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速く走りたいので、スピードに極振りしました(3)

速く走りたいので、スピードに極振りしました(3)

特に何もしていない。

今は学校から帰って二十分ぐらい経っていて、最後に遊んでから3日後。
「春香、今日一緒に遊ばない?」と穂香が誘ってきた。
「うん。一緒に遊ぼう!」と言い、家に帰るとVRを頭につけた。
「あーひしゃしぶりー」
まだココミは来ていなかった。
「今日はなんかある?」
『いえ。今日は何もえあません。』いつものようにただただ話していた。
「それとこのゲームの中で他の人とチャットってできるの?」と私は春見に聞いた。
『はい。そのことについては、こんなサイトを見つけました。
hpps://vr-city.com/friendchat/
チャットの仕方
チャットするには、まずメニューを開き、上にある、『チャット』をクリックします。そして、その右上の『+』を押し、他の人のQR codeを入力する。
写真を撮ったり、アイテムを送ったりできます。
しかし、アイテムを送ったりもらったりできないところもあります。
右下にある『チャット』をタップすると、チャットができて、絵文字や写真、自分の位置、自分の持ち物の写真を送ったりできます。』
ほー
自分で絵文字を作れる?
『いえ。それは今はつけていません。』
あ。そ…
『それではリクエストを送りますか?』
え?どういう意味?
『来年の新しいアップデ―トを作る人に、できたらそれを入れてほしいとリクエストするということです。』
「うんリクエストして!」
『リクエスト送信中…
リクエストコンプリート。』
OK。さてと穂香は遅いな―
すると「おーい。待たせてゴメン。」と穂香が走ってきた。
「ココミ遅いおよ―」
「ゴメンゴメンちょっとお風呂で寝ちゃってね。」と少し照れていた。
「へーってそれやばいじゃん!死んだかもしれないのよ!」
「ごめん。まあ今日は何する? 今日はせっかく家買ったんだし誰か入れる?」
「うん。でもインターネットで調べたけど、今回のアップデートで新しいボスが出てきたから一番強いボスを私は倒しに行くー。」
「それじゃあレッツゴー!」と彼女は走っていった。
よかったーどうやら向こうも来てくれるみたい。もしも来てくれなかったら私一人じゃとても戦うことができなかったよ。
おそ! ってかまあよかった。
心の中でホッとした。
それから追いかけると一瞬で追いついた。
「おーい。背中に乗ってー。」と、背中にココミが乗ると、走っていった。「早ー!」と、少し後ろになりながらもギリギリ肩をつかんでいた。
「ん?なんだこれ?」私は止まると、「わ!」ココミが前に十mほどふっ飛んだ。
「いたたたた、いったいなんで止まったの?」ココミが私を見ると、目をキラキラと輝かせていた。
私が見ていたものは、青い小刀だった。その横には赤色の小刀があった。
その小刀の内容は、
『このゲームに一つしかない色とりどりの小刀。各¥三百六十』
と書いてあった。
どうやら他にも色があったがそれはもう誰かが買っていったらしい。
「これを買いたいの?」私は首が取れそうなぐらい頭を上下にふった。
「それじゃあ買っちゃう?」とココミに聞かれると、私は目をもっとかがやせて、彼女の襟をつかんで、店に飛び込んだ。
「あちょ、急がないのー!」
中に入ると、「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」と、女の人に声をかけられた。
「おー。エヌぴーシーも本物の人みたいにふるまってるなーすごーい。」というと、エヌピーシーが「クス」と笑った。
「え? もしかして今のエヌピーシーって感情もついてるとか?」
「いえ、私は普通のプレーヤーですよ。」私はびっきゅりぎょうてん。「え!?」と目を丸くした。
「別に私の家だから、店を出してもいいじゃないの。」
確かに...「でも自分の武器じゃないものは使えるの?」と不思議でしょうがなくて聞くと、「もちろん持てるわ。まあ使えないけど。」「へー。」と私は感心した。
「でもどうしてこのゲームで一つしかないものを獲得したの?」今度はココミが聞いた。
「それはね...」と、驚きな話を教えてくれた。

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