見出し画像

妻の初めての小説が発売されたから、山手線一周歩きながら本屋をめぐってみた

妻の大谷朝子が昨年の9月に集英社のすばる文学賞(純文学系の新人賞)を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。受賞作の『がらんどう』は2月3日に発売&「王様のブランチ」のブックコーナーで特集されました。
元々自分が出版社で働いていた経験があり、『がらんどう』の初版部数だとどのくらい本屋で並んでいるんだろうと思い、山手線一周歩きながら本屋を巡ることにした。

どのくらい平積みされているのか、面陳列されているのか、棚差しされているのか書店毎に確認し、妻に随時報告する旅へ。。。

平積み:表紙を上にして陳列する方法
面陳:表紙を(縦に)見せて陳列する方法
棚差し:背表紙を見せて陳列する方法

1駅目:品川駅

始まりの駅は品川駅。駅構内にあるBOOK COMPASSエキュート品川サウスくまざわ書店品川店の2店舗が近くにある。

BOOK COMPASSエキュート品川サウスには1冊棚差しであり、くまざわ書店品川店にはなかった。

2駅目:高輪ゲートウェイ駅

高輪ゲートウェイ駅の改札があるのと反対側からの写真。この駅周辺には本屋はない。というか利用者自体どのくらいいるんだろう?

3駅目:田町駅

田町駅にはくまざわ書店田町店虎ノ門書房田町店がある。本屋回りながらだと1日で山手線一周無理そうだとこの時点で感じた。

くまざわ書店田町店にはなかった。くまざわ書店系列には入っていないよう。ここは駅近のビルの4Fくらいにあり、割と広い。

虎ノ門書房田町店にもなかった。ここは駅から本当に近い。ビジネス書の気合いが入っている店舗作り。

4駅目:浜松町駅

浜松町駅はビジネス街だけれど、なんと本屋がない。山手線が本屋がないことに驚く駅No.1。

5駅目:新橋駅

新橋駅も本屋は近くにはあまりなく、汐留にあるリブロ汐留シオサイト店が強いて近場のお店か。

リブロ汐留シオサイト店にも置いていなかった。やや小さめなお店だった。

6駅目:有楽町駅

有楽町駅の目の前には三省堂書店有楽町店がドーンとある。そのすぐそばの北海道の物産館的なお店のソフトクリームが美味しい。

三省堂書店有楽町店には平積みで4,5冊くらい置いてありました。初めて書店で本を見かけて感動した。

7駅目:東京駅

東京駅には丸善丸の内本店八重洲ブックセンター本店があり、大型書店が充実している。この2つになかったら、諦めるしかないくらいの品揃え。

丸善丸の内本店では1冊棚差しされていた。めちゃくちゃでかいのに1冊だけかーって感じだが置いてあるだけありがたい。

8駅目:神田駅

神田駅には古書店やアダルト系の本屋しかない。思ったよりもアダルト系のお店があって驚いた。御茶ノ水まで行けばたくさんある。

9駅目:秋葉原駅

秋葉原駅、いわゆる普通の本屋からマニアックな本屋までたくさん。わりとひと気が戻ってきた気もする。カレーの名店が多い街。三省堂書店アトレ秋葉原1書泉ブックタワーなどわりと本屋はたくさんある。

こちらの三省堂書店にはなかった。アニメ関係の本がたくさんあって、賑わっていた。

10駅目:御徒町駅

御徒町駅、個人でやってる本屋と古本屋くらいしかない。ガード下がめちゃくちゃ賑わってて楽しい。いろんな店があるし、カルチャーもある。

11駅目:上野駅

上野駅、御徒町と繋がってるような駅前の感じ。美術館とか博物館側と雰囲気が全く違う。三省堂書店アトレ上野が入ってる。あとBOOK COMPASS エキュート上野もある。

三省堂書店アトレ上野には棚差しで2冊あった。ありがたい、ありがたい。

12駅目:鶯谷駅

鶯谷駅、駅の看板が掠れてる。書店はこの街にはない。この辺りは初めて歩いたけど、思ったよりアダルティーな街ではなかった。

13駅目:日暮里駅

日暮里駅、谷中銀座の玄関口としての要素が大きい気がする。武藤書店が谷中銀座にポツンとある。かき氷で有名なひみつ堂は2月でも行列。

お休みでした、児童書とか雑誌とか地元の人のためのお店って感じですかね。

14駅目:西日暮里駅

西日暮里駅、これといった特徴はない街。本屋は個人が30cm×30cmの箱を間借りして好きな本を売るスタイルの西日暮里 BOOK APARTMENTしかない。案外こういう普通の街が住みやすかったりもする。

西日暮里 BOOK APARTMENTはめちゃくちゃ賑わってた。個性が棚に出ている。

15駅目:田端駅

田端駅、一番ローカル感ある山手線の駅かも。本屋はない。住宅街って感じでお店は少ないが住みやすくはありそう。

16駅目:駒込駅

駒込駅、本屋はそんなになく商店街に小さいフタバ書店と文教堂書店がある。程よく都会でチェーン店もありつつ、一軒家やマンションもありバランスの良い街。

フタバ書店にはなかった。わりと小さめのお店。やっぱり直木賞や芥川賞の受賞作はどこにもある。

17駅目:巣鴨駅

巣鴨駅、成文堂書店が駅前にあり、街に根付いてる感じか良い。老人の街とか言うが、お店いっぱいあり、老若男女で賑わってる。

成文堂書店には置いていなかった。小説のコーナー自体めちゃくちゃ少ない。

18駅目:大塚駅

大塚駅、山下書店旭屋書店があり本屋はわりと充実。アトレもあり、めちゃくちゃ住みやすそう。ちょいローカル感があるのも良い。なお新大塚のカッチャルバッチャルは日本で一番カレーが美味いと思ってる。

山下書店にはなし。なんか雰囲気好きな書店だった。

旭屋書店大塚店には棚差しで3店。ありがてぇ、ありがてぇ。

19駅目:池袋駅

池袋駅、困ったらジュンク堂池袋本店に行けばいい。そこに全て(といったら大袈裟だけど)がある。街としては説明不要のカオスシティ。ちょい歩けばデカめのマンションもある。

広大なスペースがあり、書店としての規模がすごい。平積みで7冊くらい、面陳でも6冊とかで複数箇所あった。

20駅目:目白駅

目白駅、特に目立ったものはなく静かな街。本屋はない。学習院大学の中に本屋はある。わりといい雰囲気のマンションが路地裏にある。

21駅目:高田馬場駅

高田馬場駅(写真は西武だけど)、芳林堂書店が駅前のビルにあり良い。学生街っぽさはさほど感じなかったが、全体的に少し雑多な印象。

妻の本が14冊も平積みであり驚愕&感謝。ツイートしたら書店のtwitterアカウントに見つかってしまった。今後ともよろしくお願いいたします。

そして膝とアキレス腱と脛の筋肉が限界を迎えたので高田馬場で終了。次回作が発売されたらまたやってみよう。鶯谷、田端、駒込、巣鴨、大塚、目白、高田馬場は歩いたことのなり街だったので歩けてとても良かった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?