本当に『悪は存在しない』のか?
映画『悪は存在しない』を見てきたので、考察を書き残します。
結論を先に書くと、この映画は「悪は存在しない」と銘打ちつつ、そのような安直で陳腐な相対化に警鐘を鳴らす作品だと考えられます。
以下、ネタバレ全開なのでご注意を。
シナリオまとめ自然豊かな長野県のとある集落に、グランピング場の建設計画が立ち上がる。企画した会社の社員(高橋と黛)が地元住民向けの説明会を開くが、自然を省みない杜撰な計画ゆえに、住民からは猛反対を受けてしまう。計画を練り直した上で、後日責任者を連れてもう一