弓道を行うときに筋トレは必要か?

私は現在、大学弓道を3年ほど続けている。新入生に対して、「弓道は筋肉がいらないスポーツ」「弓道は運動音痴な人でも大丈夫」と言われることが多いが、本当にそうなのか?と疑問に感じることが多かった。そのため、今回私が「弓道をするときに筋肉は必要か。また、必要ならばその理由は何か」ということについて言語化してみる。


弓道をする際には、上腕三頭筋や前鋸筋、広背筋、更には母指内転筋など、上肢だけでも様々な筋肉を動かすことが必要となる(それぞれの筋肉の動きは調べてみてください)。


だが、弓道をするときにかかってくる力は、それだけだろうか。弓道は射法八節に沿って行う競技であり、的前に立つまでの練習であるゴム弓、素引き、巻藁でも基本的に同じ動きを繰り返す。


 しかし、その中で「右肘に負荷がかかるような引き方」「左肩に負荷が掛かる引き方」をしてしまうことがしばしば有る。

初心者であればなおさら、上腕三頭筋など今まで意識したことのない筋肉を使うことが難しい。そして関節に負荷が掛かる引き方をしてしまい、「痛み」が生じるのである。


弓道は生涯スポーツであり、細く長く続けていくものだ、と言われることが多い。
それを可能にするのが、上記で挙げた以外の筋肉トレーニングである。


 例えば、上腕二頭筋を鍛えていると、多少肘に負荷がかかった状態でも、関節への負荷を軽減することができる。
三角筋を鍛えていると、右肩が詰まった際の肩関節への負荷を筋肉でカバーすることができます。

以上の理由から私は、弓道では使わないとされている筋肉、の筋トレを日々行っています。

ただ同時に、筋トレをすることのデメリットも有ると感じています。


例えば先ほど「腕で引くのではない」と言いました。弓道の動きを通しての筋トレのみの場合、そもそも腕で引く弓力がない場合が有るので心配ありません。
上腕二頭筋を下手に鍛えてしまうことで、寧ろ弓道をするときにそこの筋肉を使ってしまうことに繋がります。


弓道から離れ、身体活動という点では筋力が増えることで基礎代謝も良くなり、太りにくい、身体の線を整えられる、などとメリットもあります。

間違いなく言えることは、筋肉を付けてそんはないだろう、ということです。

楽しい弓道ライフを👼👼

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