札幌でライブ楽しんで雪踏んで帰っただけの話。

朝4時半、アラームの音で起きた私はのそのそとライブへ行く支度をした。
旅行用のリュックに大量のカイロを入れておく。夢現に昨日作っておいたサンドイッチを食べながら「これから本当に北海道まで行くのかな…」とまだ私の頭は現実と夢の合間を行き来していた。

ピカチュウと一緒🎈

気づけば飛行機に乗っていた。
酔い止めの副作用で落ちてくる瞼に必死に抵抗しながら写真を撮る。

あれ〜この飛行機ピカチュウいる〜！
と、よく見れば座席の前にもピカチュウがいる。

すごい！この飛行機、ピカチュウと一緒に旅行できるんだ！
でもピカチュウ！風船で空飛ぶのやめとけ！
割れたらいくらピカチュウでも終わりだぞ！

という私の忠告を無視するかのように他の座席にも風船で空を飛ぶピカチュウのイラストが飾ってある。可愛い。
そして今気づいたけど隣に誰も座ってない！
ラッキー！ピカチュウありがとう！（ピカチュウは何にもしてない）
隣に人がいないことをいいことに機内をキョロキョロと見渡す。あ！

おいおいおい！こんなところにも遊び心が！モンスターボールやぁぁ！！
他にも座席やエチケット袋、機内で配られたドリンクカップにもピカチュウがいた。すごい、ピカチュウ大活躍！でも風船はやめとけ！！

ひとしきり興奮してお腹が空いた私はこっそり密輸していたカロリーメイトを食す。
斜め前の人も何かを食べているみたいでほっぺがもぐもぐしている。
ふふふ、きっとアタイと同じでピカチュウに興奮しちゃったのね！（多分違う）
そんなこんなをしていると機内の明かりがつきアナウンスが流れ始めた。
もう直ぐ到着か〜と聞いているとなんとピカチュウもアナウンスしていた！
「ピカ〜ピカピ〜ピッピカチュ！」
「そうだね、ピカチュウ。足元にお気をつけてお降りください。」
みたいな感じでアナウンスのお姉さんにピカチュウ語？を翻訳してもらいながらピカチュウも参加していたのだ！いや待って！何でピカチュウの言葉がわかるの！？アナウンスのお姉さん！すごいな！アタイも子供の頃ピカチュウの言葉がわかるようになりたくて必死に聞き取ろうとしてたけど！サトシには勝てなかったよ！！

【スカイマーク】
福岡空港→新千歳空港　往復 18,560円(いま得)／約2時間ちょっと

自分用

北海道の雪、怖い⛄️

そうこうしているうちに新千歳空港に到着した！
すごい！なんか寒い気がする！
でも札幌駅まで快速エアポートで外に出ることなく行けちゃうからそこまで寒さは感じないぜ！
キャッキャしながら切符売り場で札幌駅までの切符を買う。

【快速エアポート】
新千歳空港→札幌駅まで　1,150円（指定席は＋840円）／約40分

自分用

札幌駅に着いた私のテンションは一気に下がった。ついでに体温も下がった。

何じゃこの雪は！！！
えっもう3月なのにまだ雪が残ってるの？！寒すぎるだろ！北海道！！
しかもめっちゃ道がツルツルしてて滑る！助けて！！
はぁはぁ…寒いよ…死んじゃうよ…（寒さに弱い九州人）
さらに追い打ちをかけてきたのは靴だった。
そう、私の履いてきた靴はとてもとてもvery veryスポーティーな通気性の良い靴だったのだ。なんでそんな靴履いてきた。知らん。
足が凍傷になる前にホテルに行かなくちゃ！ヒイヒイ言いながらホテルまで歩く。

途中、かまくらが作れそうな雪の島を見つける。
これがここで暮らす人たちの日常なんだ…マンマミーア…。

ペンギン歩きで何とか滑ることなくホテルに着いた私はぐったりとベッドに横になった。本当は観光スポットとか美味しいもの食べに行きたかったけど…無理。
もうアタイのSAN値はゼロよ！ついでにHPも10くらいしかないわ！
体力の限界を感じた私は結局ライブが始まるまでの時間、ずっとホテルで過ごしていた。寒さってこんなにも体力を奪われるんだね…。

ライブで全部の力、使っちゃったよ…😇

午後６時、HPが50くらいまで回復した私はライブ会場に向かった。
よしよし！全身にカイロ貼り付けてきたからめっちゃあったけぇぞ！これで体力は奪われないはず！！という揚々とライブ会場に着いた頃に雪が降り始めた。
やめてっ！！これ以上私から体温を奪わないでぇぇぇっ！！！
私の祈りも虚しく無慈悲にも雪はコンコンと降ってくる。ライブ会場に入る頃には私のHPは10まで減っていた。もう私に残されたものは気力のみ！あれ？ライブってこんなに過酷なものだったっけ？！

すごく楽しいライブだった。うん。でもね、アタイ怖い。
これから外に出るのがとっても怖いよ！！
だってもう全ての、アタイの全ての力をライブで使っちゃったんだもん！！
全身が悲鳴をあげてるの！絶対⭐︎明日⭐︎筋肉痛！！いやもう今まさに筋肉痛！！
その状態で雪の道を歩くの、怖い！！恐怖と興奮が入り乱れてる！！
いやそんなこと考えてる暇あるならさっさとホテルに帰ろう。
少しでも暖をとりながら帰るために人波に身を委ねながら会場の外に出る。

さぁぁぁぁぁっぁムゥぅぅぅいいいいいいいい！！！！！！
なんかわっかんないけど街灯の灯りが暖かく思えちゃうの！なあぜなあぜ！？（もう古いって）

そこから先の記憶がない。いやあるんだけど、なんかずっとロボットダンスしてる人みたいに動いていたことしか思い出せない。（人間の動きができなかった）

あとドリンクを引き換えた時におまけ？でもらったグミを食べながら寝落ちした気がする。（ちゃんと写真撮ってた、えらいぞ。）
だからなのか、ピーナッツくんの『グミ超うめぇ』が夢の中でずっと鳴っていたのは。やっぱり音楽って記憶に残りやすいんだな…いやせっかくなら今日聞いたGalileo GalileiかBBHFの曲が流れるべきだったろ！

もう帰る時間だよ✈️

新千歳空港から飛び立った飛行機は私を乗せて南の国へと帰っていた。
おかしい。
本当だったら今頃札幌でお腹いっぱいにご馳走を食べて飛行機に乗っているはずだったのに。何も食べずに飛行機に乗っている。さらに追い打ちをかけるように眠くてたまらない。待って！これって…冬眠しようとしてない？！アタイの体、冬眠の準備始めちゃってない？！クソっ…今度また会う時は…覚えてろよ…北海…道…絶対…食べて遊んで…雪合…せ…ん…。

そうして気がついた時には福岡空港に到着していたのだった。（今回の旅行はずっと気絶するように寝てた気がするZE⭐︎）
あったけぇ〜！アタイの住む町ってこんな暖かかったんだ〜！！

ポカポカ陽気で体も目覚めたのか途端にお腹が空いてきた。
よーし！今日はマックだ！！いやそれでいいのか？！いやいいだろ！！
と一人寂しくツッコミをかましながら帰りのバスに乗り込んだ。

福岡国際ターミナルの４階で。すごい迫力だったので撮った。

もっと寒さに強くなりてぇよ。