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賢者の書

本の情報(読了日2022/3/11)
書名:賢者の書
作者: 喜多川泰
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ASNI:B00A3ODQ4K

この本は、日常がうまくいかない男性アレックスが旅する少年サイードがもっている本、賢者の書を読むという形式で人生をどう生きるかを紹介している。

賢者ときくとなんだか偉そうな人を想像するだろう。この本では9人の賢者が登場する。全員年齢も性別もバラバラで満ち足りた生活を送っている。賢者たちはそれぞれサイードに1つずつ最高の賢者になるための方法をサイードに教えた。

賢者になるための方法はそんなに難しすぎることではない。例えば、以下のものだ。

・自尊心は必要だが同じくらい「他尊心」も必要。この世の人全員がかけがえのない、素晴らしい奇跡の存在であり特別であることを知り、すべての人を尊重すること

・将来何になりたいかではなく、どんな人間になりたいかを目標にすることが大切

・投資とは自らのもつ財産を今は使えないものに換えて将来価値が上がるのを待つことである。時間を自分のビジョンに正しく投資し欠かさないこと

・とにかく感謝の言葉を多く口にすること

どれも重要なことだが、なかなか気づかなかったり実現できないことばかりだ。自分が印象に残った言葉と感想を書いていく。

まず、「将来どんな人間になりたいか目標にすることが大切」ということについてだ。自分は幼少期から、何になりたいか聞かれながら大人になった。大人になってからも将来に関して考えるとき、何になりたいかを考えることが先になっている。とくに仕事内容に関してはこうなりたいと思うことが多い。もちろん、何も考えないよりはましだが、仕事内容が変わったからといって自分の性格が変わるわけではない。また、どんな人間になったらいいか定めておくほうが自分の将来像がブレなくていいと思った。

つぎに、「自尊心と同じくらい他尊心も大事」ということだ。何か行動するとき、その人も自分と同じく母親から生まれて無力な状態から誰かに育ててもらってここまで来たんだなと思う。こうすると、より人のためを考えて行動できるようになると思った。どんなに劣悪な幼少期があってもその人がなんとか生きてここにいることは事実だ。そう思うと自分だけでなく他人も大事ということがなんとなく理解できるような気がした。

最後に、「とにかく感謝の言葉を口にすること」。これが一番難しいと思う。例えばコンビニについてだ。コンビニが24時間営業しているのは、24時間誰かがそこで働いて仕事をしているからだ。そう思うとすごい。感謝しようと思える。感謝の言葉を口にすることは難しい。自分の周辺で起こっていることは全部当たり前のこととして受け流していることが多いからだ。

できるだけこの本にかかれていることを1つ1つ実践していきたいと思えた。今すぐには習慣にできないけれど、何十年も意識してやっていればそのうち身につくのではと思える。


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