世の中で最も魅力的な飲料って何だと思いますか?

酒を最初に作って飲もうと思ったのは誰なのだろうか。

酒とは魅惑の液体だと思う。

ある時は人を気持ち良くさせ、ある時はダメにし、ある時は幸せにし、ある時は殺す。

今まで何人の人が酒に人生を狂わされてきたのか、今まで何人の人が酒に支えられたのか。

酒を一気に飲んで死ぬ人がいる。
飲みすぎて二日酔いになって具合が悪くなる人がいる。
中毒になってしまい、病院へ通う人がいる。

こんな恐ろしい液体が身近に存在している。

一方でうちの父親はビールが趣味である。

ビールノートなるものまで記しており、世界各国のビールを飲んでは味やラベルを記録している。

すごく楽しそうである。

飲み会を過ごす人は大体陽気だし、祝いの席でも場を和ませるのは酒であることが多い。

塩酸や石油は飲めないし、水やお茶、ジュースではそんなことにはならない。

(ところでどこかに、未だ見つかっていないアルコールのようなものはあるのだろうか)

子供の頃、早くお酒を飲んでみたかった。

しかし、20歳になって初めて飲んだお酒は、想像していたよりも呆気ないものだった。

「あー、これが酒かぁ」くらいである。

そこまで弱くないので特に何も変わらなかったからかもしれない。

でも、よく考えれば随分と大きな違いである。

酒を飲めない年数は人生において20年しかないのである。

もう今後は法律によって制限されることは無い。

そう考えるとちょっと寂しい気もする。

…いや嘘だ、私はビールが好きなので飲めた方が嬉しい。

何であれ、法律までも作用させる液体がこの世にあるのって面白いなと思う。

遥か昔から人間は酒と共に生きていた。

少しずつ少しずつ進化させながら。

飲料の中で最も面白いものだと思う。

身体を壊さない程度に嗜みたいものである。

#エッセイ #酒

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