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#labo.04  ネタに困ったときの整理法について

こんにちは、松田紀子です。
前回の更新からずいぶんと日が経ってしまい、申し訳ありません。

みなさん大なり小なり、不自由な日々を送っていらっしゃることだと思いますが、体調第一、メンタル第一で参りましょうね。

明けない夜はない、やまない雨はない。

今回は、コミックエッセイを描く上で、「ネタに困ったときの整理法」をご紹介します。

私がコミックエッセイ編集者だったころは、まず、作家さんに、

「ひとまず描きたい、描けるとおもったネタをありったけ箇条書きにしてきてください」

とお願いしていました。

例えばこんな感じ

↓(ダイエット実録がテーマだったとします)

●産後太りに目をつぶり続けてきたが、ある日写真を見て愕然とした 

●産後着ていた服はゴムウエストがらくちんだった

●ダイエットを決意して、方法に関して調べまくった

●最近やせた友人の話では糖質制限がいいらしい

●やせた友人は朝から縄跳びも取り入れたそうだ

… など、色々出てくると思います。

最初はあまり深く考えず、脳みそをひっくり返すくらいの勢いで、

思いついたことを「わ~っ」と箇条書きにすることをお勧めします。

エピソードとしてつながらなくてもいい。もしかしたら1コマくらいで終わっちゃうネタでもいい。ネタの良し悪しは後で考えばいいので、ここはもうありったけを出し尽くす感じで!

で、いったん出し尽くしたと感じたら、ここから整理に入ります。

私の経験値では、売れるコミックエッセイは「共感」「お役立ち」「トホホ」が絶妙なバランスでまとめられてます。私もそれを意識して編集してきました。もちろん作家さんのキャラや作風にもよりますが、一般的な、明るい読後感のものはこの3点ポイントがひとまず大事です。
「トホホ」は、失敗やダメエピソードですね。

ですので、いったん箇条書きにしたネタを、この「共感」「お役立ち」「トホホ」のどれに当たるか、割り振っていきます。

エクセルが得意な人は、エクセルで一覧にすると見やすいでしょう。

まずネタを書いて、「共感」「お役立ち」「トホホ」のどれかをしるしをつけます。それをソートにかけて整理し、6:2:2くらいのバランスまでもっていきます。(実用度が濃いものは、4:4:2くらいでもいいでしょう)

「共感」でも「お役立ち」でも「トホホ」でもないネタもあると思いますが、それは「その他」くらいにしておいて、まずはこの3項目に絞る。その中で、足りない項目があれば、「その他」のネタが3項目に生まれ変わることができないか考える。

そうこうしているうちに、「ボツネタ」「絶対描きたいネタ」があぶりだされてきます。あぶりだすことが難しければ、友人や兄弟など、心を開いている人に壁打ち相手になってもらって、「読みたい」「知りたい」か「そうでもない」かを聞いてみましょう。第3者の意見ほど、参考になることはありません。臆せず勇気をだして、聞いてもらいましょう。

さあ、どうでしょう?

何度かネタと対面することで、すっかり整理されたのではないでしょうか?

ちなみに先ほど例に挙げたネタを振りわけてみますと…

●産後太りに目をつぶり続けてきたが、ある日写真を見て愕然とした (トホホ OR 共感)

●産後着ていた服はゴムウエストがらくちんだった(トホホ OR 共感)

●ダイエットを決意して、方法に関して調べまくった(共感)

●最近やせた友人の話では糖質制限がいいらしい(お役立ち)

●やせた友人は朝から縄跳びも取り入れたそうだ(お役立ち)

という感じでしょうか。このように「共感」「トホホ」は非常に密接なので、そのネタを使う場合、「共感」「トホホ」のどちらを強めて描くのか、を意識しましょう。同じエピソードでもそこを意識するだけで、ぐっと作者自身の気持ちが伝わる内容になりますよ。

また、「その他」のネタの中で、3項目にどうにもこうにも当てはまらないものがあったとしたら、私はそれを「エピローグ」「プロローグ」あるいはエピソード間にあるブリッジの小ネタ、あるいは特別編として巻末に入れて違う雰囲気を出す、などしておりました。時には表紙にネタだけ印刷してみたり。使えるところでとことん使う派です。

ということで、いかがでしたでしょうか?
ネタの整理法、ぜひ試してみてくださいね!

追伸・今後、noteで「コミックエッセイ描き方オンライン講座」をやることになりそうです!詳細きまりましたらまたご案内しますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします~。


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応援ありがとうございますっ
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メディアファクトリー→KADOKAWAでコミックエッセイや『レタスクラブ』編集長を経験したのち、2019年(株)ファンベースカンパニー入社。コミックエッセイの描き方などかいていきま~す。→Twitter@koriko_m

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