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WINTER HARVEST-冬の収穫祭-で収穫されに行った!🌻⛄️

始まりの空


11月13日、私は空へと飛び立った。
久しぶりに乗る飛行機にワクワクしながら酔い止めを飲む。
乗り物に乗って移動するのが大好きなのだが、この身体はそうではないらしい。
すぐに車内の匂いや揺れのせいで酔ってしまう。これさえなければなぁ…と思いながら飛行機の窓から外を見る。

空島じゃん。

真っ青な空と海の上に雲が漫画みたいに漂っている。
思わずパシャリと写真を撮る。
何枚か撮って満足したのか、はたまた酔い止めの副作用のせいか、気絶するように寝てしまっていたらしい。アナウンスの声がかかり、着陸の衝撃で目を覚ました。
「へっ…もう着いたの…?」今回は飛行機の旅を楽しむぞ!と意気込んでいたのに一瞬で目的地に着いてしまった。
帰りの飛行機は絶対に寝ないぞ…とまだ寝ぼけている頭で考えながらフラフラとした足取りで出口へと向かった。


なんばhatch付近は工事中だった。

今回の旅の目的は大阪なんばhatchで行われるGalileo Galileiのライブだ。
実は今年の6月にも『Bee and The Whales』に行った↓

のだが、あまりにも興奮と感動で感情がぐちゃぐちゃになってしまってよく覚えていなかったのだ。(日記には楽しかったと書かれているけども!)

今回のライブは音楽を楽しみながらリラックスして聴きたいぞ!と意気込み(これがのちにフラグ回収される)さっそくなんばhatchに向かった。


興奮を隠しながら写真を撮った。

まだ開場まで3時間も時間があるのに、いそいそとライブ会場に向かったのには理由がある。
そう、私は極度の方向音痴だからだ!

一度会場までの道のりを歩いておかないと確実に迷ってしまって、ライブに間に合わなくなる!可能性がある!!(泣)
そう思ったため、空港からどこにも寄らずになんばhatchまで来たのだった。
そしてもう一つこの場所に早めに来た理由があった。
それはこいつだ↓

通常のライブハウスではドリンク代を入場の時に支払ってドリンクメダルを受け取るのだが、なんばhatchでは先にドリンクメダルをここで購入しておく必要があるらしい。
「入る前にここで買っておくのか…?」とメダル販売機の周りを彷徨いているとカップルがやってきて「これでしょ?先に買っとこ!」「えぇ?早くない?」「いやいや空いてる時に買っとくもんだよ」と話しながらメダルを買っていた。
「確かに…よし!私もあのカップルに倣って買っておこう!」
これが本当に正解だった。開場時間にはメダル販売機に長蛇の列ができていたのだ。(ありがとう…カップルよ…。)

ライブハウスまでの道のりもわかったし、ドリンクメダルも購入できて安心した私は今日泊まるホテルに向かった。


泊まった部屋からの景色。オレンジストリートが見えた。


チェックインを済ませて部屋に入ると空がオレンジ色に染まっていた。
「うわーすごい綺麗な空や〜」パシャパシャと写真を撮って満足する。
これからどっか行こうかな…とスマホで周辺の観光地を検索するものの、外の寒さに負けて部屋でグータラしていた。観光は明日にしよう。


明かりが灯り出した。

ネットというものは本当に恐ろしい。あっという間に時間が経っていた。
ホテルの窓の外を見ると太陽がゆっくりと沈んでいた。
「え?!もうこんな時間じゃん!」開場時間まであと15分になっている時計を見ながら支度を済ませて急いでホテルを出た。


友達の家


なんばhatchの外にはたくさんの人が凍えながら開場のアナウンスを待っていた。
寒い。めちゃくちゃ寒すぎる。昨日まで『秋の陽だまり』みたいに暖かかったのに急に寒いじゃん。天気予報を見てコートを着てきて正解だったぜ…。
キョロキョロと周りの様子を伺ってみる。
ヒェッ…あの人薄着だぁ…あっあっちの人たち寒すぎて震えてない…?てか海外から見に来た人たちも結構いるなぁ。え、待って。メダル販売機のところ人だかりヤバない?!よかった…先に買ってて。
と震えながら外で待っているとライブハウスのスタッフの方が「Aから順番に番号順でお呼びしますので〜」とアナウンスを始めた。
私は自分のチケットの整理番号を確認して会場に入っていった。


ライブハウスの中は…寒かった!!
いや、外よりは暖かかったけど今回のライブの演出でいつもよりライブハウスが冷やされていたのだ!
冬の収穫祭だからね!寒くないと冬って感じしないしね!!
と自分に言い聞かせながら会場の中を彷徨う。
「…めっちゃ前方空いてない??」
前回のライブの時同様、なぜか前方ステージ近くは人が埋まっていない。
(なぜ皆の衆、前に行かないのですか…?え、自分最前列行っても良いすか??)
前回のライブでは左側だったからとウキウキしながら右側前方、前から三番目の場所を陣取る。うわ!ここめっちゃステージ見える!えぇ…いいの?こんな良い場所もらっても…と困惑と興奮しながら観賞用の眼鏡をかける。
スピーカーから流れているGalileoセレクトの曲と焚き火のパチパチという音(多分そう)が混ざって聞こえてくる。だんだん気持ちが落ち着いていく。
あれ?やばいぞ…なんか眠くなってきたぞ…おいおいこれからライブだってのに…ねむ…いよ…パトラッシュ…ちょっとリラックスしすぎだって…。
まるで友達の家にいるみたいな気分だ。
これじゃ立ったまま寝ちまう!と思った私はステージを観察することにした。
すごい、今回のテーマ「冬の収穫祭」って感じのアイテムがたくさん転がっている!
暖炉の前にあるおばあちゃんが座ってそうなゆらゆら動く椅子に鹿の角オブジェクト、機材を置いているテーブルも2×4で作った感じのものだ。他にもお酒の瓶やレプリカと思われる果物、ドライフラワー(で合っているのか?)が随所に置いてある。それを照らしているのがスタンドランプだ。めっちゃおしゃれ!部屋の中って感じだ!!私の視点からは見えなかったがハンモックもあったみたいだ。いいなハンモック…。
そして驚いたことにこのステージにあるもの全部、一台の車に乗せて移動しているらしい!(MCでざき兄が言っていた。)
ステージの雰囲気と会場に流れる音楽でまどろみながらその時を待った。



冬の収穫祭


「今日はみなさんには見えてないかもしれませんが
死神が持ってるみたいなでっかい鎌でね、収穫しにきました」


MCでのざき兄の言葉通り、私はすっかり収穫されてしまった。
魂を?いやいやそんな物騒なものじゃない。

BaTWツアーでまいた種を収穫しに行こうと急遽決めた今ツアー🌾
”冬の収穫祭”をイメージした時、
皆が集まってくる小屋を作りたいという
雄貴の発想から小屋の制作が始まりました🛖

GalileoGalilei 公式X(Twitter)より抜擢

そう、この『WINTER HARVEST-冬の収穫祭-』は前回のツアーの続きだったのだ。
5月から行われたBaTWツアーでGalileo Galileiというバンドを初めて知った人や、再始動を待ち望んでいた人たちの心にまかれた種。
それが収穫の時期を迎えたのだ、と。

最初、このコンセプトがよく分かっていなかった私だったがライブが始まるにつれて「ああそういうことか」と理解していった。
いつの間にか私の心にもその種がまかれていたみたいだ。そしてそれはもう大きく育っていた。身体が勝手に踊っているのを見れば誰だってわかる。
収穫する側も、収穫される側も楽しくてしょうがない。そんな空間だった。


帰りの道で身も心もほくほくしながら今回のライブを思い出していた。

始まりのBlue River Side Aloneから管制塔への流れがもう凄かった。
なんか、なんていうか、ね!(急な語彙力の低下)
岩井くんから登場、演奏が始まってメンバーがひとりずつ増えていく。
その時の雪を踏んでいるような音がギシギシっと鳴って、ドアが開く音。
雪降る外から小屋へ入ってきたような演出があって初っ端からワクワクが止まらなかった。

ここからは印象に残っている範囲で感想を書いていくぞ!

前回のライブでは演奏されなかった曲、ファーザー。
力強い、ざき兄の声に圧倒された。こんなかっこいい曲だったんやね…。ますます好きになったよ。ライブで聴けるとは思わなくてアナゴさんみたいな「えぇ?!」って声が出たのは内緒だ。

愛を。この曲の手拍子がちょっと面白いのだが、みんな必死に食らいついていって可愛かった。私はというと、よく一人で踊ったり擬似ライブをしてるもんだから「この曲の手拍子なんてお茶の子さいさいよ!!」と調子に乗って手拍子をしていたら手が真っ赤になった。(バカだ)


あそぼはもう言うまでもなくライブ映えしまくりの曲だ。
絶対に身体が踊り狂う。この曲で太鼓の血が騒いでしまった人は数知れず…と勝手に思っている。


愛なき世界ではX(旧Twitter)で募集して集まったみんなの撮った風景などの映像がスクリーンに映し出されていた。
ペンギンが空を飛んでいるように泳いでいたり、綺麗な夕日が海に沈んでいく様子など見ているだけで旅をしているような映像が曲と一緒に流れていく。
そして曲の最後に駅に着くアナウンスとその映像が映し出された。
終点は今日のライブが行われた場所、「大阪」だった。


BleachersModernGirlの和訳カバーはやばかった。
サポートメンバーの大久保さんのサックスが輝いていた。
めちゃくちゃざき兄と岩井くんが楽しそうだった。
音源動画出してくれ…と密かに望んでいる。


Imaginary Friendsではこっそりみぃなさん(さよならポニーテール)パートを歌ってしまった。ふふふ、これはある意味コラボだ!!(違う)


「アンコールなんでちょっとこのライブに関係ない話して良いですか?」
という前置きでこのライブの前日に急遽行われた関西大学ライブでのこぼれ話をざき兄が話していた。
尾崎兄弟が工学部の学生に間違われたことやメジャーデビュー頑張れよ!と言われたことなどが聞けてすごく面白かった。
「もっとドッカンドッカンMCで大爆笑を起こしたいんですけどね…あんまり喋るの上手くないんで」
と言っていたが、ざき兄!君は自覚してないだけで十分笑いをとっていたぞ!!

アンコール曲では夢に唄えばが久しぶりに聴けてすごく懐かしい気分だった。
よくこの曲を聴きながら寝てたな…。
音楽の不思議なところはその当時の気持ちを思い出させてくるところだ。
きっとこれから先もその不思議な力は私たちを振り回したり、救ってくれたりするんだろうな。と感傷的になる。


「最後の曲です」
その言葉でハッとする。そうだ、始まりがあれば終わりが必ずくるんだ。
今回のライブ最後の曲となったあえたねは前回のBaTWツアーでファンのみんなに会えたことへの気持ちが詰まった一曲だ。
この曲がリリースされた日から毎日聴いていた。
こんなにすぐにまたGalileo Galileiに会えるとは思っていなかった。
嬉しさともうすぐ終わってしまう寂しさで胸がいっぱいになりながら、一緒に「会えたね」と歌った。


しかし、そんな感傷的な気持ちを吹き飛ばしてくれる最後のサプライズがあった。
メンバーが手を振りながらステージから去っていった後、急にゲームの音楽が流れ出した。えっ?と思いながらステージを見るとそこにはスクリーンに映し出された告知が!!笑

なるほど、「またすぐに会えるよ」ってことね!!
よっしゃチケット取ったるで〜!!とウキウキとした足取りでホテルまでの道のりを帰った。

すごいキラッキラに光ってた。から撮った。


【セットリスト】
Blue River Side Alone
管制塔
ギターバッグ
ファーザー
愛を
バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
あそぼ
愛なき世界
青い栞
Bee and The Whales
ModernGirl/Bleachers(和訳カバー)
Imaginary Friends
ピーターへ愛を込めて
燃える森と氷河
ヘイヘイ
星を落とす
Sea and The Darkness II (Totally Black)

【アンコール】
夢に唄えば
あえたね


「なんかコイツ面白いじゃん?」と思われたそこのあなた!! そうです!そこのあなたです!よかったらサポートしてくださぁあああああいぃ!!!! 創作作品を制作するための資金にさせていただきます! よろしくお願いしまあああああああああああああああああああすっ!!!!💪✨