MacからWindowsに乗り換えたら大変だった話(2024年5月版)

はじめに

Macbook Pro 15インチ 2017 使いがwindows11に乗り換えたら大変だった、という話。
大変だったのはApple Musicにため込んでいた音楽と、写真にため込んでいた写真の移動だった。ひどかった。
それ以外は割とうまく移行できた。気を付けたい事と、うまくいくことの両方をお伝えできればと思います。
書いたら長くなったので、音楽の移行と写真の移行が大変だった、ということだけでいいかと思います。

事の経緯

2007年にMacbook pro 17インチでMac生活を始めて、その後2017年に同じくMacbook proに乗り換えた。そろそろMacOSの最新もサポートされなくなり、新しいMacbookに乗り換えたかった。
ただ、用途とコストが合わなかった。
当方据え置きメインで持ち歩かない。ゲームもしないしそこそこ動けばいい。大きな画面であればいい。ただ、「Macはいいのを買っておけば10年つかえる」と信じて初期コストが高いのはあきらめていた。しかし、いよいよ10年も持たずにサポートを終了する、フルスペックで買うと高すぎる、x86系のVMが動かないとかどうも自分の生活と合わないと考え始めた。
ちょっといいCPUとGPUを積んで画面が大きくて、メモリとSSDが後で増設できるWindows11ノートの方が結局長く使えるんじゃないか、ということで決めた。DELL G16。ちょうどGW前でセールでおよそ1年前のモデルの値段がぐっと下がったのも決めてだった。
届いた瞬間に2TBのSSDを買いに行き、すぐに裏蓋を開けて増設した。これで容量にはしばらく困らない。メモリはゆくゆく安くなったら32GBx2で64GBにしよう。これであと10年は戦える(知らんけど)。

はじめてのwindows11

セットアップ時にMicrosoftアカウントがないとだめなのか。AppleもiCloudと連携するからそういうものか。仕方ない。気持ち悪いが。
アカウントの連携ができたので、買ってあったOffice2019のライセンスが有効化されてダウンロードしてインストールされてすぐにOfficeが使えるようになった。便利。アカウント連携は良し悪しだな。

まずは再セットアップの準備

いつでも再インストールできるように、リカバリーの手順を確認して、ディスクが壊れた場合に再セットアップする手順を見てメディアを作成した。リカバリーツールをインストールして、USBメモリを接続してメディアをつくるだけ。
その時にうまく動けばいいな。とりあえず保険。

Macからデータを移行する

ひとまず、外付けのSSDで移動できるデータを移動し始めた。DocumentとかDownloadとか個人のフォルダの下とか。
FirefoxとThunderbird使いなのでプロファイルをバックアップしておいた。
Apple Music使いなのでMusicの下を全部コピーした。
写真も写真の下を全部コピーした。
2TB増設したので余裕。すばらしい。

Windowsにアプリをインストール

一通り使っているものをインストールした。ほとんどはどちらでも提供されているからなんとかなった。

大変だったその1:Apple Music

WindowsにiTunes入れてiTunesのDBファイルをインポートしたら終わると思ったら全然違った。原因はApple Music。2021年くらいに切り替わってiTunesじゃなくなったため、iTunesのDBファイルがそこで時間が止まってる。思ってたんと違う。何してくれてるんだApple。
Apple Musicをインストールして、ライブラリフォルダを移行したところに設定して、読み込んでみたらなんとか読み込めた。そのあとがひどかった。
プレイリストが全部ない。これまで再生した回数とか全部ない。とりこんだ音楽のとりこんだタイミングとか全部なくなってる。
音楽のファイルとしては存在している。アーティストとかアルバムとか曲はある。ただし、これまでの積み上げてきたものがすべて移行できていない。むしろない。
もう一つ。どうも一部の古いmp3の音楽情報が文字化けしている。アーティスト名、アルバム名、曲名が化けている。
それと、Macでは見えていたアルバムジャケットの写真情報も一部見えなくなってる。
ひたすらアーティストとアルバムを目で見て、文字化けしている曲があれば右クリックでファイルの場所を確認し、ディレクトリ名とファイル名から正しいアーティスト名と曲名を推測し、曲の情報を修正する。
今まで取り込んだファイルを全部目で見た。ひどい。
つぎに、プレイリストを作り直した。
MacのMusicとかiPhoneのプレイリストを見ながら、もう一度プレイリストを作り直した。
プレイリストを作って曲を放り込むところまではよかった。並べ替えができない。普通、並べ替えるのは曲をつかんでドラッグアンドドロップすれば上下に入れ替えできるのだが、なんかできない。困った。バグか?
いろいろやった結果わかったのが、曲を右クリックして、カット&ペーストができるので、それを使ってプレイリスト中でカット&ペーストで並べ替えた。クセが強い。
なんとか曲の情報を全部直して、プレイリストも作り直して(一部あきらめて)元に近い形になった。
そのあとiPhoneと同期したら現在の情報でiPhoneの音楽が全部上書きされるので本当にこれまでの再生回数とか全部消えたし、プレイリストも新しい方に入れ替わったり悲しい限り。なにしてくれてるんだApple。

大変だったその2:写真で苦労

写真をwindowsのピクチャに全部放り込んで開いてみたら、どうもおかしい。
調べた結果、Macの写真で、一回エクスポートして、取り出したファイルを移行するのが正解らしい。
やり直した。
そしたらすごいことになった。1つのフォルダに全ファイルが入っているので重複したファイル名は「ファイル名.jpg」「ファイル名(1).jpg」「ファイル名(2).jpg」とかになってる。泣きそう。1つのディレクトリに全ファイルがフラットに入っているのでwindows上で探すのも大変だし、時系列とかに並べ替えをしようとしてもめちゃくちゃ時間がかかる。というかフリーズする。
これはひどい。windowsのフォトは撮影日付の情報で並べなおしてくれるので直感的には理解しやすいが、ファイルの管理的にはディレクトリごとに分けないと多分操作できない。

iPhoneからの写真の取り組みで苦労


そしてiPhoneからwindowsのフォトを使ってファイルを取り込んだら悲劇が起きた。
手順的にはAppleデバイスをインストールして、iPhoneをUSB接続できるようにする。iPhoneを接続してフォトを見るとiPhoneの写真の取り込みができるようになり、ファイルを選択すると選択したものが取り込めるようになる。
なのだが、こちらも1つのフォルダに大量のファイルがあり日付情報もあったりなかったりでどれが最新なのかとか全然わからない。
Macで取り込んでいる分は問題ないのでとりあえず1回全部取り込んで最新のものだけ使えればいいかと思って全部取り込んだ。
永遠とも思える時間が過ぎて取り込みが終わった写真を見て驚いた。かなりの割合で写真に灰色の領域ができていて、取り込めているが壊れている状況だった。どうやらwindowsとiPhoneの取り込みの相性の問題で起こるらしい。しかも取り込んだファイルが壊れているので何度か取り込みなおすとかしてうまくいけばいいほう。互換性を優先とか設定すればいいとかあったがそもそもその設定だった。
この方法はダメだ。幸い、家にはライトニングからUSBとかSDカードを接続できるアダプタがあったので、iPhoneから一回SDカードに書き出して、それをwindowsに取り込む方法にした。これなら壊れない。
iPhoneにSDカードをつけてファイルを全部指定してSDカードに放り込んだら悲劇が起きた。
一度に1,500枚くらいしか取り込めない。しかも中にはSDカードにコピーできないエラーが起こるファイルとかある。
仕方ないので1年分ずつ、多くても1,000を超えない範囲で指定しながらコピーして、ちまちまwindowsに読み込む。途中SDカードへのコピーがエラーが起こる場合はコピーができるところまでをなんとなく探りながら徐々にコピーした。どうやらiPhoneで撮影した写真ではなくて外部から取り込んだ写真で何か他に写真の情報が紐づいているとSDカードにコピーできないっぽかった。
そんなこんなで気合でちまちまSDカードでちょっとずつ取り込んだ。
iPhoneからSDカードに取り込んでいる間は一切操作ができない。
バックグラウンドでコピーはしてくれないので、一度始めたら終わるまで放っておくしかない。1枚5秒くらいなので1,000枚をコピーしようとすると1時間半かそれくらいiPhoneが使えなくなる。つらい。
コピーしている間に写真なんて撮ろうものならiPhone自体が操作不能になって強制再起動するしかなくなる。強制再起動の方法ってなんかあったよな、と記憶していてよかった。
ただwindowsで写真を取り込みたいだけなのに、どうしてこうなった。
ひたすら取り込みを続けてiPhoneからの写真もバックアップし終わった

写真を整理する

このままwindowsのフォトで見てもひどい状態なので、ピクチャのフォルダの下を整理する。年ごとのフォルダに分け、その下にさらにExif情報からカメラの機種ごとにフォルダを分ける。
これで操作しやすくなる。と思って始めたらこれもひどかった。
まず、1つのフォルダの下に大量の写真がある。撮影日で並び変えようとしても、並び替えれない。量が多すぎてソートに時間がかかる。
仕方ないので、ファイル名とかファイルの日付で見えるところからちまちま移動する。
移動し始めてからもひどかった。エクスプローラーが重すぎてwindowsの挙動がおかしくなる。おかげで操作が失敗する。
ファイルが欠損してるんじゃないかとかなり不安になるし、ファイルシステムもおかしくなってるんじゃないかと不安になる。
その挙動がおかしくなっているタイミグでタスクで確認したらDELLのなんかAsistantがメモリを全部食ってた。挙動がおかしくなって何か情報を集めていたのか知らないが、メモリを食いつぶしてより挙動がおかしくなっていた。なにしてくれてんだDELL。
正直、この時点でwindowsに乗り換えたことを激しく後悔しはじめていた。
乗り換えさえしなければ音楽でも写真でもこんな苦労しなくて済んだのに。積み上げた音楽の履歴とか消えなかったのに。
地味な作業をずっと続けて写真もようやく整理できた。
取り込めていなかった写真も新しく取り込めて、ファイルもディレクトリに整理できて、フォトで見てもちゃんと見えるようになった。長かった。
とりあえずこの手段でiPhoneから取り込むようにしよう。
やはりiPhone使いたいならMacの方がいいなぁ。変なところで苦労しなくていい。

それ以外の移行

FIrefoxはプロファイルを手順通りコピーしたらMacで使っていた状態がそのまま再現された。すばらしい。
Thunderbirdも手順通りにやった。最後に新しくプロファイルを作って、そこに全部内容を移したらうまくいった。すばらしい。
気が付けばFirefoxはかなり少数派になったらしい。最初に使ったブラウザがSun IPXで動いてたMosaicでそのあとNetscape Navigator、windowsで生活し始めてからもNetscape系だったのでその流れでここまで来ている。
プライバシーの考え方とかChromeよりはマシだろうと信じている。プロファイルで移動できるのが楽でよかった。
Amazon PrimeとかKindleはアプリを入れてアカウントを入れたら終わりなので問題なし。

ctrlキー問題

Aのキーの横がctrlキーという宗教なので、これが一番困った。
Powertoysで入れ替えれるというが、日本語キーではそれが有効ではない。
結局ctrl2capをインストールして入れ替えた。
エディタはSublime textでemacsっぽくするのを入れてそれっぽくした。
xyzzyが基本的にいいのだが。デフォルトエンコーディングはUTF-8化するのだけは忘れない方がいい。ただ基本的にどんどんマイナーになりつつあるのでsublimeに移行してプラグインを色々入れる方向になった。

CDからの音楽取り込み問題

さて、普段音楽はCDで買う派です。
最近推しのCDのリリースがあったので早速取り込みます。
CDドライブをつけて、Apple Musicを起動して、CDを入れて。
取り込みが始まらない。出てこない。
調べた結果、iTunesを起動してiTunesで取り込んで、配置されたファイルをApple Musicで取り込むとのこと。
意味がわからない。iTunesはポッドキャストとそれくらいにしか使えません、Apple Musicを使ってくださいとか表示されるのにCDからの取り込みはiTunesでやって、Audiobookとして認識されて取り込まれるので、それをApple Musicでファイルを取り込むんだって。
なんだそれMacの方がApple Musicで全部できてよかったのに。
ひと手間増えた。でも取り込めたからよかった。
結論として、Apple MusicとiTunesの両方が必要。
Apple Musicしか使わないならiTunesをアンインストールしようかとか思ってた。全然必要。どうしてこうなった。

取り込んだ曲が同期できない問題

さて、なんとか取り込んでジャケット写真を入れて、プレイリストに追加して。ここまではApple musicでなんとか。さて、Appleデバイス接続を起動してiPhoneを接続。ミュージックで同期。
同期したっぽいので接続を解除。
なのだが、シングル3曲取り込んでプレイリストにも追加したはずなのになぜか2曲目だけしかiPhoneに取り込まれない。プレイリストにも2曲目だけしか登録されてない。
ここからが悪戦闘だった。
Apple musicで音楽のファイルを退避してから、一回削除して、再度同期。消えてない。
パソコンとiPhoneを再起動してもだめ。
iPhoneで該当プレイリストを削除して、曲も削除する。同期したらパソコン側のプレイリストが消えた。マジか。Macだったらパソコン側は消えずにiPhone側が再同期するはずなのに。
プレイリストを作り直して、シングルの3曲だけ入れてみる。同期してみたがダメ。
そもそも1曲しか転送されないのでiPhone側に曲がなくてiPhone側でプレイリストをいじる事もできない。
パソコン側で登録しなおした曲の情報でアルバムアーティストが空だったのでアルバムアーティストの情報を追加して、お気に入りにマークして、プレイリストを作り直した。
同期してみてやっと3曲転送されて、プレイリストも追加された。
何が悪かったのが全然わからない。
疲れた。ひどい。とてもバグが多い。Appleのサポートの質問とかのやりとり見てても改善するような情報とかも見えない。なんの手がかりにもならない。
曲の追加や転送で毎回苦労しそうでぐったりする。
やっぱりMacにしておけば良かったと激しく後悔している。

あとは?

TimeMachineがなくなったので、Windowsでデータの領域をどうやってバックアップをとるか。どうやらコントロールパネルのバックアップ(windows7)で指定したフォルダを接続したメディアにバックアップできるっぽいのでそれをやってみよう。

ようやく手間のかかるApple musicとフォトの問題が片付いた。
iPhoneのバックアップ自体はAppleデバイスでバックアップはできる。写真はSDカードで定期的に取り出せばいい。
ほとんどのツールはMacとwindows両方提供されている。

このタイミングでAppleの新製品の発表会で炎上している。
どうやらAppleは何かを勘違いしてしまってユーザーがどんどん離れていってしまっているのではないかと感じる。何か閾値を超えてしまったのではないか。
iPhoneは使い続けたい。ただしそれ以外がどうもならない。Windowsはやはりどうしようもない。それでもここで生きていくしかない。

使い始めてしばらく。タスクマネージャを起動してリソースの使用度合いをみている。
メモリ16GBだが、起動した時点で9GBくらい使っていて、Firefoxでタブをいくつか開いていくとあっという間にメモリが12GBくらい使われる。
やっぱり32GBx2で64GBまで増やさないとダメだな。
あとGPUはYoutube見ているくらいならIntelの方が使われるだけでGeForceの方までは使われない。なんかエンコードとかゲームするとかしないとそこまで使われないっぽい。
画面は拡大じゃなくて等倍にした。フルHDサイズから一気に解像度が増えてめちゃくちゃ快適になった。字は小さいけれど。

タッチパッドはやっぱりなれない。右クリック左クリックとかやりにくい。
基本的にマウスをつけて使う方向かな。

画面には保護フィルムを貼った。ガラスフィルムを買って貼ろうとした瞬間に割ってしまいお金を無駄にしたのはなかったことにしよう。普通のフィルムの方が全然貼りやすい。
タッチパッドにも保護フィルムを貼っておいた。
キーボードにはシリコンのフリーサイズのカバーを置いてみた。
キータッチにあまり影響はないかな。1cmくらい横幅が大きいのでいつかちゃんとサイズを測ってカットする。
キーボードにカバーをすると廃熱に問題がありそうとかあるので、普段負荷がないときは保護のために使っておいて、もし負荷をかけるときとかは外しておくかも。フリーサイズで単にキーボードに乗せているだけなのでつけるとか外すとかは特に問題なし。
これでしばらく使っても綺麗に使えるかな。

まとめ

mac+iPhoneで問題なく生活している人はそのままの方がいいよ。
win+iPhoneで問題無い人もそのままでいいよ。
win+iPhoneで困っている人はMacにしてみたら解決する可能性はあるよ。
でもMacは割高になっちゃったよね。

引き続き、何か起きたらまた何か書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?