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速く走りたいので、スピードに極振りしました(10)

「デカー!」
私は門を見て叫んだ。
門は私の3倍はあったと思う。
「それじゃあ入ろうか。」
私たちが門を開けようとすると一つの黒火球が私たちに当たった。
「痛っ」「わ!」「あち!」「ファイヤーボール?黒?紫?濃紫?」
私たちのHPが少し減った。
「ほい」
と、カエデが水の入ったボトルを投げると、ボトルが溶けて、水が蒸発した。
そのファイヤーボールを投げたと思われるモブはとても暗い紫の人玉だった。
「しかも何匹もいる!?」
私がどうする?と聞くと、「さあ」と全員答えた。
んー…「そうだ!」私はあることをひらめき、ほかの3人の周りを駆け回りだした。
「いったい何をしているの?」
と、コナミさんが私に聞こうとするとココミが止めた。
「サナキはおっちょこちょいで色々失敗するけどよくそのアホなことが聞くことがあるんだ。」
私が考えていることは…まあこの後で分かるでしょーってことで。
私はどんどん早くした。
大体200㎞ほどになると、早くするのはやめた。
すると、3人の周りに風が起き始めた。
「そうか。」最初に気づいたのはカエデだった。
「?」他の2人は全く分からないらしい。
「竜巻だよ。」
「へ?」
2人はカナデを見た。
「そうそう!」とを私が行ったが、風のせいで聞こえなかったらしい。
「竜巻の風で火を消そうとしてんじゃないかな?」
「なるほどー」2人は完全に納得していたが、私だけは納得していなかった。
一度止まり、
「ちがーう!」と叫んだ。
「「「それじゃあ何をしたかったの?」」」
3人は結構気が合っているみたいに同時に全く同じ言葉を言った。
「えーっとー...あの火球をふっ飛ばせるかなーって。」
私がいい考えかと思って言うと、3人は急に黙った。
3人の目は天になっていて、口はへ?という感じになっていた。
「なんか悪い?」
私は気分を少し悪くしていった。
すると3人が一言ずつ言った。
まずはコナミさん。
「そのー...別に悪いとかじゃなくて…」
次にはカナデ。
「そんな考えを出す人ってササミしかいないんじゃないかな…」
最後にココミ。
「本当にササミって変なことばっかり考えるよね…」
「そうかなー、、じゃないよ!別によくない?」私はほっぺをリンゴのように丸くして、腕をもげそうなぐらい振った。
「まあまあ…ん?あ!?」ココミが私をなだめようとすると、目を丸くして門の方を見た。
「「「あ!?」」」私たちはつられて門を見ると、人玉が消えていた。
「門が開入れる!でも…」ココミは顔を青くした。
「暗すぎ…」彼女は足をがくがく動かしていた。
( ̄∇ ̄;)ははは…そういえばココミって暗いところとか妖怪とか、怪談とかがめちゃ苦手だったね。
「ここに来るってしってたのに何で仲が暗いってことを知らなかったわけ?それにあの人玉のことも。」
と、目を細めてカナデはココミの方を見た。
そこへ、コナミさんが割り込んできた。
「だって何も情報がなかったからなのよ。ほかの人も行ったことがないって言ってるし…人玉のところで詰まっていたみたいよ。」
本当なのかなー…
すると、ひしゃしぶり人間(機械(AI(脳)))が答えた。
『確かにどこにものってないねー。』
「私の花見がのってないねーだって。」
「花見って誰の事?」とっさにカナデ私に聞いた。
「ああ私の頭(脳)の中いあるAIのこと。」
私はそっちも持ってるでしょ?という顔でカナデの方を見た。
「ああ僕の方は《カエデ》だよ。」と、真顔で言われた。
すると、急にココミが笑い出した。
「カエデってカナデとめっちゃ似てるね。受けるー」
そのことは耳に入っていないのか、さっきのような真顔で「ん?」と一言出した。
「?」私は首を少し左に曲げてハテナマークを出した。

一瞬の話

「さっき『のってないねー』って言った?」
「うんそういったけどそれがどうしたの?」
「変わったんだ。ササミのも。」
「え?」
「こういう風に変えるのは一人ずつなんだ。だからササミのは最初に変わったんだなーって。」
「ふーん。帰るのってどのぐらいかかるの?」
「大体2週間ほど。」
「え!?そんなに!?」

「それよりさー!」ココミが割り込んできた。
「洞窟はいらないー?」と、洞窟の方を見たココミが青ざめていることが分かった。
まあ暗ーいオーラが出ている気がするしねー。
「まあ入ろうか。」と、カナデ。
「そうしましょう。」と、コナミさん。
それから、4人は洞窟に入った。
ココミがササミの後ろに隠れながら…

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