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ITIL® ファンデーション ITIL 4 エディションを合格した話

※この記事は約2500文字です。約5分で読めます。

結論としては、凡そ40時間程度の勉強時間で以下の通り90%で合格しました。

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私のスペックは、
・非エンジニア
・仕事がIT系の為、基本的なIT知識は有してる
・IPAの資格はL2の情報セキュリティマネジメント試験まで合格
・応用情報は受かるであろう知識は持っている
といった感じです。

受験までの体験談を纏めておりますので、これから受験を考えている方はご参考になれば幸いです。

1.勉強に至る経緯

仕事柄、DXの話をする機会が多いのですが、その中でITIL 4がその辺りを色々と説明してい事を知り、加えてITIL v3を少し書籍で読んだ事もあり、興味を持ったのが最初でした。

また、IPAを定期的に受けていますが、春秋で少し間も空くので、その隙間で資格を取れたらと思い、勉強を開始しました。

ちなみに、金額もかなり高額でコスパは正直分からないのですが、ITIL 4の内容自体はかなり良く纏まっており、ITだけでなく「顧客への価値をどうデザインするか」の観点も含まれており、VUCAの世の中を生き抜く上で必要な知識という印象です。

2.全体像を掴む

ITILって何?は以下をご参考にください。この辺りで超概要は掴めます。

次に、ITIL4の基礎知識は以下で勉強しました。ITIL4の全体像と個人的に分かりにくいと感じた34のプラクティスについて、特に分かりやすく書かれています。

以下は公式テキストですが、正直読みづらい&分かりづらいです。ただし、試験を受けるのであれば、一通り読み理解する事は必須です。なお、今現在は試験を受けるとついてきます。

3.試験対策

まずは上の本で基本を頭に叩き込む必要があります。その後、演習になりますが、以下の一択かと思います。

半分はここから同じ問題が出ます。実際の試験と同じく翻訳が微妙で分かりずらいのも多いのですが、それを含めて慣れる必要があります。こちらを暗記し、見た瞬間に答えが出る様になれば合格圏内かなと思います。

実際の試験で出る初見問題については、書籍で学んだ基礎を使いながら消去法で選んで行けばある程度正答に近づくはずです。

4.受験

まず、申し込みですが、プロメトリック経由でPeople Certから申し込む事になります。ただ、非常に高額になってしまったので、私はバウチャー利用で申し込みました。

また、試験当日の振る舞いですが、福岡で受験している方の記事が少なく、以下が参考になりました。

なお、PSI社版の詳細手順は以下が参考になりました。

5.結果

冒頭書いた通り、凡そ40時間程度の勉強時間で以下の通り90%で合格しました。そこまでメジャーな試験ではない&書籍が少ないので勉強しづらいのですが、上記の通り取り組めば合格できるのではないかなと思います。

特に試験を合格する上で大事かつ分かりづらい内容を以下に列挙します。

【サービスマネジメントの主要概念】
価値:成果、コスト及びリスク
・価値とは知覚されている便益、便利及び何かしらの重要性
・成果とはアウトプット(活動の成果物)によって可能になる理解関係者にとっての結果
・コストとは特定の活動またはリソースに費やされた金額の額
・リスクとは損害や損失を引き起こす、または達成目標の実現をより困難にする可能性のあるイベント
【サービスバリュー・システム】
従うべき原則

・価値に着目する
・現状から始める
・フィードバックを元に反復して進化する
・協働し、可視性を高める
・包括的に考え、取り組む
・シンプルに実践的にする
・最適化し、自動化する
ガバナンス
・組織を方向づけし、コントロールする
継続的改善
・ビジョンは何か?⇆事業のビジョン、ミッション、最終目標及び達成目標
・我々はどこにいるのか?⇆ベースライン・アセスメントを実施
・我々はどこを目指すのか?⇆測定可能な目標を定義
・どのようにして目標を達成するのか⇆改善計画を定義
・行動を起こす⇆改善の行動を実行
・我々は達成したのか⇆測定基準とKPIを評価
プラクティス
・一般的マネジメントプラクティス
  アーキテクチャ管理、継続的改善、情報セキュリテイ管理、ナレッジ管理、測定および報告、組織変更の管理、ポートフォリオ管理、プロジェクト管理、関係管理、リスク管理、サービス財務管理、戦略管理、サプライヤ管理
・サービスマネジメントプラクティス
  要因及びタレント管理プラクティス、可用性管理、事業分析、キャパシティ及びパフォーマンス管理、変更実現、インシデント管理、IT資産管理
  モニタリングおよびイベント管理、問題管理、リリース管理、サービス・カタログ管理、サービス構成管理、サービス継続性管理、サービスデザイン、サービスデスク、サービスレベル管理、サービス要求管理
・技術的マネジメントプラクティス
  サービスの妥当性確認及びテスト、展開管理、インフラストラクチャおよびプラットフォーム管理、ソフトウェア開発および管理

皆様も興味があれば、その時が勉強するタイミングだと思いますので、是非受験してみては如何でしょうか。

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