世襲議員に思うところがある

 世襲議員に思うところがある。本当にお国のことを考えているのなら、民主主義で選ばれる国会議員を自分の子に継がせるようなまねは絶対にしない。
 現代の感覚であれば、親に「継げ」と言われても、子は断る。
 「国民に選ばれているからいい」のではなくて、結局は親の世代から利権の絡みのあった一部の地元有志や一部の企業が担ぎ上げてることで、多くの票数が得られる仕組みになっているだけなのだ。
 そして、世襲議員家系が存続することで儲かる仕組みができているだけなのだ。

 国会議員を職業にしてはいけない。世襲議員がいくら「成果を出したんだ、俺は!」と吠えても、「いや、あなたはスタート地点から下駄はかされてるから」と言って冷ややかな目で見ないといけない。
 世襲議員というだけで恥ずかしいと感じて生きていくべきであって、偉そうな顔をするのはもってのほかだ。
 議員の子どもで、そもそも一般企業に入れたのも親のコネありきなくせに、世襲議員になるときに「私は民間出身です」と言っているのは勘違いだ。あなたは民間出身でもなんでもない。議員から生まれ、身勝手に職業化された「議員」という仕事を引き継いだにすぎない。

 議員の子に生まれたがために、その人生を縛られ、結果的に思考力もトーク力も判断力も育まれないまま、民間で働いた風を着飾りながら、中年になって世襲議員に担ぎ上げられた人もいる。
 地方では特に多い。
 そういう中年を見ると、胸が締め付けられるような思いになる時がある。
 この人は本当の意味で自由かつ広い世界を知ることができないまま、担ぎ上げられて世襲議員になってしまったのだ、と。

 世襲議員、なんと可哀想な人たちである。

雑談余談
・「思考力がない」は「思考をストップしている」と同意ではない
・湿布を冷蔵庫で冷やしていたら怒られる
・知らないことの恥ずかしさをもっと持とう

以上

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