「だって仕事だから」に潜む危険性 1/2
数年ほど前、私は仕事で、うつの一歩手前くらいの状態になったことがあります。
(よく言われていることですが、性格の悪い人はうつにはなりづらいですw
個人的にも、真面目で融通の効かない、おとなしい人ほどうつになりやすいと思います。)
その時の経験をもとに、「だって仕事だから」という言葉の裏に潜む危険性を、考えていきたいと思います。
1.社会に出たら自分の心身は自分で守る
2.企業と社員は利害関係でのみ繋がっている
3.企業は止まることができない
1.社会に出たら自分の心身は自分で守る
当たり前のようですが、これをちゃんと自覚している人は多くありません。
あなたの周りにもオーバーワークをして、疲れて切っている人がいると思います。
しかし、その人が上司から「大変そうだからもう休んでいいよ」なんて言われているでしょうか?
間違いなく、見て見ぬ振りをしています。
あなたは仕事をしていて、「これだけ頑張っているんだから、きっと誰かが見てくれているだろう」と思ったことはありませんか?
ちゃんと正当な評価をされていると思いますか?
残念ですが、あなたの仕事ぶりをちゃんと見ている人はほとんど(もしくは全く)いません。
それもそのはず、基本的に皆は自分自身のことでいっぱいいっぱいなのです。
あなたがちゃんと声を出さなければ、周りの人は「あなたは大丈夫な人」という解釈をします。
人は誰しも、「頑張っていれば誰か見てくれるはず、会社も気付いてくれるはず」という思いを抱いて仕事をしていますが、それは幻想です。
あえてきつい言葉で言うなら、傲慢な考えとも言えます。
言いづらいことでもちゃんと話すというのが、社会人のつとめだと思います。
自分の心身を自分で守るためにも、会社や企業に過度の期待はしないようにしましょう。
2.企業と社員は利害関係でのみ繋がっている
これも当たり前の話ですが、自覚している人は少ないと思います。
結局のところ、会社というのは凄くシンプルなのです。
「これだけ給料をあげるから、これだけ働いてください」たったこれだけの契約です。
つまり、それが割に合わなければ企業は社員を解雇できるし、社員もまた同じように、退職することができるのです。
会社や同僚に申し訳ないから、という考えも一理あります。
しかし退職日にちゃんとあいさつをすれば問題はないはずです。
それとこれが大切なことなのですが、退職すれば、半年どころか数ヶ月で同僚はあなたのことを忘れます。
今一度、働くということを、もっとシンプルに考えてみましょう。
3.企業は止まることができない
以前、私の勤める会社で、社員が会社内で自殺したことがありました。
もちろん大騒ぎになりましたが、緊急の集会を開いて社長が言ったのは、
「納期があるから作業を止めることはできません。気分が悪くなった人は帰っていいですが、それ以外の人はそのまま作業を続けてください」とのこと。
すべての仕事には納期があります。というか、納期があるからこそ仕事になるといってもいいでしょう。
私はこの時、人が一人死んだくらいでは、企業は止まらないということを学びました。
オーバーワークで会社や同僚に恨みつらみが募り、極端な考えに支配されそうになった時は思い出してください。
人が一人死んだくらいでは、世の中は何も変わりません。
だからこそ、つらい時は逃げて、自分自身を守ってあげてください。
後半へつづく
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