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大阪城と住吉大社と梅田スカイビルに行った話

大阪の観光スポットを巡る王道旅行記。

前回まで計4回にわたり島根・鳥取・姫路・神戸と移動する旅行記を書いてきた。今回はいよいよ最終回だ。阪神電車に乗って大阪梅田駅に着いたところからスタート。

梅田駅と言えば阪急梅田の壮大な景色が有名だが、阪神の方は地下ホームということもありやや窮屈な印象を受けた。

梅田・中之島をぶらぶら

まずは宿にチェックインするため、人の流れに乗りつつ大阪駅の外へ向かう。それにしても大阪駅の通路は幅・高さどちらもかなり余裕があって広々としているなあ。ぱっと視界に入る人の数で言えば新宿駅や渋谷駅などよりも多いかもしれない。

宿にチェックイン後、さっそく周辺をぶらぶら。アーケード商店街を練り歩いていると近くに大阪天満宮があることに気づき、参拝してみた。

学業成就を祈願……したいところだが、院試合格のお礼参りを出雲大社で済ませたばかりだったためひとまず旅の安全を祈願した。「ウチじゃなくても良いのでは?」と道真公からツッコミが入りそう。

その後、旧淀川の方へ歩いていき中之島の東端に上陸。せっかくなのでここから西端まで歩いてみることにした。

大阪市中央公会堂。重要文化財にも指定されている大正時代の建物だが、なんと現在も催し物の会場として使われているらしい

中之島近辺の高層ビル群。人も多くわちゃわちゃしていた梅田に比べると、こちらは落ち着いた都会のオフィス街という感じ。

中之島の西端へ向かうにつれ日も傾いていき、「これは今日も良い感じの夕日が見れるのでは……」と思ったが、残念ながら方角的にビルが遮る形となってしまった

日没後、再び大阪駅へ。

阪急・阪神が拠点を構える一大繁華街ということもあり、立派な百貨店が立ち並ぶ一方で……

昭和な雰囲気の漂うエリアも至近にあるというごちゃごちゃ感が面白い。駅近くに宿を取ったため、阪神百貨店の地下で 551の肉まんを入手後に新梅田食道街のはなだこでたこ焼きをテイクアウト、そして宿に直行して食べるというコンボが見事に決まった。

ちなみに梅田は地下道が四方八方に張り巡らされているため、道がわかっていれば移動は大変便利。しかし不慣れな観光客にとっては分かりづらく、特に道が斜めに交差するケースが多く方向感覚が掴みづらい。慣れないうちは信号待ちなどの時間がかかることを承知で一旦地上へ出るのが良いだろう。

翌日

で、翌日。前日はノータッチだった大阪駅の北側を散策。駅周辺は高い建物が多いものの、少し離れればローカルな景色に早変わり。空が広いため梅田スカイビルもよく見える。手前の下町っぽいごちゃついた街並みと奥に見える洗練された巨大建造物……という対比が美しい。

うめきた新駅の開業に向けた工事が進められていた。当時はまだ大阪駅に接続していない梅田貨物線を通るパンダくろしおと、奥を横切る阪急電車

その後、今回3度目となる大阪駅へ。改札には向かわずにエスカレーターを上っていき、時空の広場へ。大阪駅構内の屋上に位置する広場で、眺めは大変良い。

ところで、時空の広場に来たのは待ち合わせのためである。ちょうど大阪在住の友人が都合をつけて会いに来てくれた……というありがちなケースではなく、旅行中の学部の同期に旅行先で合うというレアケースそもそも交友関係が超狭い私に大阪在住の友人なんて存在しない。

まさかの2人旅開始

友人は車で移動しながら宿は基本的に車中泊の1人旅という、なかなかのバックパッカー。先週まで九州にいたらしいが、山陰経由で東へ進み、出雲大社、足立美術館、鳥取砂丘&砂の美術館、すなば珈琲……と、私が巡った観光スポットを 1-2 日後に訪れるというニアミス旅行を続けていたらしい。で、私が神戸を観光している間に一気に差を縮め、ついに追いついてしまったわけだ。車は吹田の駐車場に置いてあるとのことで、今日は丸一日観光に付き合ってくれることになった。

で、まず向かったのが大阪城

さすがに同行者がいる旅で完全行き当たりばったりはどうかと思ったため、大雑把な旅程は組んでおいた。

城がだいぶ大きく目立つため錯覚するが、敷地自体がかなり広いため実際には天守閣までけっこうな距離がある。アクセスできる駅は多いものの、どれもそこそこ歩くため注意が必要だ。

まあ広い分遠くの高層ビル群がくっきり見えるというのは良かったが。あべのハルカス目立つなあ。

というわけで天守閣に入城。当時は楽天モバイルがまだ整備されておらず、チケットを PayPay で払おうとしたら圏外になってしまった。

中は普通の歴史博物館という感じで、展示品はけっこう充実していた。ひとまずエレベーターで最上階の8階まで上ってしまい、景色を展望してからぐるぐる周りながら下りていくのが良いだろう。

難波の方もよく見えるなあ。ビルの立ち並ぶ街並みの背景に山が連なっているというのは、東京では見れない景色なので新鮮な感じ。

城内の写真は資料を読むのに夢中で1枚も撮ってないという……。ちなみに9時の開園とほぼ同時に入城したが、全部の資料に一通り目を通したところ1時間半ほどかかってしまった

ミナミをぶらぶら

その後は地下鉄に乗って心斎橋で下車。アーケード商店街をぶらぶら歩いて道頓堀に出たら、例のグリコサインを撮って実績解除。それにしても THE 観光地という感じで、平日にも関わらず人で賑わっていた。

道頓堀の景色。夜の方が映えそう。

アメリカ村。その名の通りアメリカかぶれなのか、ビルの屋上に自由の女神が立っていた。

壁画アート。アメリカ村は東京だと原宿のような THE 若者の街という雰囲気だが、竹下通りなどに比べるとほんの少し年齢層が高く我々も宙に浮くことなく散策できた。まあ友人の陽キャ度の高さで地に足をつけていただけで、私1人だったら弾き飛ばされていたかもしれない

その後は陽キャパワーを消し去って日本橋へ。良くも悪くもミニ秋葉原という感じで、気になるお店をサクッと物色して終了。繁華街の適当なお店で串カツを食してからさらに南へ向かう。

住吉大社へ

で、通天閣へ向かう……かと思いきや、阪堺電車恵美須町駅へ。さすがに通天閣はあまりにもド定番で2人とも履修済みだったため、今回はスルー。

路面電車にしばらく揺られ、住吉鳥居前で下車。マジで鳥居の真ん前に降ろしてくれるのはありがたい。

境内に入ってすぐ見える反橋。けっこうな急斜面だ。

住吉大社は 1800 年以上もの大変長い歴史を持つ神社で、海の神である底筒男命・中筒男命・表筒男命の三神と神功皇后を祀っている。

そのため本宮も4つ存在しており、なんと全て国宝に指定されている。参拝する際はお賽銭が切れないよう準備しておこう。

なんと巨大なお椀が。一寸法師発祥の地らしい。

その後は南海電車住吉大社駅から北へ戻り、天下茶屋で地下鉄に乗り換え、うねうねと大阪の中心部を通り抜けて西へ行き、大阪港駅で下車。

天保山へ

さっそく向かったのが、日本一低い山と呼ばれる天保山。この階段を見て「登山だヒャッホウ!」と意気揚々に山頂まで登った……のだが、後から別の友人に話したところこれは天保山ではなくただの公園の丘らしい。天保山はもっと低く地面とほぼ変わらない標高とのこと。騙されたわ。

そんな天保山詐欺に引っかかっているとは知らず、そのまま近くのショッピングモールで腹を満たした。

近辺には有名な海遊館天保山大観覧車などもあるため、人によっては丸一日ここ周辺で楽しめそうだ。対岸の桜島へ行ける渡し船も出ていたりする。

梅田スカイビルに登る

完全に日が暮れたところで出発地点の梅田に戻ってきた。本日最後の観光スポットである梅田スカイビルに登る!

下から見上げるとこんな感じ。2棟の高層ビルが並んで建てられ、最上部を繋ぐ形で展望台が設置されるというなかなか独特な構造をしている。

展望台に向かって2本突き刺さっているのはエスカレーター。上りと下りで1本ずつだ。

展望台の屋内部分にはギャラリーとカフェが。

写真は撮らなかったが梅田スカイビル建築の歴史・概要をまとめた常設展示などもあり興味深かった。

とはいえ、やはりメインディッシュは屋上からの夜景

高層ビルが無数に生えている景色は圧巻。ここだけを切り取ってみれば、東京の主要駅と比較しても遜色ないレベルの都会度だ。……まあ朝の散策で見たように少し駅から離れれば下町風景なのだが

ちなみにエスカレーターは上から見るとこんな感じ。

淀川の方を見ると住宅街も目に入ってくる。方角によって街並みが大きく変わるのは面白い。

橋をわたっているのは JR だろうか。

もう少し視線を北の方へずらすと、伊丹空港へ離発着する飛行機が見える。バルブ撮影してみた。

淀川も画角に入れるとこんな感じ。

淀川を渡る阪急電車。距離の割には意外にもくっきり目視できたので撮影に挑戦したが、さすがに夜の手持ち望遠は厳しかった

……といった感じで 360° の夜景を楽しんだところで帰路につく。上りのエスカレーターでも写真は撮ったが、ちょうど人が誰もいなかったので下りでも撮ってみた。

で、その後は大阪駅に戻りダメ押しでお好み焼きを食してから解散。私は夜行バスでサクッと帰宅した。

おわりに

そんなこんなで全5回にわたる旅行記もこれにて終了。今回の大阪旅行は人生2回目で、1回目で訪問できなかった定番スポットを大方回収でき満足。というか前回は廃止前のムーンライトながらを使った弾丸旅行だったので、ほとんど時間がなかったのだが……。

大阪は観光スポットも豊富でその方向性も多種多様なため、旅の目的に合わせて様々な旅程が組めそうだ。個人的には洗練された都会な部分と人々の息遣いを感じるローカルな部分、そしてその背景にある長い歴史と文化が織り混ざっているカオスさが大変魅力的に感じた。また機会があれば今度はもっとローカルでディープなエリアに挑戦したいところだ。

……といったところで今回はここまで。

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