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イタリア滞在135日目・136日目

「一仕事終えたとき、イタリア語でなんて言うの?」とイタリア人に英語で尋ねたらBuon lavoroと教えてもらいました。

「After the work, we did good work的な……」と聞いたのですけど、自分でgood workって言ってますね。英語からイタリア語への翻訳ができない馬鹿みたいな質問ですが、言葉のニュアンスって複雑だから安易に翻訳しないように努めたんですけど、そもそも英語で聞いているから意味ないかも。

今日は「ウェンズデー」をイタリア語で聞いてたら全然違う作品に聞こえてびっくりした。言語って全然違くてびっくりしますね。日本語、イタリア語、英語、どれも全然違うよ。日々の修練の賜物か、英語よりもイタリア語の方が知っている単語の量が勝りつつある気がします。英語で表現できないけどイタリア語で表現できることことを感じることが増えてきた。

ということで土日です。ルッカの骨董市へ行ってきました。

バスで行ったら城下町に飛行機があった。高速走ってる時に飛行訓練場も見えたから飛行機で有名な地域なのかもしれない。パラシュートで地面に着陸する人、初めて見たかも。
ルッカは城壁に囲まれた街で、街に入ってすぐのバス停が終点。
そのさきはZTL。一般車両は入れません(入ると課金)。
ルッカだけかは分からんけど、Piazzaがたくさんあった。
骨董市です。中心でやってます。毎月第3土曜日。
机を毎月持ってきてるとか信じられない。
Duomo
Duomoの入場にお金いるとか久々なんだけど。ミラノ以外で見たことない。ルッカはトスカーナではフィレンツェに並ぶ観光地だと思うから、性根逞しいのかなとか考えてた。
お店の黒板に手書き。12時過ぎです。
かわいい路地
人が並んでたパン屋。行きそびれちった。
革靴ね、日本帰る前に一個買いたいな。
パニーノやピザ屋に若者が並んでいるのをよく目にした。小さい街だから記憶に残ったというのもあるけれど、昼それで足りんのという当惑が一番大きかった。
トスカーナはこのタイプのゴミ箱が多い。道路にゴミ箱があって自分で分別して捨てる。ミラノでは路上は1種類のゴミ箱しかなくて市が回収してたから対照的よね。
メルカート、一時的にやってなかった。
歴史あるとこなのに。
気になったオステリア。予約でいっぱいって看板が立ってる。
ランチはここで。
予約なしで行ったら「ここに名前書いて、30〜45分後に来て」と言われました。テーブルにある紙が当日予約の人たちのリストです。雑(褒めてる)オペレーションわろた。
公園で時間潰して
教会散策して
イタリアの街にはこの手の張り紙めっちゃあるんだけどどうやって貼り付けてるんだろう。イタリアだけかと思っていたけど東京にもよくあるね。
これ、壁にかけてあるんだけど何のための金属なのか。
30分後に行ったら入れてもらえました。
Pollo fritto con cardoni fritti. 鳥唐揚げとカルドンフライ。「ローカルな料理だよ」と言われたから頼んだ。
カルドンというのはフキのような野菜。オリーブオイルの評価の時にも使う素材で、一度調理されたものを食べてみたかったけど、驚くなかれ、塩がかかってない。鶏肉も下処理が半端なの。トラットリーアだからそこまで求めるのはアレなんだけど、調理が雑すぎてびっくりする。
Tordelli al ragu di carne. こちらもローカルな一品。先にセコンドから出してもらいました。
ティラミス。安くて美味しい。ティラミスはいくつかのお店で食べ比べしているけれど、ここは甘みが強すぎず、ミルクのコクも感じられて高評価です。
僕が入ったのは2回転目の時間。最初は1回転目のお客さんが帰ってスカスカだったのに気づくとたくさんのお客さん。
帰りがけにリモンチェッロくれました。こういう驚かせ方好きよ。
ルッカの城壁の外。バスで入る時から感じてたけど僕、城壁フェチかもしれない。城だけに。城壁を見ただけでキュンとしちゃった。

そんな土曜日でした。朝、メルカート行きたい気持ちを何とか抑えてルッカへ。というのも骨董市は月に1回しかやっていないのでこれを逃すと来月以降になっちゃうんです。次行けるかどうかもわからないので行ける時に行くことにしました。骨董品に全然興味がないのに。

「興味がない」ことで機会を捨ておくことが僕の人生ではとても多くて。でも、イタリアにいる間は可能性を狭めたくないので、たとえ興味が一切なくとも一度は経験するように努めています。今回のルッカの骨董市も行ってみたら意外と楽しめた。思っていたより規模は小さくて、食品を扱っているメルカートにも行けなかったけれど、それでも行けてよかったと感じる。「体験する」という経験は体験しないとわからないから。

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