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生きるための哲学

本の情報(読了日2022/3/2)

書名:生きるための哲学
作者:白取春彦
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
ASIN: B00AZWTFSQ

この本では誰しも一度は考えたことがあるであろう概念をわかりやすく解説したものである。

冒頭にて、不幸になるのは難しくないと書かれている。現実になすべき事柄を放り出して意味の曖昧な観念や概念を追い続けると不幸になり、貧するそうだ。偏見だが、哲学にはまっている方にはたまに曖昧な概念を追いすぎている人がいるような気がする。理想が高すぎて現実とつりあっておらず、ストレスがかかりすぎるのではなかろうか。

自分は、よくわからない物事があるからこそ人生は不確かで、予想できないところが魅力的だと思う。この記事を読んでいる人は誰でも生きており、各々人生を歩んでいるだろう。ただし、それが楽しいか、楽しくないかは人それぞれだろう。

強く生きるとはなにか、仕事の意義とはなにかなど。この本では多くの抽象的概念の解釈が書かれているがそのどれもが深く考えすぎるとストレスになりそうなものばかりだ。日本人は義務教育が発達しておりどんなに貧しい人でも簡単な足し算や引き算ができて日本語の読み書きができる。しかし、和を尊ぶ文化であることから抽象的概念について他人と議論する機会はバラツキがある。大人になってから抽象的概念について考える人も少なくはないだろう。

もしかしたら、日本人の自殺率が高いのもこういったことに関係あるかもしれないと思う。なぜなら、抽象的概念を自分1人で考えすぎて、だんだん不幸になり、人生に絶望する人が多いのではないかと考えるからだ。

この本を読んでそんな考え方があるのかと思う程度が一番ちょうどよいのかもしれない。

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