び込んできた。
「それ!」と私は地面に飛び降りた。
カメが石にぶつかると、HPが完全に減った。
「ほー。私たちはダメージを食らわないけど他の生き物は聞くのか。残しておいてよかったー。」
すると、ギーッとドアが開いた。
ひぇー。でかーってか氷の場所だー。
それで、ボスはどこだ?
 いったいボスはどこなのでしょうか。まあそれはまた今度ってことでー。

続くよー

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