【教育雑観】入学文集
2023-03-04
数日後の卒業式を前に、卒業文集を読んでいる。
けっこう長い教員経験の中でも、まともに卒業文集に取り組んだのは初めてだと思う。
卒業文集を作成するにあたって、生徒には以下のように連絡した。
おふざけ文章の修正や、提出しない生徒の追い込みなどはあったが、完成した文集を読むと心に来るものがある。
文集を作ろうとすると高校3年の10~11月あたりから取りかかるのが通常だ。
しかしこの時期は、総合型、学校推薦、受験勉強まっさかり。
(忙しいから、まあ、いっか…)
というパターンになるのも通常だ。
この(まあ、いっか)に打ち勝たない限り、文集が作られることはない。
打ち勝ってよかった…心からそう思う。
デジタルな時代で良かった…心からそう思う。
そして今、全員の文集を読みながら、新しいことを思いついてしまった。
(入学したときの文章も一緒に読みたい)
入学時に「OO高校に入学して」を書かせる学校もあるが、それを文集にしているという話は聞いたことがない(あるのかな?)
もし3年前に戻れるのであれば、入学時の不安や期待、入学の経緯、目標といった正直な気持ちを800字くらいで書かせて、全員分を廊下に掲示したい。
そして卒業のとき、入学時と卒業時の文章を並べて文集を作りたい。
今はデジタル時代。
紙で書いたものを3年間保存しておくことは難しいが、デジタルならばできる。
思いついちゃうオジサンの思いついちゃう病なのかもしれないが、思いつきは思いついたときに残しておかないと忘れてしまうので、ここに書いておく。
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