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孤独の世界に、こんにちは。

つまるところニートで一人暮らしをしている私には、
人と接する機会がない。皆無だ。

「ちょっと教えてくれ。
 君はどうやって友人を見つけた?」

小学生の頃、クラスのほとんどの女子から相談を受けていた。
恋愛相談からちょっとした悩みまで。
廊下の窓際に誰かが置いて行ったイスがふたつ向かい合わせであって、
朝早く誰もいない時間にそこに座った。
そこから窓の外を覗くと、登校して来る子たちが見える。
眠そうな子、友達と傘で遊びながら走ってる子、こっちに気づいて手を振る子。
しばらくすると向かいのイスにクラスの女の子が座る。
「あのさ〜…」と話し始める。
私はうんうんと頷いたり、喜んだり、悲しい表情を浮かべて相手の話を聞く。
アドバイスなんてものは存在しない。
ただただ、目の前の子の話に夢中になって聞いていた。

そんな小学生だった自分に問う。

「どうやったら大人になった自分に友人ができますかぁぁぁぁ!!!」


「小学生の自分にこんなこと言ったら酷だとは思うけど、
 あなたはいま友人と呼べる人がいません。」

『えっ?なんで?ゆりちゃんやハルちゃんは?』

「疎遠になります…ごめん、ごめんよぉ〜(泣)」

『なんかしたの?喧嘩とか??』

「違います。なんか…大人に近づくにつれて
 女性のグループが苦手になっていきます。
 それはゆりちゃんたちもです。つまり…』

『嫌いになった?』

「…うん。ごめんね」

『なんで謝るの?』

「うん?いやだって一人になるの嫌じゃないの?」

『あのさ、私ひとり好きだよ』


そういやそうだな。
一人で図書室とかずっといたな。
昼休みとか昼寝してたな(笑)

そうかぁ、私は小学生の時から一人好きだったのかぁ。

『たぶん集団行動が苦手なんだよ、私たち』

「そうだね〜そうだわ〜(笑)」

『大人になったらさぁ…』

「うん?」

『澄んだ星空の見える綺麗な場所に行ってほしい』

「ひとりで?」

『うん。独りで。』

「独り…」

『たぶん今すごく孤独を感じてると思うけど、
 それって貴重な時間だよ。』

「そうかな?」

『友達を作る前に孤独と友達になりなよ』

「えっなにそれ深いな?!どうやって??」

『うーん。わかんない。誰も友達になったことないだろうから。』

「前例がないって難しいなぁ。」

『ね。むずいよね。でもできるよ、きっと!』

「おおぉ(困惑)どした?急に元気になったな」

『いや私も今日、ゆりちゃんと喧嘩してさぁ。
 なんか人間関係って難しいよね。』

「小学生でそれ言ってたのか…私…。あれ?」

『?どうしたのさ』

「アドバイスしてくれたね。
 相談して来る子たちにはなにも言わなかったのに」

『だってあなたは私のアドバイスを聞いて、実践してくれるでしょ?』

「…つまり実践しないヤツにはアドバイスしない…と?」

『そう!だってそういう人たちって話を聞いて欲しいだけだから!』

「自分すげぇな。小学生だよね?」

『でもあなたでもあるよ』

「ふむ」

『きっとできるよ、大丈夫さ!』

「よし!やってみるか!!
 で、そっちはゆりちゃんとどうすんの?」

『このままじゃ嫌だから謝るよ。』

「(大人やん…今よりも大人やん…)
 じゃお互い頑張ろうね!」

『頑張るって言葉は…』

「あ、嫌いだったね。そうだったそうだった。
 今十分頑張ってるもんね。それじゃあ…」

「オラッ、ワァクワクすっぞ‼️」


『・・・』

「あれ?ドラゴンボール知らんかったっけ?」

『…うん』

「なんか…ごめん…」


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