終戦の日に思うこと。

8月に入ってからこっちの友達と戦争の話をすることが増えた。周りがするわけではなく、話を始めるのは私。今日は広島の日なんだ、今日は長崎の日なんだ、今日は日本にとっての終戦の日なんだよね、と、普通に会話する中で友達に話していく。

大概、みんな知らない。原爆が落ちたことは知っていても2個落ちたことすら知らない人もいるし、その間隔が3日だったことも知らない。不可侵条約を結んでいたソ連が終戦間際に攻め込んできて、北の島を取って行ったことも知らない。そもそもヨーロッパの戦争は、5月に終戦しているので、8月が終戦ということすら知らない。

だからこそ、特に原爆に関しては、絶対に話すようにしている。アメリカに行った時も、ちょうど夏だったからその話をした。

中学の修学旅行で広島へ行き、高校の修学旅行で沖縄に行った。体験者の話を聞いて、実際の銃の跡や洞窟や防空壕をみたり平和記念館に行ったりして、ものすごく気分が悪くなったことも覚えている。はだしのゲンを見せられた日の夜は、ほとんど寝れなかった。日本人ならこれらのうちどれかは経験していると思う。どれもこれも、中学高校時代には、時間が過ぎ去るのをただただ待っているだけの、不快な時間だったけど、学校教育というものの中で、もしかしたら1番大事なものだったのかもしれないと、今になって思う。

原爆って、何が原因で死ぬの?放射線で癌とかはわかるけど、その当時の死因は何が多いん?とこっちの友達に聞かれたときに、修学旅行の思い出とはだしのゲンがものすごく鮮明に思い出せたので、具体的な原爆の話、例えば爆風で建物がほぼ全壊して建物の下敷きになった人たちのこと、黒い雨のこと、火傷で肌が溶けていった人たちのこと、汚染のことを知らずに死んでいったあるいは癌になった人たちのことを話してみた。原爆はとりあえず人がたくさん死んで、アフターエフェクトも大きい怖い武器、って言うことは知ってたけど、そんなにぐろいことになるんや、、と友達はびっくりしていた。でも今の世の中いろんな国が持ってるからこそ、日本以外の国でもこれはもっと教えられるべきだよね、とも言われて、その通りだなと思った。

次の夏はどの国にあるのかわからないけど、どの国にいても、8月のこの3日(終戦、広島、長崎)は大事にしたいし、ちゃんと周りの人たちと戦争の話をする日にしたいな、と思う今日この頃です。


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