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読書感想『社内を動かす力』

著書名:『社内を動かす力』
著者:田久保 善彦
発行:ダイヤモンド社


■どんな本?

この本は自身が管理職になった際にぶち当たった壁を打破すべく購入した本です。
実際に会社の中で活躍、高く評価されている人であれば、この本の中の意識やテクニックを何らかで使っているはずです。そのぐらい、会社員として正しく身に着けるべき力だと思います。

当たり前ですが、正論だけ伝えていても人は動いてくれません。
どれだけ綺麗な資料だったり企画だったりしても、人をうまく巻きこんで進めていかないと失敗する可能性が高いです。
結局は、会社員って人との関係値で仕事ができるできないなので、この本に書いてあるように、社内で人を動かすには、健全な根回しだったり、日ごろからの信頼の獲得、自分を信用してくれる味方をいかに作っておくか、逆に抵抗勢力に対してはどのように対処しておくべきか、など、小手先ではないテクニックが随所に描かれている良書です。

■目次

[第1章]仮説とは何か
仮説の分類
仮説を考えることの意義
良い仮説とは
「良い仮説」作りの二つの基本要件
[第2章]仮説を立てる
知識の幅を広げ、深く耕す
知識や情報を組み合わせ、意味付けをし、ラフな仮説を作る
仮説とパッション
[第3章]仮説を検証する
必要な検証の程度を見極める
枠組みを考え、情報を集め、分析する
仮説を再構築/肉づけする
[第4章]仮説を進化させる
スピード経営と「クイック&ダーティ」
実践しながら検証するためのカギ
仮説の横展開と修正
[第5章]仮説検証とリーダーの役割
仮説検証を習慣化している組織
マネジャーが心得ておくべきこと
マネジャーに求められるメンタリティ

■著者のプロフィール

田久保 善彦
慶應義塾大学理工学部卒業、同大学院理工学研究科修了。スイスIMD PEDプログラム修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。グロービス経営大学院では、企画・運営業務、思考系科目の教材開発等を行う傍ら、グロービス経営大学院及びグロービス・オーガニゼーション・ラーニング(企業研修)における思考系科目(クリティカル・シンキング1、2、ビジネス定量分析、ビジネス・プレゼンテーションなど)のクラスを担当する

■本の詳細


著書名:『社内を動かす力』
著者:田久保 善彦
発行:ダイヤモンド社
発売日:2011/7/1
ページ数:188ページ

■良い口コミ

・力のない私でもこうやれば実行できる、結果ぎ出ると思わせてくれました!後は自分の行動ですね!がんばります!

・本書の書かれていることは、ある意味で当たり前のこと。しかし、それをしっかりやるのは難しいし、最近は先輩がそれを教えてくれなくなってしまっているように思う。組織の中でどのように動き、どのように実績を上げていくかをおもしろいストーリーを解説する形でひもといていっている。特に若い方にはおすすめの良書。

・全てのビジネスパーソン必読の署。特に、多くの人が関わるプロジェクトを動かす人や、頑張っているのになぜかうまくいかないという悩みを抱える人にとっては明日からすぐに使える要素が山盛りだろう。著者がビジネスの最前線で実際に努力してきたことがよくわかる非常に実践的な一冊である。チェックリストがあるので1つずつ自分がやりがちなことをチェックしていくと、確実に行動をかえることができるという点でも期待できる。

■悪い口コミ

・普通でした。本で学べることとしてはこんなもんなのかなと思いました。

・やや寄せ集め感があるが、寄せ集め方はうまいと思う。マンガ本並みの薄さで、対費用効果として購入をためらったが、元はなんとか取れるレベルだと思った。入門書と考え、より詳しく掘り下げたい部分については、巻末で紹介していた元ネタにあたるという使い方がよいのでは?と思う。

■まとめ

私も管理職になって、チームとして進めたいことだったり、承認を得たいことに対して、正論だけ伝えても理解してくれないんだと実感したことから、こういった本に出会うことができました。

ただ、意外とこの力が重要って理解されている方が社内に少ないと感じたのも事実です。

なので、多くの人にぜひ読んでもらいたい本だと思います。


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