オンラインサロン立ち上げの無料セミナーに参加してみたら普通に面白くて勉強になった話
新年あけましておめでとうございます。ぼくは無職のまま年を越しましたが、家族のおかげでいつもと変わらず楽しく飲み食いする正月を過ごし、楽しみました。ちなみに就職活動は、12月にある企業から内定を頂きましたが、待ってくれるそうなので、お言葉に甘えて就活を続けています。
とはいえ、無職だとなんだかけっこう時間があって、何をしようかと考えていました。本を読むのもゲームをするのもいいですが、今しかできないことってなにかなと考えて、思い付いたのが、セミナーとか勉強会とか。これまでほとんど行ったことがないので、まとまった時間を使うのにいいなあ、と、年末年始の間にいろいろ探しました。無職で無収入なので、無料のものを探してみました。すると、多くはないですがいくつか目に留まったので、都合のつくものに参加してみることにしました。
その第一弾。ある企業(A社としておきます)が主催する「有料メルマガよりも高収益!オンラインサロンの始め方!」という無料セミナーに行ってきました!
オンラインサロンって結局、なに?
「オンラインサロン」ってちょいちょい聞く気がしますが、僕自身は参加どころか、話を聞いたことすらなかったので、正直、どういうものなのかぜんぜんわかりませんでした。でも大丈夫、とてもわかりやすく説明してくれました。そのまま紹介します。
オンラインサロンとは、
月額会費制のFacebookグループ
だそうです。
単純明快で、すぐにイメージが浮かぶようになりました。多人数でのチャット機能とか、動画の埋め込みとか、アバターやらなんやらとか、いろいろあるのかなとか変に想像していましたが、そんなややこしげなサービスとかがあるわけでもないようです。
でもでも、Facebookのグループ機能はとても使いやすいとのこと。動画のライブ配信もできるし、チャットもできるし、コメントもできるし。確かに他にも、もちろん動画も埋め込めるし、メンバーもわかりやすく管理できるし、とか、利点はいろいろと思い浮かびますね。
ただ、そんな完璧に見えるFacebookにも一つだけ懸念が。課金のシステムがないんですって。うん、ないですよね、見たことも聞いたこともないし、Facebookでそんなのがあったらややこしそう、イヤや、と反射的に思いました(でも実装されている海外の地域もあるとのこと、恐ろしや恐ろしや)。
そこで、決済機能など、Facebookにはないけどオンラインサロンの運営に必要な部分だけ提供するサービスが生まれているんですって。オンラインサロンのプラットフォームが、五つほど立ち上がってるとのこと。一番大きいのはDMMだそう。ホリエモンとか、落合陽一とか、竹中平蔵とかが使ってるみたい。いまは主に5つのプラットフォームがあるとのことでした。
↑こちらでも5つ紹介されていますね。セミナーではこのほかに「IDOBATA」というサービスが紹介されていました。
そういえばちょうど、こんなニュースもありましたね。
こんなサイトも見つけました
本当に儲かるの?そんなわけ……??
さて、A社の講師の方が強調していたことで、印象に残ったコトバがあります。それが、
「入る」人は増えている、でも「作る」人が足りていない
ということ。なるほど詳しく聞かせてくれという感じですね。
A社の説明では、オンラインサロンの運営というビジネスには以下の4つの強みがあります。
①小資本で始められる
②在庫を持たない
③継続収入が得られる
④利益率が高い
いずれもホリエモンがビジネスを新しく始める際に重視している事柄だそうです。少し詳しく見ていきましょう。
①について。小資本で始められる、すなわち初期投資がかからない、とのことでした。サロンの名前を付けて、内容を文章で紹介して、会費を決めたら、もうサロンのできあがり、との説明でした(でも実はプラットフォームに審査があるらしく、この説明を後でされました)。まあでも、とりあえず始めるところは、パソコンとかスマホがあれば始められる、ということですね。
②について。そりゃモノを売るわけじゃないので、在庫は持たずにすみますね。在庫が発生すると、考えることが増えそうですよね、僕はそういうビジネスをしたことがないので詳しくはわかりませんが、きっとそうでしょう、異論もないでしょう。
③について、ここは少し時間をかけて話していました。メリットがたくさんあるとのことです。継続収入とは、月額会費性など、継続的に課金される仕組みのことですね。最近増えているサブスクリプションサービスなんかがまさに継続収入の仕組みの代表例ですね。
具体的なメリットは例えば、収入が安定すること。激しく上下しない、との説明でした。まあ確かに辞める人があまりいなければ、そうですね。それと、売り上げをしっかり予測できるので、広告費を予算化できるということも大きなメリットだと話していました。
④はまあ、①②③を総合すると、そりゃそうでしょうね。
ということで、儲かる仕組みがきちんとある、という説明でした。まわりのみなさんは妙に納得している感じ。いや、僕は騙されないぞ!と粗探しを続けて聞いています。
有名サロンの分析 あの有名人は会員3万人で月3000万円の売り上げ、ひゃー!
ここで、サロンの実例紹介が始まりました。最も大きいサービスであるDMMの画面を映し、いくつか開いて説明してくれました。
DMMを開くとど真ん中に表示されるのがこれ。月額費は1万1000円で1382人、年会費は11万円で167人の会員がいまはいるみたいです。計算すると、毎月1673万円の売り上げになりますね。「すごいでしょ!」と。そりゃホリエモンだもの。
続いてアンジャッシュの渡部建さん。
グルメキャラをガンガン押し出すサロンですね。月5000円で312人が入会しているとのこと。月の売り上げが150万円くらい?テレビより深く長いお店紹介が見れるのかな?テレビNGの店が出てくるのかな?食通だけでなく、店の選び方がよくわからない人や、飲食店関係者なんかも興味を持つような情報が得られるんでしょうか。
キングコングの西野亮廣さんのサロンについても簡単に紹介がありました。会員数が日本一らしいですね、講師がセミナー参加者に「会員数ご存知ですか」と尋ねると、「3万人くらい」と答える人がいました。正解は3万3000人ほどとのことです。月額1000円らしいので、毎月3300万円の売り上げですね、やばいですね。いいなあ。
誰でも始められる!らしい
ほかにもDMMで開設されているサロンをいくつか見てみました。有名人以外は具体名を紹介すると変に宣伝になってややこしいので書きませんが、「心身の美容を云々」というサロンで、月額1万円に218人の会員がいました。
このサロン、もちろんコンテンツの配信をしているんですが、大事なのはそこじゃないと言います。「場」をいかに提供できるか、が大事だということです。
はじめに、サロンに「入る」人が増えているという話がありました。背景にあるのが、モノ消費からコト消費への変化です。コトとしてオンラインサロンが提供しているのが、体験や場所です。中には「月1回集まる」という程度のサロンもありましたが、数十人の会員がいました。
有名人であれば「ひとこと」で価値を生み出せます。でも一般人にはそれができない。ならば「場所の提供」で価値を出そう、というのがA社によるオンラインサロンのススメでした。
そして、どのようなテーマがオンラインサロンに適しているか、という点についても、「なんでもいける」と豪語します。確かに、スポーツや音楽などの良くある趣味から、ライトセーバーを振り回すとか、ライフハック系とか、あらゆるジャンルにわたってすでにサロンが展開されています。「これなら自分でもできた」と思わせるものが、いくつも見つかります。
しかし「なんでもいける」と言いつつ、ビジネスも意識しないと成功しないとも話します。ビジネスとは問題解決、「不を解決する」ようなものでないといけないということは、繰り返し言っていました。この観点から自分のアイデアをブラッシュアップするという時間も取られ、参加者はみな真剣に考え、話し込んでいました。
運営は自動化できる!簡単に続ける方法がある!らしい……
魅力はそこそこわかってきたけど、そうはいっても、運営がめっちゃ大変なんでしょう、、、とかなんとか思って聞いていた僕。そこに現れた「運営の自動化」というコトバ。どういうことでしょうか。
ここでまた例に上がるのがホリエモンです。ホリエモンは直接のメッセージをどれくらいくれるのか、という問いに対し、入会者の答えが「あまりない。期限が良い時にだけ来る」だったとのこと。ホリエモンは何も、サロンを一生懸命運営しているわけではないそうです。
ではどうなっているのか。なんと参加者が自主的にイベントを行ったり、つながりを作ったり、運営につながる行動をしているんです。A社によると、人数が一定数集まるとそれに伴って「おせっかいさん」も一定数集まるそうです。こうした人たちをうまく使えるような制度設計ができれば、ある時期からは運営を半ば自動化でき、負担を減らせるとのことでした。
で、なんで無料でセミナーしてるのか
と、2時間近くを使って魅力を説明した後、飛び出した言葉は以下の通りです。
ここまで聞いて、これで自分でもできそうだと思っても、自分でやるのは絶対にお勧めしません
A社はオンラインサロンのプラットフォームを運営しています。このプラットフォームでサロンを開設する人を探しているんですね。
手数料の話がありました。DMMは25%の手数料を取るそうです。高いと感じるか、安いと感じるか、これは人それぞれでしょうが、A社はこれよりずっと安い手数料で、プラットフォームを運営しています!とのこと。
本気でやる気がある人がいれば、徹底的にトレーニングして、サロンで収益が上がり続けるところまで伴走してくれるそうです。そのための候補者集めがこのセミナーなんですね。月額1万円で100人集まるサロンができれば、月の売り上げは100万円。A社のプラットフォームの手数料は15%なので、毎月15万の売り上げになります。年間なら180万円ですね。
それに、オンラインサロンのプラットフォーム事業を伸ばすにあたっては、やはりどうしてもサロンの数自体が増えないとどうしようもありません。そのためにはサロンの主催者が必要。こうした人たちを、少しくらいは費用をかけてでも集めて自社で育てることで、最大手のDMMに対抗していくという戦略ですね。先に述べた「作る人が足りない」ってのも、この事業の拡大のために足りない、って言っているようなものですね。
また、DMMはプラットフォームを運営しているだけなので、決済は任せられますが、集客のお手伝いなどはまったくしれくれないそうです。一方でA社は、集客し続けるところまで面倒を見てくれるとのこと。こうして差別化を図っているんですね。なんか悪く書いてるように見えるかもしれませんが、個人的には、良いサービスなんじゃないかという感じもしないでもないです。
そして実際に受けられる支援とは
最終盤、実際に立ち上げてみたい、という人を対象にした支援の案内を始めるとのアナウンス。「すぐ始める気の無い方は、ここまでで出て行って構いません、ただの宣伝なので」とのことです。なんだか疲れてきた僕は、迷わず退室を選んでしまいました。
もう少し残っておけば、この小見出しの話も充実させられたのですが、、、ちょっともったいないことをしたなと思い返しています。
ちなみにこんな人たちが参加してました!
ちなみに参加者は15人くらいでした。外見からの判断になりますが、20代が2人くらい、30代が3人くらい、40代は5人くらい、50代が3人くらい、60台が2人くらい、といったところでしょうか。男女は同数くらいでした。
自営業や経営者という人が多かったですね。教室を開いていたり、すでにYoutubeで何か発信していたり。あとは「投資」に興味があるかを講師に聞かれて手を挙げる人が何人もいたのが印象的でした。
キンコン西野のサロンに入会してるという人が2人いたかな。ホリエモンの荷入っていたという方も1人いました。
まとめ:流行っている理由が少しわかった
流行っている理由が少しはわかった気がしました。仲の良い先輩がどこかのなにかのサロンに入っているそうなので、こんどゆっくりお話を聞いてみようと思いました。おもしろい話が聞けたら、続編みたいな感じでまた書いてみてもいいかもですね。
番外編:僕がちょっと気になったサロン
スペインのフットサル情報が日本語で得られるなんて、、、。コアなファンにはたまらないサロンですね。
有名人というだけで人が集まるのに、こう豪華な布陣だともうずるい。
地方公務員が対象、というのはおもしろい。日本を変えていけるのは若い地方公務員たちだと僕は思っているので、応援したい。
おわり
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