社会人赤ちゃんの成長


職場が変わる前に不安と期待を抱きながらnoteを書いた日から9ヶ月くらい経った。

生後9ヶ月って赤子で言うと、おすわりが安定してひとり遊びができるようになるくらいの期間らしい。
そう考えると結構経ったな。

入社から数えると3歳くらいになる。赤子であればかなり自我が芽生え、言葉もしっかり話せるようになるレベルで成長しているはずである。

私はどうなんだろう。

“仕事だけが人生じゃないよ、必要以上に犠牲にしないでね、と周りの人達にちゃんと伝えられる人間でありたい。”

“好きなものを好きと言って、好きな人たちに少しでも優しくありたい
そのためには心の余裕と揺るがない信念が必要なのである。”

9ヶ月前の自分が書いていた言葉。

私は、割とこの言葉通りに生きてこられたと思う。

引っ越して、新しい土地で暮らした。
アイドルのライブだけでなく舞台や芸人のライブにも足を運んで、都会に住む今しかできないことを悔いのないように楽しむことができた。
飽きるくらい(ほんとは飽きやしないけど)観劇することで、いつ転勤しても後悔しないレベルまではいけた気がする。

私は産まれてからずっと田舎で暮らしてきて、都会へのコンプレックスがあった。
いつか都会で暮らすことが1つの目標だったから、こうやって夢を叶えられて嬉しかった。

都会はいろんなものに簡単に触れられるし、思っていた通りの刺激がいっぱいある。
生に触れた経験は、感覚としてしか残らない。会場の独特の熱量とざわめきをじっくり味わえたことは、きっと今後の人生において大切な宝物になると思う。

好きなものを好きと言えた。
じゃあ、好きな人たちに少しでも優しくあれたか。

私は5月から立場が変わり、人を動かすこともやってきた。
異動することが決まって、職場のみんなに『寂しい』『いやだ』『行かないで』って言ってもらえたことがとっても嬉しかった。皆んなを甘やかしたことはないし、いろんなお願いをしてきたけれど、ちゃんと向き合えば信頼関係は作れるんだと分かった。

だから、少しは他人に優しくあれたんじゃないかな、と思う。
褒めること、感謝すること、この当たり前の2つを徹底できたことはちょっぴり誇っていいと思う。
全員分の良いところを日記に書いたし、毎月全員にメッセージを送ったし、会えば必ず声をかけた。
面倒だし無駄なように見えるけれど、一つ一つ積み重ねれば、ちゃんと信頼関係のきっかけになることを実感した。

もちろん間違えたこともあるし、悔しかったことや憤ったこともあるけど、それらも全部これからの糧なんだと思えば強くなれる。

忙しない毎日を過ごしていると、なんにも進んでないんじゃないか?と思うことは多い。

でも振り返ってみれば、自分の強みややりたいことを見つけて、知識も手に入れられていた。
好きなものに関しても後悔はないし、行動力と、(ざっくりとしてはいるが)目標を持って日々を過ごせたことは私の大切な経験値である。

まだまだやりたいことがあるし、それらを叶えるための行動を一つずつ積み重ねていく。
自分には鬼の行動力があることを知ったから、たぶんこれからもどうにかなる。

社会人赤ちゃん、ちゃんと前進してるよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?