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今、一番発展している街ベトナム・ハノイを視察してきた

株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
※Twitterもやっています!

先日、とあるご縁があり、急遽ベトナム出張に行ってきました。
出張の目的などはまた追々言える時がきたら・・・と思いますが、とにかくベトナムの進化を強く感じた機会だったので、noteにもまとめておこうと思います。

1.発展し続ける街・ハノイ

今回メインで訪れたのはハノイ。
ホーチミンに次ぐベトナム第二の都市で、人口は800万人ほど。
100 年ほどの歴史がある建築物や、東南アジア、中国、フランスの影響を受けた都市です。
初めて訪れましたが、最初に驚いたのは「車社会」であること。
ベトナムといえばバイク、というイメージだったのですが、この5年ほどで市民の足はバイクから自動車に変わったそうです。
その背景には、国民の所得増があるのだそう。
もうすでに私たち日本人の3分の2程度の所得水準にあるような気さえするほど、豊かな印象です。

都市としては、タイのバンコクの方が発展してしている感じで、まだまだ成長の余白がありそうだな、と思いました。
ちなみに、巨大なイオンモールがあるのですが、来場者数はなんと!平日で1〜2万人、休日にもなると10万人を超えるのだそうです。
労働力人口の豊富さと、活気に満ちた感じは、今の上り調子のベトナムという国を表しているな、と思いました。

2.何よりも重視するのは「教育」

今回主に視察したのはスマートシティのプロジェクトでした。
その規模もデカく、なんと300ヘクタール以上もあるわけです。
途方もない広さでイメージが全くつかないため調べてみたところ、御殿場アウトレットが大体40ヘクタール。
東京ディズニーリゾートで200ヘクタール。
ということで、1日で1周するのは到底不可能、ということですね。
一つの都市を作っている、そんな印象です。

その広大な土地で目を引き、日本と違うな、と思ったところは「学校の多さ」です。
なんと、エリア内にある学校の数は20校。
ベトナム人は年収の6割を子どもへの教育費に充てる、というデータもあるそうで、たとえば年収600万円の人が年240万円かかるインターナショナルスクールに子どもを入学させる、ということです。
親の代がベトナム戦争世代で、その子どもにはいい教育を受けさせたい、という思いの表れなのだとか。
そういった市民感情を踏まえて、街づくりで重視するのが「学校」ということだそうです。

日本では考えられない額の投資割合ですが、国が未来にわたって発展してしていく可能性に満ちていると、そうしたチャレンジも実現できるのかもしれません。
(よく考えると、日本でも自分の親やさらにその親の世代はまさに同じような思いで教育を選んでいたのかもしれませんね)
こうした背景もあって、ある程度の富裕層は英語が喋れるのだそうで、この点でも将来の国力や経済発展の可能性を広げているように思います。

3.自動車中心か、電車中心かで異なる街の設計

都市の形成を東京と比較してみると、市民の足をどのようにサポートするか、という点で違いがあるように感じました.
ハノイの都市の作り方はアメリカっぽく、車社会を前提として、主要都市がそれなりに離れたところに位置しているようです(反面、地下鉄などは発展していません)。
これは車移動ですから渋滞を防ぐという意味でも、混雑回避の視点で重要なところかな、と。
空港が都市の北の方に位置し、タクシーで30分程度のところに中心地があり、その間にスマートシティなどが配置されている、ハノイを中心に同心円上に都市が広がっていくのではないかな、という感じです。
人口密度を調整するという意味合いもあるのか、高層ビルが少ないように思いました。

乗っている車種でみると、韓国企業の勢いがすごいな、と思いました。
行ったことのある東南アジアの街、バンコクだと日本車が多く走っているイメージですが、ハノイでは日本勢が結構押されていましたね。
一方で、ベトナムの人は日本人に感謝している、という話もあちらこちらで耳にしました。
欧米の植民地だった過去から比較すると、日本が学校や病院を創設したことに対する評価が高いようです。
この辺りは日本人としてとても嬉しいな、と思いました。

今回ベトナム・ハノイを訪れて、日本の貢献を感じつつも、ベトナムという国の勢いに圧倒されたところもありました。
共産主義を選択している国ということで企業の成長のあり方や戦略も異なるでしょうが、ますます日本を代表するベンチャー企業の経営者の1人として頑張らねば、と気持ちを新たにしました。

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