見出し画像

心で繋がる社会を応援

こんにちは、LET'S JOIN公式note編集部の佐竹です。
オワゾブルー山形に所属するウエディングプランナーさんを取材してきました。「父の日」にちなんだ素敵な物語でしたのでご紹介いたします。

2020年初頭の、新型コロナウイルスの脅威が世界を襲い、人々は外出を控え、親しい友人や家族とも会えなくなった…。あの4年前から続くお話です。

2021年コロナ禍の頃。山形の東根市で育った彩子さんという女性が当社のブライダルフェアにいらっしゃいました。小さい頃から続いていた、『6月恒例行事「父の日」の集まり』を中止する決断をしました…と。当時は「三密」が流行語のように言われていましたし、同様に結婚式も延期せざるを得ない…。とウエディングプランナーさんに悔しそうに打ち明けられたそうです。

彩子さんの家族では、祖父の代から6月の第3日曜日に「父の日」に集まるのが恒例でした。たまたまかもしれませんが、さくらんぼの収穫時期と重なるため、毎年さくらんぼ農家をしている我が家では、「父の日」は親戚やみんなが集まるのが普通だったんだと話をしてくれたそうです。

しかし、その年、翌年も…、彩子さんに限らず、みんなが普通に集まることができなくなりました。ステイホームと言いながら、ホームにさえ帰れず…。

落胆する彩子さんに、プランナーはオンラインで家族全員が集まれるアイディアを提案。オンライン通話の方法を彩子さんに伝え、父の日に家族が画面越しに再会することができるようお手伝いしました。照れくさいながらも、笑顔や笑い声がインターネットを通じて伝わり、家族の絆を再確認できました…。と喜んでくれたそうです。

現在では当たり前にリモート通話ができる時代になりましたが、オンラインウエディングという聞きなれない新しい結婚式のスタイルが誕生した頃です。

それからまた時間が過ぎ、2023年の6月。生活が徐々に元に戻り、さくらんぼのこの時期、収穫の手伝いとしてみんな集まり、彩子さん家族の「父の日」行事も再開。特別なことではなく普通のことをかみしめたそうです。

彩子さんは特別なサプライズとして、家族の写真やビデオを編集し、困難な時期を乗り越えた日々を振り返る映像を作成しました。オンラインでの集い、画面越しの絆、つながりを絶やさない努力のようなものが映し出され、家族全員がその映像を見て再び集まれた喜びを深く感じました。彩子さんは毎年この日を「父の日」から「家族の日」にしようと提案し、満場一致で家族に受け入れられました。

そしてもう一つ、集まった皆さんへ、彩子さんのお父様から特別な発表がありました。「彩子が結婚したい人がいるそうだ」と嬉しそうな表情で、親族にお伝えしたそうです。これは彩子さんのお父様が彩子さんの結婚を認めたということの証拠でもあったとのこと。これまでは認めてくれてはいたものの「こんなコロナ禍の時に結婚なんて」と言われ、ずっとなんとなくお父様との距離が平行線だったような気がすると言っておられたそうです。

彩子さんはあらためて、お父様、そして集まった親族に向かって緊張しながら「来年の6月の父の日に結婚を予定しています。」と伝えました。集まった全員から喜びの声を聞くことができたそうです。彩子さんとその時お手伝いに来ていた婚約者も温かく迎えられ、祝福で満たされ喜びに包まれた瞬間だったそうです。

ジューンブライドといい、6月に結婚する花嫁は幸せになれると言いますが、多様性が求められる時代。
結婚式のスタイルも、考え方も、やり方も様々な形があります。

オンラインでの結婚式やフォトウエディング、家族との特別なお食事会など、彩子さんが提案したように「家族の日」というスペシャルデーを作りたいというものでも、

私たちはライフプランナーとして心で繋がる社会を応援いたします。

ウエディングプランナーのお仕事が少し垣間見えるエピソードでした。

「父の日」や「家族との何気ない一日」を皆さんはどのようにお過ごしですか?