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もっと早く知りたかった!失敗しないためのドラム練習方法-前編-

このnoteはドラム初心者~中級者の方へ向けた、「皆が一度は経験するような失敗をあらかじめ知ることで回避し、遠回りせず少しでも早く上達することができるnote」です。
主に「ドラム初心者がつまづきがちなポイント・よくある悩みや疑問」について、その原因と解決方法を解説する内容となっています。

このnoteを読むことで、なかなか上達しないスランプを抜け出すことができたり、遠回りしてしまって上達が遅くなることを避け、より早く上手いドラマーになることができます。

また、普通に練習しているだけでは身につかないような知識も載せているため、これを読むことでドラムの上達がさらに早くなります。



ドラムを触っているJohnSmithと申します。
YoutubeやTwitter(X)で、ドラムやツーバスの上達に関する情報発信をしています。

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JohnSmithの軽い自己紹介演奏↓


※このnoteは前編です。前編単体でも大丈夫ですが、後編とセットで読んでいただくと、より広い知識が得られます。

後編はこちら↓


ドラムに限ったことではありませんが、初心者の頃は何を練習すればいいか迷ったり、正しい練習方法がわからなかったりして、素早く上達することが難しいものです。

たとえば、速い8ビートができるようになりたいと思って練習してはみるものの、右手(ハイハットを叩く手)の動かし方が合っているのかイマイチ分からず、あまり上達している感じがしないという経験が、誰しもあると思います。
腕に力を入れてみたり、逆にひたすら力を抜いてみたり、スティックの持ち方を変えてみたりと試行錯誤しているけれど、いつまで経っても速い8ビートができないままでいる…といった経験はないでしょうか?

よくわからないまま色々なことをやってみた結果、上達が遅くなる程度で済めばいいですが、間違った練習をしてしまっているがゆえに変な癖がついてしまい、上手くなるどころか逆に下手になってしまうというパターンもあります。

これの原因のほとんどは、「正しい知識を持っていないから」です。
正しい練習方法、正しい身体の動かし方を知っていれば、間違った練習をすることなく、早く上達することができます。

速い8ビートには「ダウンアップ奏法」という腕の動かし方が必要になりますが、これを知っているか知らないかで、その後の上達速度に圧倒的な差が生まれます。

ダウンアップ奏法が必要だと知らない場合、右手を速く動かすためにはどのような動きをすればいいか、どういった練習が必要になるのかを自分で探すところから始まります。
色々試してみること自体は良いことですが、上達の速度という観点からみると、効率が良いとは言えません。

反対に、ダウンアップ奏法が必要だと知っている人は、「腕をこのように動かせるようになったらいいんだな」と、練習のゴール地点を設定することができます。
それゆえに迷うことなく正しい練習に取り組めるため、上達が圧倒的に早くなります。


このnote(前編)では、速い8ビートの叩き方や片足ダブルを綺麗に踏む方法、手足がズレてしまって演奏がガタつくといったような、「ドラム初心者がつまづきがちなポイント・よくある悩みや疑問」を取り上げ、文章や画像、動画で解説していきます。

「なぜ多くの人がここでつまづくのか」、「上達が遅い人がやってしまっていること」、「なぜ皆この悩みを持っているのか」を知ることで、目に見えた失敗(間違った練習)を回避することができます。
同時に正しい練習方法や身体の動かし方を知ることで、脇道にそれることなく最短距離で上手いドラマーになることができます。

このnoteが、あなたのドラム上達の手助けになれば幸いです。




【注意事項】

♦このnoteはドラム初心者~中級者向けの内容となっているため、上級者向けとなるツーバス・ツインペダルの話は書いておりません。ツーバス・ツインペダルが上手くなりたい場合は、こちらのnoteを読んでいただけばと思います。

♦このnoteでは、足はヒールアップであることを前提としています。

♦右手が利き手、右足が利き足であることを前提としています。左利きである場合は、載っているフレーズの手順を反対にして練習してください。

♦解説用の譜面の読み方は、上の段のバツマークが右手ハイハット、真ん中の段の黒丸が左手スネア、下の段の黒丸が右足バスドラムです。

解説用の譜面の例



以上、ご了承ください。



【身体が思うように動かない編】


♦8ビートや2ビートで、手が足につられるのをどうにかしたい(もしくは足が手につられる)


ドラムを練習しているとほぼ必ず現れる、手が足につられてしまって綺麗に叩けない問題。
手足がこんがらがってしまい、綺麗な演奏ができないということは誰しも経験があると思います。

手と足がつられてしまう代表的なフレーズとして、こういったものがあります。
画像は8ビートのドンタドッドタンというフレーズになります。

8ビートの例

8ビートよりも2ビートの方が、手と足がつられがちです。
画像は先ほどと同じくドンタドッドタンです。

2ビートの例


この問題が起こる原因は、「手と足の関係性を知らないこと」にあります。

手と足の関係性とは、「手と足を同時に叩いているのか、交互に叩いているのか」です。

ドラムのすべてのフレーズは、「手足が同時か交互か」の2つしかありません。
どれだけ難しいフレーズでも分解していけば、「右手と右足が同時になっている」「右足と左足が交互に動いている」「右手と左手で同時に叩いている」といった、同時か交互かのどちらかに分類することができます。

このドラムにおける基本原則を知り、「いつ手と足を同時に叩いて、いつ手と足が交互になる(同時にならない)のか」という関係性を知ることで、手足がつられてしまうような難しいフレーズができるようになります。

具体的に、2ビートのドンタドッドタンで見ていきます。
次の画像は、「ドンタドッドタン」の前半である「ドンタ」の部分です。
最初は右手と右足を同時に叩いて、次に右手と左手を同時に叩きます。
これは、ドラムの基本原則の「同時」が適用されています。

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