【インド探訪記🇮🇳①】動き回る野良犬は餓死しない
動き回る野良犬と、じっとその場にいる野良犬。先に餓死するのはどちらだろう。
と、考えたことはありますか?
祝日に、海岸へ行ったんですよね。
特にやることも無いというか、自分ですべての旅行プランを立てるのが億劫になっていた時期でもあり、オペ室スタッフおすすめのKuzhupillly beach へ。
インドに来てもう見慣れてしまったけれど、そこら中に野良犬がおるんです。
完全に馴染んでる。
4匹の子犬?小さな黒い犬を見つけました。
「チッチッチ」と舌で音を鳴らすと、ちょこちょこと寄ってくる。かわいい。
同行した看護師の人が犬好きだったので、餌をやることになったんですね。ビスケットを持ったこちらを見つけたと思いきや、全速力で寄ってくる。こっちに向かってせっせと尻尾を振ってくる犬って、例え野良犬で、とんでもない病原体を持っているかもしれなくても、かわいいもんなんです。
自分犬猫両刀なので。
でも、あることに気がつきます。
「あれ?さっき4匹おったよね?なんで今3匹しかおらんの…?」
ふと最初の、4匹の犬を見つけた場所に戻ってみると、1匹の犬が動けなくなってそこに座り込んでるんですわ。
自分みたいに3匹しかいないなと気がついた人は4匹目に思いを馳せる事が出来て、そうするとこの子は餌にありつく事が出来る。
でも、そうじゃなかった場合どうだろうか。
自分からガッツいて行かないと、餌が手に入らない、手に入る確率が低くなる‥‥。
別に動き回る事が良い、留まってるのが悪い、って単純に突き放せるものでは無いと思います。
動き回ることで、体力を消耗する。運良く定期的に、体力が尽きる前に餌にありつけたら良いですけど、そうじゃなかったら自分が動いたせいで餓死してしまう。
だったら、「この人は絶対に餌をくれるぞ」という人が来るまで待っている、1つの場所に留まる、という作戦も1つありなように見えてきます。
ただね、「この人は絶対に餌をくれるぞ」って予め分かるかというと、まァ分からんのです(犬にはわかっているのかもしれません、オーラとか感じられるのかも)
人間でもこういう世界、ありますよね。
ひたすら打診の回数を増やすことで、成功に至るパターン。
例えばあなたが大学のレポートで、10人にアンケートを取る必要があるとします。
10人に聞いて1人が答えてくれるとしたら、単純計算100人に話しかければ、10人分のアンケート回答が集まる、ということになる。
そんなときに「あの人は答えてくれそう」「下むいて歩いて図書館向かってる人は真面目だから狙い目だよ」なんてことは、考えない。
賢く、合理的に動くことも、人生ときには必要です。そうですよね。
でもそれって、本当に合理的な方法なんでしょうか?
自分からだけ合理的に見えていて、他者から見たら全く持って不合理、な場合もあったりします。
自分から不合理な道は取りづらいものですが、そういう指摘を受けたときには、素直に従える様になりたいと強く思った、インドの1日でした。
合理的はときに不合理。打算的になるな。
P.S. 私は犬猫両刀だと書きましたが、猫の中では白か黒の猫が好きです。飼ってスゥハァしたい。
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