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市長vs市議会の図式

安芸高田市の市長と市議会のあれこれが話題で、たしかにTikTok見ててもだいぶ流れてくる。超有能で民間の心も兼ね備えた市長が、のんべんだらりと過ごしてきた市議たちを一刀両断していく様子は日本人好みの水戸黄門。あの動画がきっかけでわが町の市議会大丈夫かなと思って市政に興味を抱くという現象も起こり始めているとかいないとか。

あの動画を見ている時って、みんなが市長側になっていて「あんな市議ダメだ」「無能な市議だ」「老害だ」とコテンパンに言いたい放題だけれど、なぜ自分が市長サイドの人間だと思っているのだろう。叩きのめされる側にいる可能性だって、そっち側になる可能性だって十分にある。自分は自分が思うほど有能ではないという自覚は常に持っていないといけない。勝者の姿ばかり映し出され、その影に潜む敗者やその戦いにすら参戦できない者たちの存在はなかったことになっている。だから自分も勝ち組だ、有能と思い込んでしまうのか、思い込まなければやっていられないのか。自分はどっちの側でもないというドライな目線は大切なんだろうなと件の話題を見ながら感じた。誰もが無能になり、誰もが老害になりうるのだ。

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12月に芝居をやろうと思っている。そろそろ書かないといい加減まずいんじゃないかしら。先日も役者が聞きにくそうに「あのぉ…稽古っていつ頃から…」といよいよ言ってきた。そりゃそうだろう。軽く芝居をやりましょうと言ってから数ヶ月無口なのだから。書きます。やりましょう。会話が成立している劇をやりましょう。ひとり芝居だけど。12月16日・17日にやりましょう。

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